QUEENSRYCHE~Operation:mindcrime

operation:mindcrime
 私は、音楽を聴いて頭の中で映像を思い浮かべるのが好きなのですが、この作品はコンセプトアルバムだけあって、情景がよく浮かんでくる傑作だと思います。店頭での売り文句も「見る音楽!」とか「一本の映画を見たかのような感動!」などと絶賛されています。
 ストーリーが非常にリアリティに満ちていて、現代社会を鋭くついています。政治、マスコミ、宗教などに不信・不満を感じていた高校時代、英和辞典を片手に歌詞を調べたものでした。特に、③「Revolution Calling」の、
I used to trust the media To tell me the truth, tell us the truth But now I’ve seen the payoffs Everywhere I look Who do you trust when everyone’s a crook?
と歌い上げるあたりは我意を得たり、といった感じです。ストーリーは、http://www.hvymetal.com/artist/364.all.htmlの「発言3」に簡潔にまとまっていますので、ご覧頂ければと思います。
 主人公ニッキーが組織に翻弄され、信じていたものに裏切られ、人格が破壊されてゆく様が、音楽という媒体を通し、視覚的なイメージとして想像力を刺激してゆきます。特に、後半、⑫「I Don’t Believe in Love」以降、静かなクリアトーンのアルペジオをバックにスライドギターのソロ、時計のSEが重なり、ニッキーの叫び、そして終曲⑮「Eyes of a Stranger」への流れはスバラシイです。
 そして、最後、彼は自分自身をも見失ってしまうんですね。鏡に映る自分の視線を “eyes of a stranger” とは……「手術:精神犯罪」というタイトルに戦慄を覚えてしまいます。
 このアルバムは1988年の作品ですが、その18年後、「Operation:mindcrime II」が発表されます。18年間、刑務所で服役したニッキーが釈放され、今度は「復讐」に命をかける、という内容です。いやはや、恐ろしいものです。
 人は何かを信じて生きていますが、信じていたものに裏切られたとき、苦しみ悩むんですね。そして、深く信じていればいるほど、そのショックは大きく、果ては精神異常になったり、犯罪者になったりする人も出てくるのでしょう。心に、しっかりとした精神的支柱を築くことが非常に大切なのだと思いました。  ここでふと、高校の日本史(古文だったかな?)で習った親鸞聖人の言葉を思い出しました。(唐突でスミマセン)
 煩悩具足の凡夫、火宅無常の世界は万のこと皆もって空言・たわごと・真実あることなきに、ただ念仏のみぞまことにて在します。
「世の中、当てになるものなどないのだから、念仏を信じなさい」ということなのでしょうか?でも、念仏っていったい何だ……?? (^^;ゞ
(-人-) <(_ _)>
 まあ、でもある意味、当てになるものは一つもない、というのは真実かもしれませんね。だからこそこのアルバムは、時代を超越して人々の心を打つ、「名盤」として君臨しているのだと思います。

(参考) http://www.hvymetal.com/album/75.html http://rocknroll.yoshiten.com/100/i_dont_believe_in_love_queensr.html 鋼鉄龍の幻想伝説

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