山崎豊子~華麗なる一族(上)

華麗なる一族(上)
 中学生のとき、古文の先生に紹介されて読んだのが山崎豊子さんの『白い巨塔』でした。医学界の裏事情を通し、人間の本性を暴いた作品に、驚いたのを覚えています。しかし、「じゃあ、もういっちょ、山崎豊子の作品を」と『華麗なる一族』を買ったところまでは覚えているのですが、その後は記憶にございません。 (-_-;ゞ  この作品は、政界、財界、大企業のトップが舞台なので、中学生の私には難しすぎたのでしょう。
 それから約20年……
 相変わらず、政界、財界の話題は苦手なのですが、テレビドラマ化したことと、会社の先輩から勧められたことをきっかけに、再び読んでいます。実は、まだ上巻(新潮文庫)も読み終えていないのですが、長いので、忘れないうちに何か書いておこうと思って、今回取り上げました。
 まず、前半は人物のキャラクター作りにページを費やしていますね。登場人物が多いわりに「鉄平」「銀平」「一子」「二子」「三子」などと名前が分かりやすく、有り難いです。  一族の長である万俵大介公卿出身で内気な妻・寧子熱血漢の長男・鉄平、ニヒルな次男・銀平、家庭教師でありながら妻以上の存在感の高須相子など、各人の個性をじっくりと読者に植え付けながら話が進められてゆきます。
 いよいよ4章あたりから、高炉建設の是非をめぐり、親子の確執が生じ、面白くなってきました。鉄平出生の謎もちらほらと伏線が張られています。また、相子のしきる閨閥の行方は……など、最後まで読まずにおれなくなりますね。
 一足先に読み終わった先輩によると「相子ムカツク!」ということですが、今のところまだそうは思いません。どちらかというと「寧子は気の毒に」という感じでしょうか。『白夜行』の雪穂に対してもあまり悪い印象を受けなかったのです(魅力すら感じてしまいました)が、私は悪女に操られやすいタイプなのかも、と思ってします。気をつけねば。
 ちなみに、ドラマは初回を見逃したので見ていません。再放送があったら見てみたいと思います。木村拓哉さんが鉄平を演じているようですが、イメージとしては銀平の方がピタッとくるのですが……。


(参考) http://www.tbs.co.jp/karei2007/ 虎ノ門ではたらく社長のblog どらま・のーと 雪斎の随想録

Filed under: や:山崎豊子  タグ: , , , , , , ,   charlie432 20:30  Comments (0)
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