★゜・。。・゜゜・。。・゜☆ 2007年04月20日 ☆゜・。。・゜゜・。。・゜★
アーシュラ・K.ル=グウィン ~ ゲド戦記
一般には児童文学とされている『ゲド戦記』ですが、大人でも相当の集中力をもって読まないと、読破できないのではないかと思いました。自分は、理解不足のところが多いので、読解力が小学生レベルなのでしょうか。巻末の対象年齢には小学5年生以上と書いてありましたので……
(-。-)
最初の3巻が、1巻目冒頭に「エアの創造」と記された、
を主題として書かれています。「アースシー」という、ファンタジーの世界にドップリはまれば、面白く読むことが出来ると思います。
邦題は『ゲド戦記』ですが、ゲドが実質的に主役として活躍するのは1巻目の「影との戦い」のみと言えるでしょう。それ以降は、アレンやテナー、テルーなどが中心となって話が進んでゆきます。ゲドは1巻目で、すでにひどく傷つき、話が進むにつれ、どんどん力を失ってゆきます。やがては、平穏に家庭を守る一人の平凡な人間のように描かれてゆきますが、これがフェミニストのル=グウィンさんの理想の男性像なのだろうか、とも思いました。
最初の4巻を清水真砂子さんの訳で、「アースシーの風(The Other Wind)」を原文で読んだのですが、とても児童文学とは思えない、奥深さ、難解さを感じました。「生と死」「若と老」「男と女」「静と動」「均衡と不均衡」など様々に考えさせられました。
啓蒙的な色合いが強いと思います。たとえば、第1巻『影との戦い』では、ロークの学院で勉強中の少年ゲドは、自分の力を見せつけるために、学院で禁止されていた、死者を呼び戻す魔法を使ってしまいます。その結果、死者の霊と共に「影」なるものをも呼び出してしまい、その影に脅かされることとなります。やがて師匠オジオンの助言により、勇気をもってその影と対峙することになるのですが、「影」とは一体何か、「生と死」について考えさせられました。 生死といえば、5巻目「アースシーの風」で、先立たれた妻が毎晩夢の中で現れてくるまじない師の苦悩が描かれていたのも印象的でした。 また、全編通じて、この作品ではあまり魔法が使われていないように感じました。魔法とは(現実世界に譬えるなら、科学技術に当たるのでしょうか)、あくまでも公益に使うべきであり、私利私欲のためにつかうと大きなしっぺ返しがやってくるぞ、という暗示なのかもしれません。
宮崎吾朗さんの映画は賛否あるようですが、観ていないのでよく分かりません。
ところで、「アースシーの風」の装丁は、まるで YNGWIE MALMSTEEN と STRATOVARIUS を合わせたようですね。RHAPSODY でもよいですが、、、
(参考) 『ゲド戦記1 影との戦い』 ル=グウィン 『ゲド戦記2 こわれた腕環』 ル=グウィン とにかく・・・笑っとけ!日記 晴読雨読ときどき韓国語 帰還─ゲド戦記4─ アーシュラ・K. ル・グウィン(清水 真砂子訳) BLUEPIXY日記 「ゲド戦記 帰還」 ル=グウィン 清水真砂子訳 帰還 ゲド戦記 最後の書 『ゲド戦記5 アースシーの風』 ここから アースシーの風─ゲド戦記5─ アーシュラ・K. ル・グウィン(清水 真砂子訳) 「ゲド戦記Ⅴ―アースシーの風―」 [本]ゲド戦記Ⅰ影との戦い・ゲド戦記Ⅱこわれた腕輪 [本]ゲド戦記(続き) 岩波書店児童書編集部だより ゲド戦記Wiki
最初の3巻が、1巻目冒頭に「エアの創造」と記された、
Only in silence the word,
only in dark the light,
only in dying life :
bright the hawk’s flight
on the empty sky.
ことばは沈黙に
光は闇に
生は死の中にこそあるものなれ
飛翔せるタカの
虚空にこそ輝けるごとくに
を主題として書かれています。「アースシー」という、ファンタジーの世界にドップリはまれば、面白く読むことが出来ると思います。
邦題は『ゲド戦記』ですが、ゲドが実質的に主役として活躍するのは1巻目の「影との戦い」のみと言えるでしょう。それ以降は、アレンやテナー、テルーなどが中心となって話が進んでゆきます。ゲドは1巻目で、すでにひどく傷つき、話が進むにつれ、どんどん力を失ってゆきます。やがては、平穏に家庭を守る一人の平凡な人間のように描かれてゆきますが、これがフェミニストのル=グウィンさんの理想の男性像なのだろうか、とも思いました。
最初の4巻を清水真砂子さんの訳で、「アースシーの風(The Other Wind)」を原文で読んだのですが、とても児童文学とは思えない、奥深さ、難解さを感じました。「生と死」「若と老」「男と女」「静と動」「均衡と不均衡」など様々に考えさせられました。
啓蒙的な色合いが強いと思います。たとえば、第1巻『影との戦い』では、ロークの学院で勉強中の少年ゲドは、自分の力を見せつけるために、学院で禁止されていた、死者を呼び戻す魔法を使ってしまいます。その結果、死者の霊と共に「影」なるものをも呼び出してしまい、その影に脅かされることとなります。やがて師匠オジオンの助言により、勇気をもってその影と対峙することになるのですが、「影」とは一体何か、「生と死」について考えさせられました。 生死といえば、5巻目「アースシーの風」で、先立たれた妻が毎晩夢の中で現れてくるまじない師の苦悩が描かれていたのも印象的でした。 また、全編通じて、この作品ではあまり魔法が使われていないように感じました。魔法とは(現実世界に譬えるなら、科学技術に当たるのでしょうか)、あくまでも公益に使うべきであり、私利私欲のためにつかうと大きなしっぺ返しがやってくるぞ、という暗示なのかもしれません。
宮崎吾朗さんの映画は賛否あるようですが、観ていないのでよく分かりません。
ところで、「アースシーの風」の装丁は、まるで YNGWIE MALMSTEEN と STRATOVARIUS を合わせたようですね。RHAPSODY でもよいですが、、、
(参考) 『ゲド戦記1 影との戦い』 ル=グウィン 『ゲド戦記2 こわれた腕環』 ル=グウィン とにかく・・・笑っとけ!日記 晴読雨読ときどき韓国語 帰還─ゲド戦記4─ アーシュラ・K. ル・グウィン(清水 真砂子訳) BLUEPIXY日記 「ゲド戦記 帰還」 ル=グウィン 清水真砂子訳 帰還 ゲド戦記 最後の書 『ゲド戦記5 アースシーの風』 ここから アースシーの風─ゲド戦記5─ アーシュラ・K. ル・グウィン(清水 真砂子訳) 「ゲド戦記Ⅴ―アースシーの風―」 [本]ゲド戦記Ⅰ影との戦い・ゲド戦記Ⅱこわれた腕輪 [本]ゲド戦記(続き) 岩波書店児童書編集部だより ゲド戦記Wiki
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関連記事は無いと思います。









『ゲド戦記1 影との戦い』 ル=グウィン
すぐに世界に引き込まれ、次から次へと起きる事態に、最後まで目が離せません。 評判の高さに納得の、充実の一冊でした。 魔法使いになるべく、ローク学院で学んでいるゲド。 類稀なる能力を秘めたゲドは、遂に、禁断の呪文を唱えてしまい……。 ゲドは魔法使いではあるけれ
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読みましたよ、小学生のときに。
当時は3巻までしかでていませんでした。
(というか、3巻で完結だと思ってました)
ル・グインは短編集の「風の十二方位」が
印象に残ってます。
女流作家は苦手なんですが、
この人とティプトリーJr、アン・マキャフリィ、
M・Z・ブラッドリィあたりは、まあ、読めるかな、と。
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コメント有難うございます。
小学生の時に読まれましたか!(普通そうなのかもしれませんが)
自分が小学生のときは、もっと軽いのしか読めなかったと思います。というか、読書していたんだろうか、、、
( ̄。 ̄;)
かろうじて思い出せるのは、『エジソン』とか『ニュートン』ぐらいです。もちろん『Newton』ではなく、『フランクリン』とか『キュリー夫人』とか言うときの『ニュートン』です。
あ、あと『キン肉マン』と『あしたのジョー』はよく読みました。
ちなみに、本当は『ゲド戦記外伝』というのもあるようですが、それは読んでいません。
名付けの長、「クレムカムレク」は、カタカナで書くと回文ですが、原作では「Kurremkarmerruk」なんですよね。
>ティプトリーJr、アン・マキャフリィ、M・Z・ブラッドリィ
どれも読んだことありません。機会があったら読んでみたいと思います。
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チャーリーさん、こんばんは!
(ネズミさんが花束・・・アルジャーノンかな?)
私がゲド(当時は3巻完結でした)を最初に読んだのは、多分中学生の時だったと思います(=大昔)。当時は、印象に残ったのは1巻目だけでした。
それが、昨年ジブリでアニメ化されたのきっかけに、原書で読み直し始め、今は最後の「外伝」を読んでいるところです。
アニメは、単独で見るとそれなりの感動がありましたが、5巻目まで原作を読み直してからアニメのストーリーを振り返ると、特にテルーの描き方などに不満も感じました。
アン・マキャフリイは私も大好きな作家さんです。
「パーンの竜騎士」シリーズ(SFとFTがミックスしたような作品なんです)は、是非原書で読み直したいと思っています。
よかったら、これからも仲良くして下さいね。
The Other Wind/Ursula K. le Guin
なるほどゲド戦記、こういう終りですか!3巻目でいったん終わったと見えた時は、ちょうど夜明け前といったタイミングで、これから輝かしい朝日が昇ってくることを予感させましたが、今回の(多分本当の)終末は、夕陽が沈んで行くのを見ているような感覚でした。The Other W
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コメント有難うございます。
映画の方は、辛口批判が目立ちますが、原作とかなり違っているみたいですね。全くの別物と割り切って見るのが良いのかもしれません。
私はSFやファンタジーなど、全然詳しくないので、紹介していただいたものから少しずつ読んでいこうと思っています。
日本のアニメは、世界的に評価が高いようですが、それならば、日本の偉人を描いた作品も、もっと広まればと思っています。そんな思いで、先日、親鸞聖人のアニメを紹介させていただきました。
http://charlie432.blog92.fc2.com/blog-entry-54.html
全6巻からなるこの作品、お薦めですのでもしよかったらどうぞ。