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芥川龍之介 ~ 夢

芥川龍之介
 夢の中に色彩を見るのは神経の疲れてゐる証拠であると云ふ。が、僕は子供の時からずつと色彩のある夢を見てゐる。いや、色彩のない夢などと云ふものはあることも殆(ほとん)ど信ぜられない。
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(芥川龍之介『夢』より)


 最近、夜「さ~て、寝……Zzz(-。-)」と思った瞬間に、翌朝になり、眠い目をこすりながら出勤する毎日が続いています。久しく夢を見ていないような気がします。疲労がたまっているのか、いないのか、良く分かりません。起きているときに夢劇場にいるからでしょうか。


 それはさておき、「僕は夢の中でも歌だの発句だのを作つてゐる。が、名歌や名句は勿論、体を成したものさへ出来たことはない。その癖いつも夢の中では駄作ではないやうに信じてゐる」という芥川の言葉は、共感できるものがあります。化学の世界では、Cベンゼン環の分子構造を、夢をヒントに解明したという話がありますが、それ以外のところでは、夢とは儚いものの代名詞とされていますね。


「露とおち 露と消えにし わが身かな 難波のことも 夢のまた夢」


秀吉の言葉然り、多くの辞世の句には「夢」という単語が出てきます。「夢」とか「ドリーム」と聞くと、明るく前向きな印象を受けますが、現実はどうやらそれとは反対のようです。未来に向くと明るくなり、過去に向かうと暗くなるもの、それが夢なのかも知れません。


(参考)
人生は「浮生なる相」
からっ風くらぶ!

夢十夜

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