世界の光 親鸞聖人 第2部

【2010.09.02 追記】 これを書いていたときは分かりませんでしたが、いろいろ調べてみると、これは、浄土真宗の教義を知りたい方にはお勧めできない内容であると判明しました。ただ、芸術作品としては優れた声優、音楽、映像が楽しめると思います。 浄土真宗の教えについて、誤りやすい点が以下に詳説されていますので、是非とも参照してみてください。 ・安心問答(浄土真宗の信心について)21世紀の浄土真宗を考える会飛雲真偽検証
親鸞聖人(2)
 中学生の頃から疑問だったことがありました。
 それは、日本史の教科書には大抵、
法然上人:浄土宗 親鸞聖人:浄土真宗
とあるのですが、「親鸞聖人って法然上人のお弟子じゃないの?」「浄土宗と浄土真宗ってどう違うの?」ということです。親鸞聖人は師匠を追い越してしまわれたのか、浄土真宗は浄土宗の一部なのか、等々。
 ところが、それらの疑問が、この映画を見て氷解しました。アニメと思って侮るなかれ、これはすごく分かりやすいです。しかも、結構、教義的に突っ込んだ内容まで描かれているので、繰り返し見ても色褪せないどころか、見れば見るほどより深く味わうことが出来るのです。中学・高校のときにこれを見ていたら、日本史であんなひどい成績を取らずに済んだのだろうなあ、なんて思ってしまいます。 (-。-;
 さて、上述の疑問ですが、結論から言うと、親鸞聖人は法然上人の教えをそのまま伝えられた方だという事が分かりました。一般には「法然上人の教えをさらに押し進めて」とか「さらに発展させて」という表現がよくなされますが、「法然上人が発展途上で、親鸞聖人が完成された」という訳ではなかったのですね。より鮮明に明らかにされたということで、「法然上人」=「親鸞聖人」なのです。そしてそれは、同じ釜の飯を食べる友達までもが誤って理解するほどの、微妙な問題であると分かりました。歴史的には「三大諍論」と言われるそうですが、私の拙い文章ではとても上手く説明できません。奥深い哲理が収まっているようなので、実際に(繰り返し)見ていただくしかないと思います。
 第1部の時と同様、このアニメは、教義内容を伝えることを目的として作られたように感じられるのですが、それでいて堅苦しくなく、ドラマとして見ても結構面白いのが特徴でしょう。1部に出てきた謎の女性との再会、他のお弟子との対立、など、見どころは多いです。  親鸞聖人が、今で言う「いじめ」に近い仕打ちを受ける場面もあるのですが、「感謝」と「喜び」でそれを乗り越えていかれる姿には感銘を受けました。  また、“真実”に潔癖なあまり、友達からだけでなく、他宗派の僧侶からも反感を買ってしまうところは、歴史の教科書からイメージする「親鸞さま」とは大いに異なると思いました。  最後は、2部を見たら3部を見ずにおれない終わり方ですね。
 絵や音楽は前作同様感動的です。音楽は「四弘誓願」とか「恩徳讃」という、昔から伝わる曲をモチーフにしているようです。長岡成貢さんの音楽は、今回も冴えわたっています。

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