リスト ~ 巡礼の年第2年「イタリア」

closeこの記事は 4 年 9 ヶ月 4 日 前に投稿されたものです。間違いに気づいたらその都度修正していますが、今読んだらおかしな点もあるかもしれません。ご了承ください。
Liszt
「巡礼の年」というタイトルから、最初は実践的宗教色の強い作品かと思いました。ところが、実際は、奥さんとのイタリア旅行で触れた芸術作品(ラファエロミケランジェロサルヴァトール・ローザ)や、ペトラルカ、ダンテから受けた感銘を音楽にしたものです。といっても、西洋文明はキリスト教社会なので、芸術作品といっても宗教的要素が多分にあります。  『ダ・ヴィンチ・コード』『沈黙』で述べさせて頂いたとおり、私はキリスト教には宗教的価値を見出していないので、単なる芸術作品と割り切って味わうことにしています。
1. 婚礼 Sposalizio – ラファエロの「聖母の婚礼」による 2. 物思いに沈む人 Il Pensieroso – ミケランジェロの彫刻による 3. サルヴァトール・ローザのカンツォネッタ Canzonetta del Salvator Rosa 4. ペトラルカのソネット第47番 Sonetto 47 del Petrarca 5. ペトラルカのソネット第104番 Sonetto 104 del Petrarca 6. ペトラルカのソネット第123番 Sonetto 123 del Petrarca 7. ダンテを読んで:ソナタ風幻想曲 Aprs une Lecture de Dante: Fantasia Quasi Sonata
の7曲から成るこの作品は、リストの中でも最も好きなピアノ曲です。
 特に1曲目の「婚礼」は絶品だと思います。静かに始まり、流れるようなアルペジオが徐々に盛り上がったと思ったら、急激に緊張感が解き放たれる……出だしから、良いですね。日常の喧騒に疲れ、高貴な世界に浸りたいと思った時にピッタリの曲だと思います。  初めて聴いたとき、本気でドビュッシーかと思ってしまいました。このまま『ベルガマスク組曲』へつながっても、なんら違和感を感じません。
 よく聴くのはホルヘ・ボレットですが、強弱、緩急自在のうっとりする演奏で、曲の魅力を余すところなく表現しているのではないでしょうか。あたかも、貴族になって宮殿の噴水でも眺め、湧き出ずる流麗な音に身を任せているかのような、贅沢な時間を過ごすことができます。
「心が癒される」そんな言葉がピッタリの曲だと思います。あ、⑦は除く、ですが。
(参考) 音楽のある暮らし(そして本も) クラシック音楽のある毎日 Pick Up@HORIUCHIRYO.com フランツ・リストに寄せて 巡礼の年 第2年「イタリア」 ピティナ・ピアノ事典

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Filed under: リスト  タグ: , , , , ,   charlie432 00:01
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2件のコメント »
  1. SECRET: 0
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    TB&コメント、ありがとうございました。
    第1曲は、仰るように素晴らしいですね。
    全体的に、これといった盛り上がりがあるわけではないのですが、その厳かさや気高さが心に響いてきて、何度も聴きたくなります。

    コメント by のすけの母 — 2007年5月23日 16:09

  2. SECRET: 0
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    のすけの母様

    そうですね。この作品の魅力はやはり1曲目にありますよね。何度聴いても飽きない、というか、BGMにピッタリの曲ではないかと思います。

    コメント by チャーリー432 — 2007年5月23日 18:54

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