二木克明 ~ 子どもの心

closeこの記事は 4 年 8 ヶ月 28 日 前に投稿されたものです。間違いに気づいたらその都度修正していますが、今読んだらおかしな点もあるかもしれません。ご了承ください。
子どもの心
 少年犯罪、いじめ、自殺、不登校など、少年にまつわる事件が最近多発して……なんて書くと、「だから今の子どもは」ということになってしまうのでしょうが、そんなことを言うほど年はとっていないと思うし、子どもの立場で読ませてもらいました。
『子どもの心』・・・この本の正確なタイトルは『親にも先生にも言えなかった……子どもの心』となっていますが、この“親にも先生にも言えなかった”というところに、実に問題の本質があるのではないかと思います。「はじめに」を読むと、
 子どもたちは、大人には想像できない悩み、不安を抱えていながら、親にも、先生にも言えず、苦しんでいます。誰かが親身になって話を聴いていれば、爆発する前に、解決できたのでは、と思うと残念でなりません。  果たして「子どもが言わない」のか……、「大人が言えない状況を作っている」のか。  いずれにしても、私たちが、子どもの心を、もっと知らなければ、悲劇の続発を防ぐことはできないでしょう。
というのに大変共感を覚えます。昨今の少年事件の根本原因は、大人への不信感の表れだと思うからです。自分も子どもの時(今も精神年齢は子供?)、過干渉、過保護、価値観の押しつけ、無視……など、大人に対する不満は沢山ありました。いずれも子どもを信頼していない大人の言動ではないかと思います。子どもを信じなければ、子どもから信じられなくなるのは当然のことで、子どもが心を閉ざしてしまうのは、そういう状態を大人が作っているからに違いありません。  子どもには、大人社会の如何なるものかを窺い知ることは出来ませんが、子どもを経ずに大人になった人はいない訳です。いつまでも子どもの心を忘れずに、子どもを理解できる、包容力のある大人になりたいものです。
 この本は、弁護士である二木克明さんが、「カツ上げ」「いじめ」「家庭内暴力」「万引き」などの、いわゆる“非行”と言われる事例を通し、どうすれば子どもをとりまく悲劇を防ぐことが出来るかを、現場での体験に基づいて考察されています。「加害者はかつて被害者であった」と、問題を起こした子どもの立場に立ち、その声を尊重している姿勢に感銘を受けました。
 精神科医・明橋大二さんの寄稿や「親と子の法律相談所 Q&A」、その他専門的な法律のコラムなどもあり、読みごたえがあります。  結論としては、一人一人に「自分は生きる価値(意味)のある存在なのだ」と分からせることが大切だ、ということでしょうか。
 それにしても、人間関係の暗い一面と常に向き合っていかねばならない弁護士って、仕事とはいえ毎日ご苦労様だと思います。とても自分には務まらないと思いました。

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Filed under: ふ:二木克明  タグ: , , , , , , ,   charlie432 00:00
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2件のコメント »
  1. SECRET: 0
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    こういった問題って、まずは我々のような
    成人(敢えて大人とは書きません)が
    精神的に成長しないと絶対に解決しない問題です。

    子どもに対する問題は成人の精神的な余裕が
    欠如していることに起因しているものが
    多い気がします。
    余裕が無ければ自分より、狭い世界しか知らない
    子どもの考えを理解し、
    思いやることもできないはず。
    そして、そんな成人を見て
    子ども達は成長する訳です。。。
    こんな悪循環は早く断ち切らないと
    いけないと思うのは私だけでは無いでしょう。

    私は子どもがいないので、
    あまり偉そうなことを言うべきでは
    ないかもしれませんが
    自分も含めてもっと成長しないと
    いけない、と思いましたね。

    コメント by B.OUT — 2007年5月18日 02:04

  2. SECRET: 0
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    B.OUT様

    >子どもに対する問題は成人の精神的な余裕が
    >欠如していることに起因しているものが
    >多い気がします。

    実にそこが問題なんですよね。

    負の循環を断ち切るには、我々成人が大人になる事が大切だと思います。まずは子どもの前だけでも、規範となれる行動をとって、少しずつ成長してゆきたいと思います。

    コメント by チャーリー432 — 2007年5月21日 08:53

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