ドストエフスキー ~ カラマーゾフの兄弟(第1部~第3部)

closeこの記事は 4 年 7 ヶ月 22 日 前に投稿されたものです。間違いに気づいたらその都度修正していますが、今読んだらおかしな点もあるかもしれません。ご了承ください。
 6月20日(水)19時からNHK教育の『地球ドラマチック』という番組を、冒頭2分ほど(^_^;)見ました。うろ覚えですが、こんな内容でした。
 これまで出版された、あらゆる本を分析して、ベストセラーとなり得る条件を入力し、コンピューターに本を書かせてみた。その結果出て来た文章はこのように始まるものだった──女王様が言った。「神様!教えてください!私をレイプした本当の犯人を!」
 なるほど、文学と言っても、所詮は色と欲にまみれた、罪深い人間の本性を暴いたものがほとんどで、多くの読者が求めているものも、そういった類なのかと納得してしまいました。というのも、ちょうど今、通勤中に睡魔と闘いながら少しずつ読み進めている『カラマーゾフの兄弟』が、まさにそんな内容で、しかもそれが「世界文学の最高峰」と絶賛されているからです。宗教的、崇高な心を求め、少しでも神のような存在に近づきたいと願いながらも、実態は自分でも呆れるほど低俗で、愚かな存在が人間の偽らざる姿なのだろうと思いました。
 本書に出てくるヒョードル・カラマーゾフは、光文社新古典文庫のしおりによると“無一文から身を起こし、一財産を築いた。無類の悪党にして道化、女好き”、長男ドミートリー・カラマーゾフ“放蕩の限りをつくす激しい性格だが、高貴な心をあわせもつ”人間として描かれています。預かった金を一気に使い果たし、わが身の面目のために金集めに東奔西走、ようやく手にした3000ルーブルも、またパーッと使ってしまう、そんなドミートリーはいわゆるダメ男の典型と思わずにおれません(あ、でも、学生時代、試験前なのに勉強せず、試験中に居眠りをして、終了直前に慌てふためいた経験のある者は、同類ですね)。そして、そんな男を次第に愛するようになるグルーシェニカ。まるでだめんず・うぉ~か~のようですが、これが、昔も今も変わらない人間の姿なのでしょう。
 一方、“誰からも愛される清純な青年”で主人公と思われるアリョーシャ“慈愛にみちた高徳の人物で信者の尊敬を一身に集める”ゾシマ長老が出てくる場面では、「人間の心にも美しいものがあるのではないか」と思わされますが、有名な大審問官や、長老の遺体が悪臭を放ち、信者の信仰が動揺する場面では、「信仰」とは一体何かと考えさせられました。遠藤周作の『沈黙』に通ずるものがあります。
 当初は1巻ずつ感想をアップしていこうと思ったのですが、何せ全体のストーリーを的確に理解するだけの読解力がない為に、何も書けないまま3巻目後半まで来てしまいました。ヒョードルが何者かに殺害され、怨恨関係にあったドミートリーが嫌疑にかけられるようになり、ようやく本格的に面白いと感じるようになりました。実は、あるきっかけで真犯人を知ってしまったのですが、それでも先を読みたい、いや、なおさら続きが読みたくなりました。  恐らく、3巻を読み終える頃には亀山訳の第4巻が発売されるでしょう。
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    コメント by チャーリー432 — 2007年6月25日 23:55

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