紹介(BlogPet)

きょうつとむは、なまけもんで違和感っぽい紹介したいなぁ。

*このエントリは、ブログペットの「つとむ」が書きました。

Filed under: ★Blog Pet  タグ: ,   charlie432 07:50  Comments (0)

THE 3RD AND THE MORTAL ~ In This Room

 tommyちゃんさんの「With Latimer!」で紹介されていたので購入。決め手となった文句は、このサイトからの引用文です。
普通の美しさではなく、「病的な美しさ」とでも言う類いのものです。 例えるなら、頚動脈を絞められて酸欠で意識がなくなる寸前の気持ち良さというか…。
 実際に聴いてみると、衝動買いをさせるのに十分なこの言葉どおり、「あちら側の世界」へ誘う耽美的な作品であることが分かります。幾度となく「ああ、イクぅ、、、[emoji:e-350]」という瞬間を味わうことが出来ます。この作品を聴くことにより、死の疑似体験が出来る……訳ない[emoji:v-7]けれど、そう書かずにおれない雰囲気が全般的に漂っているのです。
 精神科医キューブラー・ロスは、人間は死に直面したとき、以下のような心理過程を経るといっています。いわゆる「死への心理の5段階」です。まさにそんな心の風景を音で表したかのようなアルバムだと思います。
〈第1段階〉否認と隔離 予期しない衝撃的なニュースをきかされたとき、そのショックをまともに受けないために、まず否認がおこる。
〈第2段階〉怒り 死という現実を認めざるえなくなると、次に怒りや恨みがこれに取って代わるようになる。「なぜ俺だけこんな目に会わなくてはならないのだ!」この怒りが八つ当りとなって看護婦に向けられ、そのためまわりの人間はよけいに患者を避けるようになる。
〈第3段階〉取引 次に人は神や仏に対して、自分がどうしたら延命できるか取引し始める。例えば「もう財産はいりませんから命だけを与えてください」云々。
〈第4段階〉抑鬱 以上の段階をへて、それらが無駄であることを知って患者はうつ状態におちいる。病気が進行し、衰弱が進んで、無力感が深刻となる。それとともに、この世との別れを覚悟するために、他人から癒されることのない絶対的な悲しみを経験しなければならない。
〈第5段階〉受容 次は患者は、来たるべき自分の終えんを静かに見詰めることのできる受容の段階に入る。「長い旅の前の最後の休息」のときが来たかのようである。このときの静かな境地をデカセクシス」と呼ぶ。
 そんな訳で、歌詞などは完全に無視し、上の心理変化に即して、それぞれの曲から受けた印象を、物語風に述べさせていただきます。故に、以下はアーティストの意向とは別の、個人的なイメージです。
1 . Stream  【序曲】このアルバムは、一人の人間が人生を閉じるときの、儚くも美しいドラマを描いたものである。
2 . Monody  【否認】医師から突然の癌の宣告。耳から入ってくる医者の言葉が理解できない。平静を装っているが、胸の鼓動が激しくなる。
3 . So Pure  【自暴自棄】誰もが遅かれ早かれ死ぬのだから、心の赴くままに、やりたいことを好きなようにやるしかない。
4 . Wooden Lodge  【恐怖】眠りに就く前、今日一日生き延びた安堵感と、今後二度と目を覚ますことがないのではないかという不安が交錯する。
5 . Sophisticated Vampires  【不安】不気味に横たわる暗黒の未来。この恐怖と共存して生きることに耐えられない。どうして自分だけがこんなに苦しまねばならないのか。怒りにも似た感情。
6 . Harvest  【憧憬】もうこれ以上苦しみたくない。苦悩の存在しない世界へ往きたい。
7 . Did You  【病魔】時時刻刻と病気は体を蝕んでゆく。心身ともにやつれ果てる。
8 . Myriad of Peep-Holes  【宗教体験】絶望のどん底に叩き落とされたとき、えも言われぬ美しい、声なき声と、一条の光が彼方から、、、
9 . Sort of Invisible  【至福】この感覚は一体何なのだろう?深く大きな河の流れのような、静かだが確固とした不動の幸福感。
10 . Touch of…  【決別】いよいよ人生最後の瞬間がやってきた。それまでの出来事が走馬灯のように脳裏を駆け巡る。
11 . Hollow  【臨終】吸う息、吐く息に命の実感がこもる。心臓の鼓動、脈打つパルス音がやがて停止する。
12 . Barge  【葬儀】悲しみに暮れる遺族達の列。
13 . Sleep  【遺言】机の中から発見された一通の遺書。そこには、有限の時間を、人として悔いなく生かされてきたことに対する感謝の念がしたためられていた。

 さて、ここで唐突ですが結論です。このアルバムは名盤中の名盤です。特にヴォーカルの表現力が恐ろしいほどに高いと思います。

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