明橋大ニ ~ 忙しいパパのための子育てハッピーアドバイス

【2010.09.02 追記】 これを書いていたときは知りませんでしたが、最近、以下の投稿を読んで深く考えさせられました。当記事をお読みになる前に下記リンクを是非とも参照してください。 ・明橋大二医師と親鸞会
 父親向けの子育て本……ですが、一般の人間関係にも通用する、人として大切なことが教えられている本だと思います。さらに言えば、子育てを通して人生そのものを見つめなおすきっかけにもなり得るのではないかと思います。
 この『ハッピーアドバイス』シリーズは①~③、そして思春期編とありますが、一貫して「自己評価」という言葉が使われています。自己肯定感、つまり、自分には生まれてきた価値があるのだ、と思える感覚です。少年犯罪などの問題は、この自己評価の欠如から来るのだと精神科医の著者は主張しています。自分自身に大した価値があると思えないから、他人の命も尊重できない、それで簡単に人を傷つけたり、自ら死を選んだりするのだ、ということです。
 だから反対に、自分を認め、他人を受け入れることにより皆が幸せになれる、そういう「ハッピーアドバイス」なのだと思います。
 これからの企業、コマーシャルでは、社会貢献とか、みんなの幸せのために、と言っていますが、本当に、会社の方針がそれを目指すなら、まず、そこで働く従業員が幸せでなければならないのではないかと思います。  従業員とその家族、子どもが幸せである会社、「子どものために、今日は早めに帰ります」という言葉が、平気で言い合える会社、そういう世の中になってほしい、と心から願います。
 最近になるまで日本では、「子育て=女性の仕事」と思われがちでしたが、本書により、父親の子育てが如何に大切なものか、知らされます。
 お父さんから、ほめられ、認めてもらうと、子どもは自信を持ち、そんな自分は、きっと友達からも認めてもらえる、学校でも認めてもらえる、そして、社会でも認めてもらえる、と自信を持つことができます。
子どもはお父さんに何を求めているのか
『ねえ きいて! ほんとのきもち
―2500人の子どもの声とおとなのへんじ―』から

・もっとはやくかえってきてほしい。(小1・男 他) ・みんなで夕ごはんをたべたい。(小1・女) ・たまには仕事を休んで、家族でどこかに出かけたい。(小5・男) ・仕事だけじゃなくて家のこともやってほしい。(中3・女) ・お父さんの帰りが遅かったりするので、家族全員がそろうことが少ない。家族と会話することが少なくなった。(中1・女) ・親が疲れた顔をしている。苦労をかけて悪いと思う。もっと休んでほしい。(中3・女)
 といっても、現実には残業が続いたり、子供と接する時間が少ない方も多いと思います。そこで、この「忙しいパパのための子育てハッピーアドバイス」は、奥さんとの関係に多くのページが割かれています。
 子どもに直接関わることと同じくらい、大切なのが、夫婦の関係です。母親の心をいかに支えるか、これが、実は、父親の子育てで、最も大切なポイントと言っても過言ではありません。そこで、まず大切なのは、妻へのねぎらいの言葉です。
子どもが生まれたら――お父さんにできること (1)できるだけ早く帰る (2)自分のことは自分でする (3)お風呂に入れる (4)夜泣きをあやす (5)おむつを替える
 この「ハッピーアドバイス」シリーズの特徴として、ほのぼのと可愛らしいマンガで、「良い例」「悪い例」と比較して描かれているのが非常に分かりやすいです。たとえばこんな感じです。
 夫の子育てに対する無関心が、やがて子供が成人してからの、熟年離婚の火だねとなり得るとも読んだことがあります。男性としては、何とも恐ろしい話だと思います。子育てとは、同時に奥さんを支えることなのだ、と知らされます。
妻を支え、元気にする言葉 妻に絶対に言ってはならない言葉
(1)「いつもありがとう」 (2)「おいしいね」 (3)「うちの妻は、いつもよくやってくれる」
妻の話を聞く
●男と女では、話をする目的が少し違うことを知っておきましょう
 男の人は、用件を伝えることに重きが置かれるのに対して、女の人は、自分の気持ちを伝える(出す)ことに重きが置かれます(すべての男女ではありませんが)。  ですから、妻の話を聞くときには、用件がどうかというより、まず、気持ちをじゅうぶん聞いて、わかってあげる必要があるのです。
●「黙る」という態度は、「無視された」という印象を与えてしまう
●いきなり話を打ち切らない
●解決策より、「そうだね」の共感の言葉が大切
●「でも……」「しかし……」などの、相手を否定する言葉を言わない

 最後に、子育てをしたくても、仕事が忙しくてなかなか思うようにならず、仕事と家庭の板ばさみで苦しんでいる父親の立場も明らかにされており、「忙しいパパ」だけでなく、専業主婦の方にもお薦めの一冊ではないかと思います。(26)「お父さん、生きていてほしい!」子どもが、最後にねがうことは、家族全員で読むと考えさせられます。
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