★゜・。。・゜゜・。。・゜☆ 2007年12月12日 ☆゜・。。・゜゜・。。・゜★
小松俊明 ~ デキる部下は「報告」しない
逆説的なタイトルに惹かれ衝動買い。もちろん「報告は無用」という内容ではありません、当然のことです。要するに、単に事実のみを「報告」するだけでは不十分、上司をうまくサポートできるのが「デキる部下」というのが本書の主張です。
というのを出していますが、続くこの『デキる部下~』は、「出来ない上司」の下に配属された部下の心構えが書かれている……というより、デキる上司などいない、という見方で書かれています。だから「デキる部下」は単なる「報告」ではなく、分析・考察を含めて上司を上手くフォローしなければならないのです。
では、そんな上司と部下の溝を埋め合わせるには、部下としてどう心がければよいか?
頭の理解と感情的なものは別物だとは思いますが「デキる上司」などめったにいない現実をありのまま受け止め、割り切るしかないのかもしれません。そして自己の向上の原動力とし、“「報告」しないデキる部下”になるしかないのでしょう。
最後に、長くなりますが、「仕事がやりづらい」とされる上司と接するときの「テクニック」を備忘録として下に残しておきます。いつ、そのような上司の試練が与えられるか分からないのと、自分自身がそうならないための戒めとして心に留めておくためです。
◆ホウレンソウで評価される時代は終わった
部下に求められるスキルとして、有名なものに報告、連絡、相談があります。(中略)しかし、我々ビジネスマンを取り巻く状況が、これだけめまぐるしく変化している中で、相変わらず「報・連・相」さえ実践していれば、それでいいのでしょうか?
「報・連・相」の重要性は認めたうえで、やはりデキる部下になるためには、プラスαが必要なのではないか。
大手外資系ヘッドハンティング会社の幹部である著者は本書の他に『デキる上司は定時に帰る』「上司とは~であるべき」という幻想を、いくら大切に抱えていても、それはいつか粉々に打ち砕かれることになります。この「~であるべき」という幻想を持っている以上、あなたは、その「呪い」に縛られてしまうのではないでしょうか。(中略)語弊を恐れず言ってしまえば、「デキる上司」なんて、どこにでもいるわけではないのだという割り切りも必要なのではないでしょうか。
『デキる上司は定時に帰る』という本を書いておきながら、そう断言してしまうのもどうかとは思います。しかし、この『デキる上司は~』をつくるきっかけとなったのは、多くの人にとって身の回りに尊敬できる上司がいない、という現実でした。これは力説するまでもなく、皆さんが実感として強く感じていることではないでしょうか。
いずれにせよ、自分を輝かせ、やる気にさせ、引っ張り上げてくれる「完璧な上司」をまるで白馬の王子様にあこがれる乙女のように待っている限り、いつまでたってもデキる部下にはなれないのです。
確かに、「デキる上司」が身近にいる人は、ごく少数の恵まれた人なのかもしれません。そもそも、上司というのは仕事量、責任の重さから言って、部下の何倍も、何十倍も辛い立場にあります。部下の知り得ぬ苦悩を抱えているに違いありません。
では、そんな上司と部下の溝を埋め合わせるには、部下としてどう心がければよいか?
頭の理解と感情的なものは別物だとは思いますが「デキる上司」などめったにいない現実をありのまま受け止め、割り切るしかないのかもしれません。そして自己の向上の原動力とし、“「報告」しないデキる部下”になるしかないのでしょう。
どんな指示を出すと、部下は動きにくいのか?
どんな一言が、部下のやる気を萎えさせてしまうのか?
大切なのは、あなたが今見ている現実を「反面教師」として捉え、将来、同じことを決して部下に再現しないことです。
そして、それができたときこそ……
あなたは「デキる部下」から「デキる上司」になるのです
最後に、長くなりますが、「仕事がやりづらい」とされる上司と接するときの「テクニック」を備忘録として下に残しておきます。いつ、そのような上司の試練が与えられるか分からないのと、自分自身がそうならないための戒めとして心に留めておくためです。
◆上司を4タイプに分類しよう
管理 ← ← ← ← ← → → → → → 放任
(中略)
C 上司を演じている 勘違いタイプ
「上司という役」を演じたい上司。いつも“権限”という危険な武器をふりかざすので、部下は忍の一字で耐えるしかない。保身に走ろうとする動きを、どうコントロールするかが課題。
(特徴) 勘違い上司に遭遇してしまった部下は、4つのタイプの中で、もっとも「戦う」ことを強いられます。仕事ができないのに偉そうに振舞う、部下の提案をつぶす、保守的で新しいことに挑戦することを嫌う、上に弱くて下に厳しいというのが、このタイプ。「権限を持っている」=「能力がある」と勘違いしている人です。 勘違いタイプの上司は2種類に分けられます。ひとつは、「もともと能力がないタイプ」、もうひとつは「能力はあるけれど、性格が悪いタイプ」です。 後者の場合、上司のせいで理屈に合わないこと、合理的でないこと、どう考えても正しくないことに直面することになります。また、筋が通らないだけでなく、都合が悪くなると前言を翻したりするので、事前に部下自身の防衛策を用意しておくことが必要です。 交渉ごとは1対1ではリスクが高いので、複数人で行って証人を確保するなど、周囲に協力を求めてもいいでしょう。
(注意点) 性格が悪い、能力がないからといって、足を引っ張ってはいけません。 また、不満を持っているということを表情や態度にあからさまに出すことも厳禁です。なぜなら、このタイプは他人の悪意には人一倍敏感だからです。面従腹背という言葉がありますが、まずは「やってみます」と言って上司に従う姿勢を見せることでしょう。とにかく、権限で仕事をしようとしますから、一度にらまれるとあとが厄介です。 特に性格に問題がある人と仕事をするときには、決して嫌われないこと。そして、上司の手柄をつくってあげて、「私はあなたの味方である」と認識させることです。
(上司操縦の例) 勘違いタイプは上司を「演じている」にすぎません。 部下からは、そのスカスカ感がよく見えるだけに、素直に指示に従いにくいかもしれませんが、それでもいたずらに反発しないこと。虎視眈々と機会を狙って、うまくことを運ぶようにしなければいけません。
部下「おはようございます! 昨日提出した冬休みのツアー旅行の企画書、どうでしたか?」 課長「ああ、あれね。ダメだ。あんなんじゃ、部課長会議には提出できないよ」 部下「すみませんでした……。では、どう修正すればいいでしょうか?」 課長「それを考えるのがキミの仕事だろ? 昨年当たった企画があるだろ、『激辛激ウマ韓国食べつくし2泊3日』。ああいう感じでインパクトが必要なんだよ」 部下「なるほど、インパクトですか。そう言えば、あの企画は課長の案でしたよね。前々からうかがおうと思っていたんですけど、あのヒット企画は、どうやって思いついたんですか?」 課長「オレだって、いろいろと考えたんだよ。企画っていうのはさ……(このあと、10分間の演説に突入)」 部下「なるほど、わかりました。では、今の課長流の発想だと、この企画はタイトルコピーをもう少しひねって、何かサプライズ的な要素を入れればいいわけですね。そういう方向性でつくり直してみます。ただ、昨年の企画と変わり映えのしないものだと、課長の立場もないでしょうから、少し新しい要素を入れてみます」 課長「まぁ、あまり奇抜な方向に行かないようにな」 部下「課長に相談したら、モヤモヤが晴れました。ありがとうございます」
勘違いタイプは、無理やり上司らしくなろうとしているにすぎません。だから、尊大に振る舞ってはいるけれど、実はすべて部下が先回りしてくれていることに気づいていない。部下のほうが一枚上手(うわて)なわけですから、上司ぶっている様子を面白がるくらいのほうがいいのかもしれません。 勘違い上司とうまくやるポイントは、やはり、メンツを保たせてあげること。上司の考え方に賛同できなくても、真っ向から反対するのではなく、 「確かにそうですね。でも、逆の立場からこんな反論が出たらどうでしょう。例えば……」 というように、賛成できないという主語を「私」ではなく第三者にしながら、角がたたないように上司の反応をうかがうというのもテクニックのひとつです。 上司のプライドを傷つけないように気を配りながら、自分のペースで仕事をこなせるようになれば、ストレスも軽減できるはずです。
D 上司の仕事をしてくれない 無責任タイプ
「言ってない」「聞いてない」「指示してない」という必殺技で、部下をビュンビュン振り回す上司。部下は仕事のお膳立てをし、上司の仕事のフォローもしなければならないので、苦労する。
(特徴) 言うことがコロコロ変わる、言ったことを忘れる、指示があいまい、決断できない、などがおもな特徴です。上司としての責任感が希薄なため、部下のパフォーマンスにもっとも影響を与えるタイプです。 特に決断を先送りする点は、大きな問題でしょう。決定を待つ間、部下は動こうにも動けないのですから。 先に(第2章で)、「部下は段取り力、上司は決断力で勝負するものだ」と言いましたが、そういう意味では、無責任タイプの上司は、上司としての役割を果たしていないわけです。 それでも「結局、どうすればいいんですか!」などと反論すると、逆ギレされる可能性もあるので、ある程度のところで引き下がって地雷を踏まないように気をつけることです。 指示があいまいという点も、部下が困る特徴のひとつでしょう。 無責任タイプの上司は、熱血タイプのように筋の通った信念や方針がありませんから、「感覚」で指示を出しているにすぎないのです。
(注意点) 無責任タイプの上司も、実は自分が「決断できないこと」を自覚しています。 決断できないのは、上司の性格の弱さがあるからです。イライラするのはわかりますが、「早く決めてください」「はっきりするのはいつなんですか?」などと、その“弱点”を攻撃するのは、避けるべきでしょう。 優柔不断さを責めれば、弱い犬ほどキャンキャン吠えるように、たちまちあなたに牙をむく可能性があります。ですから、部下は周囲に根回しをしたうえで、上司にうまく決断を促さなければいけません。 これは「指示があいまい」、「指示内容の変更が多い」という点についても同様です。 「それって、つまりどういうことなんですか?」 「前回は必要ないっておっしゃったじゃないですか!」 と、上司側の不手際を責めても、いたずらに相手の心象を悪くするだけ。それよりも衝突が起きないような工夫をするほうがよほど建設的です。
(上司操縦の例) 言うことがコロコロ変わるという点については、事前に備えておかなければ、仕事がまったく進みません。上司の発言は可能な限り記録したうえで、仕事を進めたいものです。
部 下「副編集長、先週の企画会議で決まった、次号の巻頭特集の件なのですが……」 副編集長「え? 何だっけ?」 部 下「温泉特集です。『近場でゆっくり』という切り口で、関東近郊の温泉を取り上げるということになったので、温泉宿をリストアップしたのですが」 副編集長「え? 関東近郊? そんなこと言ったっけ? 近場じゃつまんないよ。もっとエリアを広げたほうがいいよ」 部 下「(取材日程の都合もあるから、近場にしようと言ったのは副編集長なのに!)そうでしたっけ? 議事録によると…… あれ? 副編集長が近場がいいっておっしゃってますよ。編集長も副編集長がいいなら、そうしようということになったんじゃ……(他の参加者にそれとなく同意を求める。「副編集長がおかしなことを言い出したら流れを戻す」という事前の打ち合わせが必要)」 副編集長「そうか。ま、いいや。そうだったかもしれない。だったら、近場で癒し系の温泉をバーッと集めようよ」 部 下「わかりました(「癒し系って何だよ」と思ってもとりあえず聞いておく)。すでにリストアップは済んでいますから、決裁をお願いします(美味しいところを上司に譲る)」 副編集長「今、決めなきゃダメ?」 部 下「はい。とりあえず、今、決めてしまいましょう。取材場所の選定が遅れると、後々のスケジュールに影響が出て、非常にマズいことになります」 副編集長「じゃあ…… やってしまおうか」
言うことがコロコロ変わることに対しては、証拠や記録を持ち出して軌道修正。そして、ときどき上司に花を持たせてあげる。このような地道な努力を続けていくうちに、上司があなたに対して「聞いてないよ」、「そうだっけ?」と言う回数も減ってくるはずです。 また、後々の混乱を避けるために、指示を受けたら自分の言葉で具体的に言い換えて、「○○○ということでよろしいですか?」と確認し、できるだけ文書化しておくといいかもしれません。 言うことが変わる原因が、上司のその日の「気分」による場合があります。もしそうであれば、仕事に着手するタイミングを少し遅らせてみてはどうでしょうか。 あまりにベッタリ近づきすぎて言われた通りにしていると、方針が変わったときのダメージが大きくなってしまいます。効率良く仕事を片つけたい人には不本意かもしれませんが、ギリギリまで仕事に取りかかる時間を引き延ばしてみるのです。 時間をおいてから「例の件ですが、××ということでいいんですよね?」とさりげなく確認してみると「やっぱり○○のほうがいいような気がするんだよね」と前言が翻ることもあるでしょう。そこで初めて本格的に取りかかれば「早く言ってよ」というイライラがひとつ減ります(もっとも。この確認のタイミングが難しいわけですが……)。 決定が遅いのであれば、例で示したように、あなたの決定が遅れることで大変なことが起きてしまうかもしれませんよ、ということを遠回しに伝えるのです。 無責任上司は責任をとりたくないわけですから、リアルな形で問題が発生する可能性を示唆すると、重い腰を上げてくれます。 このタイプの上司を持つと、結局、部下は振り回されることになります。だから「これはデキる部下になるための修行なんだ」と思い込むなど、少し発想を変えてみましょう。 あとで「ちゃぶ台」をひっくり返されないためには、仕事の節目ごとに確認していくしかないでしょうし、指示が不明確であれば、こちら側で具体化していくしかない。でも、これらの作業を通じて得られたものは、別タイプの上司と仕事をするときにも生かせますから、確実にあなたの武器になります。
A 熱血タイプ
□神経質
□完璧主義
□ノルマに厳しい
□現場主義
B お気楽タイプ
□仕事を任せてくれる
□お友達感覚
□部下の指導に関心がない
仕事が
やりやすい
↑
↑
↑
↑
管理 ← ← ← ← ← → → → → → 放任
C 勘違いタイプ
□仕事ができないのに偉そう
□部下の提案をつぶす
□保守的
□上に弱くて下に強い
D 無責任タイプ
□言うことがコロコロ変わる
□言ったことを忘れる
□指示があいまい
□決断ができない
↓
↓
↓
↓
仕事が
やりづらいC 上司を演じている 勘違いタイプ
「上司という役」を演じたい上司。いつも“権限”という危険な武器をふりかざすので、部下は忍の一字で耐えるしかない。保身に走ろうとする動きを、どうコントロールするかが課題。
(特徴) 勘違い上司に遭遇してしまった部下は、4つのタイプの中で、もっとも「戦う」ことを強いられます。仕事ができないのに偉そうに振舞う、部下の提案をつぶす、保守的で新しいことに挑戦することを嫌う、上に弱くて下に厳しいというのが、このタイプ。「権限を持っている」=「能力がある」と勘違いしている人です。 勘違いタイプの上司は2種類に分けられます。ひとつは、「もともと能力がないタイプ」、もうひとつは「能力はあるけれど、性格が悪いタイプ」です。 後者の場合、上司のせいで理屈に合わないこと、合理的でないこと、どう考えても正しくないことに直面することになります。また、筋が通らないだけでなく、都合が悪くなると前言を翻したりするので、事前に部下自身の防衛策を用意しておくことが必要です。 交渉ごとは1対1ではリスクが高いので、複数人で行って証人を確保するなど、周囲に協力を求めてもいいでしょう。
(注意点) 性格が悪い、能力がないからといって、足を引っ張ってはいけません。 また、不満を持っているということを表情や態度にあからさまに出すことも厳禁です。なぜなら、このタイプは他人の悪意には人一倍敏感だからです。面従腹背という言葉がありますが、まずは「やってみます」と言って上司に従う姿勢を見せることでしょう。とにかく、権限で仕事をしようとしますから、一度にらまれるとあとが厄介です。 特に性格に問題がある人と仕事をするときには、決して嫌われないこと。そして、上司の手柄をつくってあげて、「私はあなたの味方である」と認識させることです。
(上司操縦の例) 勘違いタイプは上司を「演じている」にすぎません。 部下からは、そのスカスカ感がよく見えるだけに、素直に指示に従いにくいかもしれませんが、それでもいたずらに反発しないこと。虎視眈々と機会を狙って、うまくことを運ぶようにしなければいけません。
部下「おはようございます! 昨日提出した冬休みのツアー旅行の企画書、どうでしたか?」 課長「ああ、あれね。ダメだ。あんなんじゃ、部課長会議には提出できないよ」 部下「すみませんでした……。では、どう修正すればいいでしょうか?」 課長「それを考えるのがキミの仕事だろ? 昨年当たった企画があるだろ、『激辛激ウマ韓国食べつくし2泊3日』。ああいう感じでインパクトが必要なんだよ」 部下「なるほど、インパクトですか。そう言えば、あの企画は課長の案でしたよね。前々からうかがおうと思っていたんですけど、あのヒット企画は、どうやって思いついたんですか?」 課長「オレだって、いろいろと考えたんだよ。企画っていうのはさ……(このあと、10分間の演説に突入)」 部下「なるほど、わかりました。では、今の課長流の発想だと、この企画はタイトルコピーをもう少しひねって、何かサプライズ的な要素を入れればいいわけですね。そういう方向性でつくり直してみます。ただ、昨年の企画と変わり映えのしないものだと、課長の立場もないでしょうから、少し新しい要素を入れてみます」 課長「まぁ、あまり奇抜な方向に行かないようにな」 部下「課長に相談したら、モヤモヤが晴れました。ありがとうございます」
勘違いタイプは、無理やり上司らしくなろうとしているにすぎません。だから、尊大に振る舞ってはいるけれど、実はすべて部下が先回りしてくれていることに気づいていない。部下のほうが一枚上手(うわて)なわけですから、上司ぶっている様子を面白がるくらいのほうがいいのかもしれません。 勘違い上司とうまくやるポイントは、やはり、メンツを保たせてあげること。上司の考え方に賛同できなくても、真っ向から反対するのではなく、 「確かにそうですね。でも、逆の立場からこんな反論が出たらどうでしょう。例えば……」 というように、賛成できないという主語を「私」ではなく第三者にしながら、角がたたないように上司の反応をうかがうというのもテクニックのひとつです。 上司のプライドを傷つけないように気を配りながら、自分のペースで仕事をこなせるようになれば、ストレスも軽減できるはずです。
D 上司の仕事をしてくれない 無責任タイプ
「言ってない」「聞いてない」「指示してない」という必殺技で、部下をビュンビュン振り回す上司。部下は仕事のお膳立てをし、上司の仕事のフォローもしなければならないので、苦労する。
(特徴) 言うことがコロコロ変わる、言ったことを忘れる、指示があいまい、決断できない、などがおもな特徴です。上司としての責任感が希薄なため、部下のパフォーマンスにもっとも影響を与えるタイプです。 特に決断を先送りする点は、大きな問題でしょう。決定を待つ間、部下は動こうにも動けないのですから。 先に(第2章で)、「部下は段取り力、上司は決断力で勝負するものだ」と言いましたが、そういう意味では、無責任タイプの上司は、上司としての役割を果たしていないわけです。 それでも「結局、どうすればいいんですか!」などと反論すると、逆ギレされる可能性もあるので、ある程度のところで引き下がって地雷を踏まないように気をつけることです。 指示があいまいという点も、部下が困る特徴のひとつでしょう。 無責任タイプの上司は、熱血タイプのように筋の通った信念や方針がありませんから、「感覚」で指示を出しているにすぎないのです。
(注意点) 無責任タイプの上司も、実は自分が「決断できないこと」を自覚しています。 決断できないのは、上司の性格の弱さがあるからです。イライラするのはわかりますが、「早く決めてください」「はっきりするのはいつなんですか?」などと、その“弱点”を攻撃するのは、避けるべきでしょう。 優柔不断さを責めれば、弱い犬ほどキャンキャン吠えるように、たちまちあなたに牙をむく可能性があります。ですから、部下は周囲に根回しをしたうえで、上司にうまく決断を促さなければいけません。 これは「指示があいまい」、「指示内容の変更が多い」という点についても同様です。 「それって、つまりどういうことなんですか?」 「前回は必要ないっておっしゃったじゃないですか!」 と、上司側の不手際を責めても、いたずらに相手の心象を悪くするだけ。それよりも衝突が起きないような工夫をするほうがよほど建設的です。
(上司操縦の例) 言うことがコロコロ変わるという点については、事前に備えておかなければ、仕事がまったく進みません。上司の発言は可能な限り記録したうえで、仕事を進めたいものです。
部 下「副編集長、先週の企画会議で決まった、次号の巻頭特集の件なのですが……」 副編集長「え? 何だっけ?」 部 下「温泉特集です。『近場でゆっくり』という切り口で、関東近郊の温泉を取り上げるということになったので、温泉宿をリストアップしたのですが」 副編集長「え? 関東近郊? そんなこと言ったっけ? 近場じゃつまんないよ。もっとエリアを広げたほうがいいよ」 部 下「(取材日程の都合もあるから、近場にしようと言ったのは副編集長なのに!)そうでしたっけ? 議事録によると…… あれ? 副編集長が近場がいいっておっしゃってますよ。編集長も副編集長がいいなら、そうしようということになったんじゃ……(他の参加者にそれとなく同意を求める。「副編集長がおかしなことを言い出したら流れを戻す」という事前の打ち合わせが必要)」 副編集長「そうか。ま、いいや。そうだったかもしれない。だったら、近場で癒し系の温泉をバーッと集めようよ」 部 下「わかりました(「癒し系って何だよ」と思ってもとりあえず聞いておく)。すでにリストアップは済んでいますから、決裁をお願いします(美味しいところを上司に譲る)」 副編集長「今、決めなきゃダメ?」 部 下「はい。とりあえず、今、決めてしまいましょう。取材場所の選定が遅れると、後々のスケジュールに影響が出て、非常にマズいことになります」 副編集長「じゃあ…… やってしまおうか」
言うことがコロコロ変わることに対しては、証拠や記録を持ち出して軌道修正。そして、ときどき上司に花を持たせてあげる。このような地道な努力を続けていくうちに、上司があなたに対して「聞いてないよ」、「そうだっけ?」と言う回数も減ってくるはずです。 また、後々の混乱を避けるために、指示を受けたら自分の言葉で具体的に言い換えて、「○○○ということでよろしいですか?」と確認し、できるだけ文書化しておくといいかもしれません。 言うことが変わる原因が、上司のその日の「気分」による場合があります。もしそうであれば、仕事に着手するタイミングを少し遅らせてみてはどうでしょうか。 あまりにベッタリ近づきすぎて言われた通りにしていると、方針が変わったときのダメージが大きくなってしまいます。効率良く仕事を片つけたい人には不本意かもしれませんが、ギリギリまで仕事に取りかかる時間を引き延ばしてみるのです。 時間をおいてから「例の件ですが、××ということでいいんですよね?」とさりげなく確認してみると「やっぱり○○のほうがいいような気がするんだよね」と前言が翻ることもあるでしょう。そこで初めて本格的に取りかかれば「早く言ってよ」というイライラがひとつ減ります(もっとも。この確認のタイミングが難しいわけですが……)。 決定が遅いのであれば、例で示したように、あなたの決定が遅れることで大変なことが起きてしまうかもしれませんよ、ということを遠回しに伝えるのです。 無責任上司は責任をとりたくないわけですから、リアルな形で問題が発生する可能性を示唆すると、重い腰を上げてくれます。 このタイプの上司を持つと、結局、部下は振り回されることになります。だから「これはデキる部下になるための修行なんだ」と思い込むなど、少し発想を変えてみましょう。 あとで「ちゃぶ台」をひっくり返されないためには、仕事の節目ごとに確認していくしかないでしょうし、指示が不明確であれば、こちら側で具体化していくしかない。でも、これらの作業を通じて得られたものは、別タイプの上司と仕事をするときにも生かせますから、確実にあなたの武器になります。
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SECRET: 0
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お久しぶりです!
ご無沙汰しておりました☆
市役所の管理職はCとDタイプの
人がいっぱいいました。
普通の会社と違うから出来ない上司
の下で部下たちも段々出来ない人たちになっちゃうんでしょうかね↓
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コメントありがとうございます。
必ずしも多くの上司が「デキる」とは限らないと思います。
しかし、「上司が悪い」と思っていたら、
自分のプラスにならないどころか、
同じような「デキない」部下になってしまうのでしょうね。
感情的には、相手を責めたくなる気持ちも出てきますが、
ここは、ぐっとこらえて
「“耐える”ことも仕事の一つ」
と割り切るのが自分の得になるのでしょう、結局。