★゜・。。・゜゜・。。・゜☆ 2008年01月03日 ☆゜・。。・゜゜・。。・゜★
NHK プロフェッショナル(仕事の流儀) / イチロー・スペシャル
昨年末から話題になっていたので見ました。通常の45分枠を拡大しての70分間、イチロー選手密着取材です。
イチロー選手といえば、クルーな天才というイメージがありますが、番組では「のしかかる重圧」に焦点を絞り、精神的孤独と闘うイチローの姿をえぐりだしていました。
「イチロー」と「鈴木一郎」のオンとオフの気持ちを巧みに切り替えるイチロー。番組では愛犬「一弓(いっきゅう)」(奥さんの名前は弓子さん)と戯れるところが何回か映されます。バッターボックスではあまり見られない、にこやかで普通の表情の青年がそこにはいるのですが、凡人にはない私生活が垣間見れます。 例えば、7年間毎日、ブランチのメニューは奥さん手作りのカレーと変わらないところに驚かされます。「シンプルなものじゃないとダメなんですよ。カレーの上にカツなんて考えられないです、僕。ありえないです。」あるいは食後のDVD鑑賞も、『白い巨塔』を「30回は見ていますね」というこだわりぶりです。 その後、グラウンドに向かい、「イチロー」へとスイッチが切り替わると、
この、日常生活と練習量からくる自信からか、
しかし、「首位打者は、取って当然」この期待が重圧となってイチロー選手にのしかかります。「来年も頑張って」と言われる度に、背筋が寒くなり、毎年バッティングフォームを変えるなど、追い立てられるように打撃の改良に取り組むうちに、気が付いたら、好きだった野球が全く楽しめなくなっていた、といいます。精神的に追い込まれ、食事の最中に呼吸が苦しくなったり、試合中に気持ち悪くなることもあるとも。
そんなイチロー選手が2007年、決意をしたのは、「重圧にただ耐えるのではなく、正面から重圧と向き合う」ことでした。
その結果、見えてきたのは人並み外れた技術と反射神経を持つが故に、悪球でも思わず反応してしまうという自己の問題点です。
「プロフェッショナルとは」という問いに対し、「ファンを圧倒し、選手を圧倒し、圧倒的な結果を残す」と答えていますが、その底に燃える信念が、移動中の言葉から感じることが出来ました。
1月22日(火)にも、未公開トークスペシャルがありますので、続けて見てみたいと思います。
「イチロー」と「鈴木一郎」のオンとオフの気持ちを巧みに切り替えるイチロー。番組では愛犬「一弓(いっきゅう)」(奥さんの名前は弓子さん)と戯れるところが何回か映されます。バッターボックスではあまり見られない、にこやかで普通の表情の青年がそこにはいるのですが、凡人にはない私生活が垣間見れます。 例えば、7年間毎日、ブランチのメニューは奥さん手作りのカレーと変わらないところに驚かされます。「シンプルなものじゃないとダメなんですよ。カレーの上にカツなんて考えられないです、僕。ありえないです。」あるいは食後のDVD鑑賞も、『白い巨塔』を「30回は見ていますね」というこだわりぶりです。 その後、グラウンドに向かい、「イチロー」へとスイッチが切り替わると、
試合前のイチローは、毎日同じであることに徹底的にこだわる。オリジナルの練習メニューを、正確に、淡々とこなしていく。
とのナレーション、さらにチーム・メートの城島健司捕手のコメントからも、天才の一面がうかがえます。イチローさんの感覚はね、ものすごいものがありますよ。人のグローブ、人のバットは絶対にさわらないですからね。手にその重さだったり、形だったりが残るのが嫌なんですって。
能科学的に見ても、同じ所作を正確に繰り返すことは、言葉やイメージトレーニングよりも「無意識」レヴェルに働きかけ、集中力が高まるようです。カレーに関しては、「彼女は彼女でプロなんです。(中略)同じ味で、同じバランス……常に同じバランスを考えたものを僕に提供してくれるんです。あの姿勢は僕なんかよりもよっぽどプロです」と答えていましたが、よき理解者あればこそ、の、内助の功と思わずにおれませんでした。
この、日常生活と練習量からくる自信からか、
こんなこと、自分で言うのは何なんですけど……ホームランはねぇ、打てるんですよ、茂木さん。狙ったら飛ぶんですよ、打球は。だから、ここ、っていうときは狙いに行くんですよ。『ちょっと一発、いったろうか』ということも何回もある訳ですよ。それはちょっとした、僕の中で遊びなんです。
とあっさり言ってのけるところには感服しましたが、更に驚いたのは、背面キャッチに対して「“平凡なフライが来たときに目を離してしまう油断”に対する練習」とコメントするあたりに、集中力を自己コントロールできる能力を感じました。
しかし、「首位打者は、取って当然」この期待が重圧となってイチロー選手にのしかかります。「来年も頑張って」と言われる度に、背筋が寒くなり、毎年バッティングフォームを変えるなど、追い立てられるように打撃の改良に取り組むうちに、気が付いたら、好きだった野球が全く楽しめなくなっていた、といいます。精神的に追い込まれ、食事の最中に呼吸が苦しくなったり、試合中に気持ち悪くなることもあるとも。
そんなイチロー選手が2007年、決意をしたのは、「重圧にただ耐えるのではなく、正面から重圧と向き合う」ことでした。
プレッシャーはかかる。どうしたってかかる。逃げられない。だからもう、かけよう、と、今年そこをテーマに僕はしたわけ。それがきたら、それから逃げない、と。俺は。
その決意の裏には、恐らくこれ受け入れて、立ち向かって行っても、やれる自信があったということですね。技術の獲得によってそれを可能にするだろう、と。であれば、プレッシャーをかけるべきだ、という判断ですね。200(安打)という数字を例に挙げるなら、なるべく避けようとしてリラックスした状態を作って達成した200本と、向かって行って、常にその緊迫感でゲームをしている中で達成した200では、重みが全く違うんです、僕には。
という前向きな姿勢があるようです。では、その妥協なき挑戦者の意気込みはどこから来るのか、こう答えています。 茂木:メジャーで、これだけもう歴史に残る偉業を達成しながら、なぜ、なおもその先を追及することが出来るんですか?シスラーの記録、抜いちゃったんですよ。
イチロー:そんなの関係ないですよ。
茂木:関係ない!?
イチロー:はい。僕の達成感の問題ですから、これは。
茂木:達成感はまだ充分じゃないんですか?
イチロー:つか、ないんですよ、ほとんど。
茂木:えぇっ!ない?じゃ、何を見ているんですか、一体その先に?
イチロー:分かんないです、これ。見えないから出来るんですよ。
住吉:じゃあ、ずーっと、こう、走って何かを探って、正面には何か光る星があるんですか?
イチロー:光る星をイメージはしてますけれども、真っ暗ですね。
住吉:真っ暗……?
イチロー:真っっっ暗ですよ。でも、もがいて苦しんでいると光が見えてくると僕は信じています。何にもなく、「まぁ、いつか、光が見えるわ」って思ってたら、一生見えないと思います。
最後の言葉は、人一倍練習を重ねてきた努力家だからこそ言えることだと思います。「努力しただけの結果は必ず返ってくる」という、信念にも似た断言だと思います。壁に行き詰まった現状を、自己に苦しみを課すことにより乗り越えようとしているのだと思います。
その結果、見えてきたのは人並み外れた技術と反射神経を持つが故に、悪球でも思わず反応してしまうという自己の問題点です。
あのストライクゾーンだけ、もし打てることが出来たら、僕よりヒットを打てる人はいないと思うんですよ。間違いなく僕が一番ヒットを打てる。でも、訳のわからないボールに手を出したりね、「ダメだ。これ手を出したらダメだ」っていって手を出すことがいけないんです。これが無くせるんじゃないかっていうことなんです。この感覚を得れば、今までの技術なんか必要ないな、無駄な技術を駆使する必要がない。普通に打てると思った球を打ちに行けばヒットが出るということなんですよね。
切迫した首位打者争いの結果、勝利をマグリオ・オルドニェスに譲ったものの、何か感触をつかんだようです。掴みかけてた感覚っていうのが、具体的な技術ではなかったと僕は今思ってます。自分が打席の中で感じている感覚、見えてる景色、これは過去のものとは全く違ったものとだ僕は感じたので、ようやくスタートが切れたな、って感じですね、今。
「遠回りだけど、入り口に来たって感じです」と言うイチロー選手から、「出来る、出来ない」という結果よりも、「昨日より今日、今日より明日」と後退を許さない求道者魂を感じました。
「プロフェッショナルとは」という問いに対し、「ファンを圧倒し、選手を圧倒し、圧倒的な結果を残す」と答えていますが、その底に燃える信念が、移動中の言葉から感じることが出来ました。
ファンの人、自分の生活の一部を捧げて見に来てくれている人に、背くことなんて出来ないですよね、僕らは。だってその人たちがいなかったら僕らの存在意義なんて無いんだからね。だから僕らも、何かを犠牲にする、自分の生活の何かを犠牲にするっていうのは、当然のことですよね。
1月22日(火)にも、未公開トークスペシャルがありますので、続けて見てみたいと思います。



