- 2008-05-03 (土) 0:00
- ガルシン
知人から沢山本を頂いて、少しずつ読んだ中の一冊、恥ずかしながら、ガルシンという作家は名前すら知りませんでした(汗)
「あとがき」によると、、、
ガルシンは、1855年2月、南ロシアエカテリノスラーフ県なる母方の領地で生まれ、父方の家系は古くキプチャク汗国時代に発祥すると伝えられる小地主貴族です。
ペテルブルグの中学卒業直前の17歳のとき、最初の狂疾の発作に襲われて、しばらく精神病院に収容されます。
1877年4月、一兵卒を志願、ブルガリヤの戦線へ向けての辛労多い行軍に加わり、8月、アヤスラルの激戦で左脚負傷、同月にハリコフの家に後送されます。この療養中に脱稿した作品が『四日間』で、10月、人民派の雑誌として権威のあった「祖国時報」にかかげられ、異常なセンセイションを巻きおこします。
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1888年3月、コーカサスへ転地療養を決心しますが、その出発の朝、迫りくる発狂の恐怖におびやかされ、発作的に階段の上から飛び降り自殺を図ります。そして脚部に致命傷を負い、5日間の苦悶の後に息を引き取ります。・
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臨終の床を見舞った友人の「痛むか」という問いに、彼は心臓を指さしながら、「ここの苦しみに比べれば、こんな痛みは何でもない」と答えたと伝えられます。
その33年の短い生涯を通じて完成された作品は20篇に満たず、業績は決して大きくはないのであるが、しかも彼が長く愛慕されるゆえんは、その病弱の身をもってあの窒息せんばかりの空気のなかに、一点の弱々しくはあるが曇りない良心の灯をよく守り通したところにある。このささやかな灯はやがて、コロレンコの不撓(ふとう)の実践力や、チェーホフの魔のごとき現実直視の力によってうけ継がれることになったのを思えば、晩年の彼がこのニ作家にあつい信頼を置いていたのも決して偶然ではないのである。
そのガルシンの短編5話が収まっている、非常に薄い本を読んだのですが、意外にアタリ!結構面白かったです。(訳者・神西 清)
善へのあこがれ、自己犠牲の精神、理不尽な社会への嘆き、人生とは? 労働とは? などが比喩的に表現されているのですが、その描き方が良かったです。
被害者妄想とも思える程、執拗なまでに善にこだわった『赤い花』、戦争体験に基づいて書かれた『四日間』、スリリングな趣も感じさせる『信号』は、読んでいて非常に濃い映像が思い起こさせられました。例えばこんな感じ。
『赤い花』は IRON MAIDEN、『信号』は MANOWAR のアルバムジャケットを起想させますが、音楽とは関係ありません。『四日間』から連想されるイメージは、他にもHalloween Props – Haunted House Props & Accessories – Dead & Bloody Bodies / Heads というサイトに沢山あります。キモチワルイです、、、。
かと思えば、『夢がたり』『アッタレーア・プリンケプス』はメルヘンチックな童話のようで、小さな子供に読み聞かせる絵本のような印象を受けました。例えば、、、

のような雰囲気。
ガルシン、ステキです。ちょっとオススメ。
Links:
「赤い花」
薔薇十字制作室:Ameba出張所
とんぼの目
古書・田井座
Andre’s Review
人間のクズより愛を込めて
POWER LUNCH
パラダイムシフトふぁくとりー資材置き場
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どうぞ twitter に引用しちゃってください(^^)ノ
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