CHANGE(木村拓哉、深津絵里:主演)第1回

change フジテレビ CHANGE
木村拓哉 深津絵里 など出演
『ごくせん』に次いでの人気か? キムタク主演の『CHANGE』、第1回を見ました。
 木村拓哉さん扮するのは、政治に無関心なロマンティスト、子供からもからかわれる様な、質朴な小学校教師、朝倉啓太です。
 ところが、衆議院議員の父、誠の死より、補欠選挙に啓太が立候補することとなります。本来、政治は嫌いな啓太ですが、子供に「アウトになると分かっていても全力疾走しろ」と教えている手前、一生懸命選挙活動に取り組んで行きます。
 そして投票日直前、対立候補の陰謀により、父親の過去の不正をでっち上げられるのですが、その翌朝の、あさくら啓太候補の街頭演説がこれです。
 昨日、父である朝倉誠に関する記事が出ました。18年前、父が大同商事から不正な利益供与を受けたという内容です。  僕は、、、僕は、この疑惑を否定することはできません。父が金を受け取ったのは、本当だろうと思います。
(どよめき、野次)
 18年前、父の疑惑が報道された時のことを、僕はハッキリと覚えています。新聞に書かれている父の名前を見て、僕は尋ねました。「これは本当か?」と。でも、父は何も答えてくれませんでした。ただ一言、「政治には金がかかるんだ」と、僕の目を見ずに、、、。
 あの時から僕は政治が嫌いになったんです。だからここを、福岡を飛び出して、長野で小学校の教師を、、、。
 父には、応援してくれる人が沢山いました。そんな人達は、父の不正を許してくれるかもしれません。「キレイ事で政治なんか出来ない」「良いことをする為に、仕方なく不正に手を染めることだってあるじゃないか」と。「だから自分は朝倉誠を責めない」
 でも僕は、世の中に、必要な悪があるなんて、子供達に教えたくはありません!

「CHANGE(チェンジ) 第1話」 の50分過ぎあたり


 人間は、悪を造らずしては生きてゆけず、キレイ事だけでは政治はおろか、普通の生活もできないのが現状でしょう。そもそも、生きるためには食べねばならず、食べる為には生き物の命を殺さねばなりません。金を儲けるには他人のお金を手に入れなければなりません。その時点で、完璧な博愛主義者、善人などあり得ません。
 善と悪、正と邪については、たとえば METALLICA が『…AND JUSTICE FOR ALL』でも歌っているとおり、すべての人に、完璧な正義などない思います。あるとすれば、偽善のみ。
 しかし、ここで感動するのは「子供達に教えたくありません!」の一言です。
 子供はやがて、成長するにつれて社会の悪や不条理を知ることになるでしょう。しかし「どうせ汚い世の中だから」と、小さな頃から善悪に鈍感になってしまっては、本当に救いようのない世の中になってしまうと思います。
 この世の穢れ、自己の罪悪が本当に知らされるのは、本気で善に取り組んだ人ではないでしょうか。真剣に善に努めた人でなければ、「偽善以外の善行は出来難い自分」と自覚することはできないと思います。  善とか悪について、「善人なおもって往生を遂ぐ、いわんや悪人をや」という言葉が有名ですが、その真意をくみ取れるか否かの、ポイントになるかもしれません。
 キムタクの演説を聞いて、そのように思いました。


Links: 高森顕徹「なぜ生きる」を読む-「悪人正機」の「悪人」とは?

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