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紙屋高雪 / オタクコミュニスト超絶マンガ評論

オタクとマニアの境目はどれぐらいなんですか?


のベストアンサーに選ばれたのが

オタク=作品について深く知っていること、作品に対して自由であること
マニア=「偏愛」という感じで作品を好んでいる、作品に対して不自由(例えば、キャラの言葉を真似てみたりとか)


だから、僕は世間で言う「オタク」は「マニア」のことを表していると思っています。
でも、どちらも幸せであると思います。枷や制限を作るからこそ楽しめるものってありますし。


追記)
オタク=作品を理解している
マニア=作品を少しだけ誤解している(自分なりの脳内補完と言いますか)


どちらが正しいってことじゃないですよ。誤解も理解のうち、と言いますし。
ただ、マニアの方が作品に感化され、コスプレに走るのは、表層しか見ていないのでは?と思うことがあります。

 なるほど、今まで逆に思っていましたが、言われてみれば確かにそうかもしれない、と思いました。あと、「オタク」と「ヲタク」と「ヲタ」、微妙にニュアンスが違うような気もしますが、どう違うか、分かりません(^^;


 さてこの本、まさしくオタクの書評集だと思います。このサイトが書籍化されました。
   ↓


紙屋研究所


  といっても、ここで取り上げられているのは、ほとんど読んだことのないものばかり(汗)しかも、かなり前に読んだので、記憶が薄れ、今さら何を書いたら良いのか、途方に暮れてしまいました(^^ゞ


 とりあえず、読んだ(見た)ことのあるものに関しては、、、


『働きマン』……原作は読んだことありませんが、菅野美穂さん主演のドラマは見ました。「働くこと」ひいては、「生きる」とは何か、考えさせられました。何のために働くのか。なぜ生きるのか。これを考えることは大事なことだと思います。


NHKスペシャル「ワーキングプア」……貧困や格差社会など、現代は難しい問題を抱えていますが、「健康で文化的な最低限度の生活」という日本国憲法第二十五条が保障する生活だけは用意する責任が、国とこの社会にあるのではなかろうかという結びには同感です。


『子育てハッピーアドバイス』……本書の最大のポイント=自己肯定感とあるように、この本は子供の自己評価の極端な低さが種々の問題を引き起こす、と一貫して主張していると思います。


『夕凪の街 桜の国』……記憶と向き合うことが「自虐」だとされ、その切断によって、平和が覆されようとしている時代に、まさに読まれるべき一冊とあります。本当にその通りだと思います。映画にもなりましたね。


『国家の品格』……ぼくはオタクなサラリーマンであると同時に、サヨク、コミュニスト、すなわち共産主義者でもあると「はじめに」で述べる著者が、「いま左翼と保守主義者は共同できるか」というタイトルで藤原の考えもふくめてこのなかにある「傾聴」すべきことは何なのかを考え、保守派と左翼が共同しうる接点がありはしまいか。(中略)共同の契機があるようにぼくは感じている。と締めているところが面白いと思いました。




 それと、


 また、読んだことのないのですが、『頭がよくなる 必殺!読書術』『マンガの社会学』『わが子に教える作文教室』などを紹介した「読書感想文を一律に課すのをやめよ」は参考になりました。

『声に出して読みたい日本語』で有名な齋藤孝は子ども向けの本、「齋藤孝のガツンと一発シリーズ」の第四巻『頭が良くなる 必殺!読書術』のなかで「読書感想文必勝法」という章をたてている。彼はそのなかの「必勝法」の一つに、「らくがき読書術」を紹介いている。
 齋藤は三色ボールペンで本にメモれという指南をし、大事だと思うところを赤、まあ大事なところを青、そして自分でおもしろいと思うところを緑で印をつけろとのべる。
 学校の授業は、この「赤」(ないしは赤と青)をつける作業までしか教えない。たいてい「緑」をつける作業やそれを表現させる作業はすっとばしている。
 齋藤は、もう一つの「必勝法」として、「読んだら人に話す!」ということをあげている。これも子どもがやりやすいように提起した「対象化法」である。そこに腐心しているのだ。まったく正しい。
「緑」をつける教育を授業でやってもいない教師が、夏休みになると生徒にいきなりやらせる――いかに無謀かわかる。

ブログでレビューを書くさいの参考になる


(前略)


 自分は漫画をよく読むから、ミステリーをよく読むから、ブログの題材は無限にある! と始めることはよくあることである。
 しかし、実際に始めてみると、「飽きる」という以前に、書くことに詰まってしまう場合が多い。「すごくこれがスキです!」「超オススメの作家さんです!」という文章しか出てこないと、一週間もたてば自分でも苦痛になってくるからである。
 そんなとき、齋藤の「読書感想文必勝法」は実に意外と役立つかもしれない。彼はどこが面白かったかを三色ボールペンで色分けすることの他に、「本の文章を写そう!」という「必勝法」、すなわち引用を奨励する。
「引用というのは、本の文章をそのまま写すこと。これは、メチャクチャ字数が進みますよ。
『ええぇっ! 写すなんて、ずるいじゃん!』とか思ったかな?
 いいや、ずるくない、ずるくない。なんでかというと、一冊の長い話から、どこをおもしろいと思ったか、それを見つけて切り取ってくること自体が、大切な能力だからだよ。
 大事なところ、おもしろいところをうまく切り取るだけで、その人は、それを読んだという証明になるんだね。力の証明だよ。読む力があるという証明。この力のことを“編集能力”といいます。
 これはプロの物書きもやっているやり方です。プロは、じつは引用で食ってます(笑)」(齋藤前掲書)

 ほかにも色々な作品に対し、書評・考察がなされていますので、以下の目次を見て、ピンとくるものがあれば、どうぞご一読を。


【目次】




1章 オタク──永遠に終わらない夏休み
  • 終わらない夏休み/『よつばと』あずまきよひこ
  • オタクのユートピア 少女のディストピア/『GUNSLINGER GIRL』相田裕
  • 宗教的心情にまで高まる 虚構の真髄/『星の瞳のシルエット』柊あおい
  • 極限状態が生み出す「純粋な自分」/『最終兵器彼女』高橋しん
  • 効率優先の起承転結/『どんまい』矢島正雄・若狭たけし 『ヘルプマン!』くさか里樹
  • グルメ漫画の最高傑作/『孤独のグルメ』久住昌之・谷口ジロー
  • 少女漫画を批判する 少女マンガ/『高校デビュー』河原和音
  • 対決 オタク対モテ系/『エビちゃんシアター DOUBLE FANTASY』
  • ぼくのことを「名古屋の人ですね」とかいうな/『覇王の家』司馬遼太郎


コラム◎フリーターは本当に減っているのか


2章 恋愛とセックス――ぼくの脳の8割くらいを占める関心事
  • 欲望と叙情と 峻厳さの鼎立/『いちごの学校』きづきあきら・サトウナンキ
  • 風俗嬢の「淋しい内面を 理解した気にさせる/『ちひろ』安田博弘之
  • 自分のセックスを 反省しよう/『怒りと共にイキまくれ』内田春菊
  • 反「矢沢あい」の世界/『ピーチガール』上田美和
  • 性的自意識を 管理するために/『えっちーず』『内向エロス』陽気婢


3章 仕事――働くとは面白いことかつらいことか
  • あーっ、働きてぇ!/『働きマン』安野モヨコ
  • 事務労働のユートピア?/『Good Job~グッジョブ』かたおかみさお
  • 貧困の漫画/『闇金ウシジマくん』真鍋昌平
  • 命令を墨守する組織人/『帝国の守護者』佐藤大輔・伊藤悠
  • 分裂する人格――高ストレス下で働く女性/『きみはペット』小川彌生
  • 格差とは貧困の問題である/「ワーキングプア」NHKスペシャル


コラム◎健康で文化的な最低限度の生活はいくらで可能か


4章 結婚・子育て――生活と家庭が生成する
  • 鋳直された『サザエさん』/『あたしンち』えらけいこ
  • 30前後の疲れた女が 歌う「Duca」/『アンダーカレント』豊田徹也
  • だれがモンスターなのか/『百年の恋』篠田節子
  • ドクマの教育をこえて/『子育てハッピーアドバイス』明橋大二


コラム◎パートナー以外とのセックス


5章 実家・学校時代――自分の根拠をみつめる
  • 現代の怪談/『ライフ』すえのぶけいこ
  • 大学という異界/『もやしもん』石川雅之
  • 自分が好き/『カラスヤサトシ』カラスヤサトシ
  • 読書感想文を 一律に課すのをやめよ
  • 田舎ぐらしにひつようなものは <ことば>だ/『あの山越えて』夢路行
  • リアルな無力さ/『百鬼夜行抄』今市子


コラム◎小学校では縄文時代を教えていない


6章 戦争と政治――無関心といわれても
  • 記憶と向き合う/『夕凪の街 桜の国』こうの史代
  • 笑いがとまらない。 が……/『市長 遠山京香』赤石路代
  • 「丸山眞男」に手をさしのべる 希望は、革命。――赤木智弘「希望は、戦争。」について
  • いま左翼と保守主義者は 共同できるか/『国家の品格』藤原正彦

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