白石一文 / 僕のなかの壊れていない部分(2)

 白石一文 / 僕のなかの壊れていない部分(1)の続きです。
 ノンフィクション作家の、実母の死を看取る場面が生々しいです。自分も、母親の死に目に立ち合うことが出来、ある意味幸せなことだったと思いますが、その記憶は強烈に脳裏に焼きついています。まさに「老いることも、死ぬことも生半可ではない。どれほど困難なことなのか。家族がいようといまいと、かたわらに誰がいようといまいと、結局は孤独な一人の戦い」という表現の通りでした。
 母は浄土真宗の話を聞いていたことがあり、そのためか、臨終3日前に、衰弱した体にもかかわらず、力強く父の腕を握り、「阿弥陀様が助けに来てくれたよ! 阿弥陀様が助けに来てくれたよ!」と繰り返し、大きな声で言っていました。どんな孤独な戦いをしたのかは想像にも及びませんが、死を「乗り切る」こととはどういうことか、考えさせられる場面です。 (続きを読む…)

Filed under: し:白石一文  タグ: , , , , , , , , , , ,   charlie432 00:00  Comments (0)
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