サン=サーンス / 交響曲第3番『オルガン付き』、『動物の謝肉祭』他

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 フランスの作曲家、サン=サーンスの、まさにベストな選曲の1枚。非常に美味しいアルバムです。
 2歳でピアノを弾き、3歳で作曲、10歳でバッハ、モーツァルト、ベートーヴェンの演奏会を開き、16歳ではじめての交響曲を書いたという神童サン=サーンス。自身が「この曲には私が注ぎ込める全てを注ぎ込んだ」と述べているのが交響曲第3番『オルガン付き』。これは彼の最高傑作であると同時に、古今の交響曲の中でも殊に優れた作品だと思います。
 ピアノ、オルガン、管弦楽が豪華に鳴り響き、力強く壮大な曲想は、バロック古典派ロマン派といった時代を超越し、まるで、ヘンデルモーツァルトベートーヴェンブラームスマーラーが合作で取り組んだかのような素晴らしさです。
 構成は2楽章編成で、それぞれが前半後半に分かれていますが、通常の4楽章形式の交響曲の、第1と第2楽章、第3と第4楽章を続けて演奏しているようなものです。  第1楽章前半はハードロックに編曲したらかっこよさそうな、演歌的メロディのする激しい曲、後半のアダージョはオルガンの響きに癒されます。第2楽章は一般的にも良く知られる名曲で、CMにも使われました。
第2楽章後半部分が使用されているCM
第2楽章(ダイジェスト)

 オルガンの響きが宗教的で、終結は大宇宙を感じさせる迫力です。
 サン=サーンスといえば、このオルガン・シンフォニーと同じくらいの名曲が、 『動物の謝肉祭』。この中の、「白鳥」は誰でも一度は耳にしたことがあるであろう名曲ですね。
The Swan

 また、7曲目「水族館 Aquarium」は、『のだめカンタービレ』でも印象的に使われていました。
水族館 / サン サーンス


Track List:
  1. 交響曲第3番 ハ短調 作品78 ≪オルガン付き≫ 第1楽章(第1部):Adagio-Allegro moderato
  2. 交響曲第3番 ハ短調 作品78 ≪オルガン付き≫ 第1楽章(第2部):Poco adagio
  3. 交響曲第3番 ハ短調 作品78 ≪オルガン付き≫ 第2楽章(第1部):Allegro moderato-Presto
  4. 交響曲第3番 ハ短調 作品78 ≪オルガン付き≫ 第2楽章(第2部):Maestoso-Allegro
  5. 交響詩≪死の舞踏≫ 作品40
  6. 組曲≪動物の謝肉祭≫ 第1曲:序奏と堂々たるライオンの行進
    • Andante maestosoAllegro non troppopiu allegro 4/4拍子 ハ長調イ短調
      ピアノの耳をつんざくような反復奏に始まる。ついで、勇壮な「行進」が弦楽器のユニゾンで奏される。全71小節。
      ピアノ2、ヴァイオリン2、ヴィオラ、チェロ、コントラバス
  7. 組曲≪動物の謝肉祭≫ 第2曲:雌鶏と雄鶏
    • Allegro moderato 4/4拍子 ハ長調
      ピアノと弦楽器が鶏の鳴き声を模倣しあう。全35小節。
      クラリネット、ピアノ2、ヴァイオリン2、ヴィオラ
  8. 組曲≪動物の謝肉祭≫ 第3曲:騾馬
    • presto furioso 4/4拍子 ハ短調
      アジアロバであろうと言われる。ピアノの上り下りする強奏の音階。全28小節。
      ピアノ2
  9. 組曲≪動物の謝肉祭≫ 第4曲:亀
    • Andante maestoso 4/4拍子 変ロ長調
      弦楽器がのそのそとユニゾンでオッフェンバックの「天国と地獄」(地獄のオルフェ)の旋律をわざとゆっくり奏する。全22小節。
      ピアノ、ヴァイオリン2、ヴィオラ、チェロ、コントラバス
  10. 組曲≪動物の謝肉祭≫ 第5曲:象
    • Allegretto pomposo 3/8拍子 変ホ長調
      コントラバスがもそもそと軽やかにワルツを奏する。ベルリオーズの「ファウストの劫罰」の「妖精のワルツ」、メンデルスゾーンの「夏の夜の夢」の「スケルツォ」が重低音で組み入れられている。全52小節。
      コントラバス、ピアノ
  11. 組曲≪動物の謝肉祭≫ 第6曲:カンガルー
    • Moderato 4/4拍子,3/4拍子 ハ短調
      装飾の付いた和音が上下して、飛び回るカンガルーを描写する。全20小節。
      ピアノ2
  12. 組曲≪動物の謝肉祭≫ 第7曲:水族館
    • Andantino 4/4拍子 イ短調
      グラスハーモニカのはいった、幻想的なメロディーを、ピアノが分散和音で伴奏する。全39小節。
      フルート、グラスハーモニカ、ピアノ2、ヴァイオリン2、ヴィオラ、チェロ
  13. 組曲≪動物の謝肉祭≫ 第8曲:耳の長い紳士
    • Tempo ad lib 3/4拍子 ハ長調
      おそらくは驢馬、アジアロバでない驢馬。のどかな驢馬の鳴き声をヴァイオリンが模倣する。サン=サーンスは、いつも自分の音楽にいやみな評価を下す音楽評論家を皮肉っていると言われている。全26小節。
      ヴァイオリン2
  14. 組曲≪動物の謝肉祭≫ 第9曲:森の奥のかっこう
    • Andante 3/4拍子 ホ長調
      クラリネットがカッコウの鳴き声を模倣する。全43小節。
      クラリネット、ピアノ2
  15. 組曲≪動物の謝肉祭≫ 第10曲:大きな鳥籠
    • Moderato grazioso 3/4拍子 ヘ長調
      弦楽器が反復奏する伴奏の上を、フルートが軽やかに飛び回る。全31小節。
      フルート、ピアノ2、ヴァイオリン2、ヴィオラ、チェロ、コントラバス
  16. 組曲≪動物の謝肉祭≫ 第11曲:ピアニスト
    • Allegro moderato 4/4拍子 ハ長調変ニ長調ニ長調変ホ長調ハ長調
      わざとへたくそに、ピアノの練習曲を弾く。最後はそのまま次の曲へ入る。全30小節。
      ピアノ2、ヴァイオリン2、ヴィオラ、チェロ、コントラバス
  17. 組曲≪動物の謝肉祭≫ 第12曲:化石
    • Allegro ridicolo 2/2拍子 ト短調
      自作の「死の舞踏」の「骸骨の踊り」の旋律、ロッシーニの「セビリアの理髪師」の「ロジーナのアリア」、その他、きらきら星などのフランス民謡が組み合わされる。全74小節。
      ピアノ2、クラリネット、シロフォン、ヴァイオリン2、ヴィオラ、チェロ、コントラバス
  18. 組曲≪動物の謝肉祭≫ 第13曲:白鳥
    • Andantino grazioso 6/4拍子 ト長調
      チェロ独奏曲としてあまりに有名な曲。生前の公開演奏と楽譜出版が許された唯一の曲でもある。全28小節。
      チェロ、ピアノ2
  19. 組曲≪動物の謝肉祭≫ 第14曲:終曲
    • Molto allegro 4/4拍子 ハ長調
      カーテンコール。再度オッフェンバックの「天国と地獄」のフィナーレの旋律に乗せて、今までの各曲の中の旋律が登場する。全91小節。
      ピッコロ、クラリネット、グラスハーモニカ、シロフォン、ピアノ2、ヴァイオリン2、ヴィオラ、チェロ、コントラバス

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