加古隆 / パリは燃えているか – 「映像の世紀」オリジナル・サウンドトラック

closeこの記事は 3 年 3 ヶ月 14 日 前に投稿されたものです。間違いに気づいたらその都度修正していますが、今読んだらおかしな点もあるかもしれません。ご了承ください。
 NHK『映像の世紀』のサントラです。
 重々しくシリアスな内容と映像、そしてこの音楽。さすがは日本の国営放送!と唸る質の高さだと思います(正確には公共放送だそうですが)。
 淡々と語られるナレーションと貴重な映像資料は、見る者の意識を強く引き付けますが、音楽の持つ力により、衝撃の度は一層大きくなります。この番組が放映された時、BGMについての問い合わせが殺到したそうです。
 テーマ曲の「パリは燃えているか」だけでも十分なインパクト、説得力です。まるで、色彩や音声、感情や動き、時間の流れまでも奪い取られた世界に投げ込まれた感覚に陥ります。目を閉じれば見えてくるのは「無の存在」。破壊と再生を繰り返してきた歴史が、現代人に何か大切なことを教えているようです。人類が犯した過ちを二度と繰り返してはならないというメッセージが強く伝わってきます。
映像の世紀 第2集 大量殺戮の完成 (1/8) Completion of the massacre

 続きはこちら。   ↓ 大量殺戮の完成 (2/8) 大量殺戮の完成 (3/8) 大量殺戮の完成 (4/8) 大量殺戮の完成 (5/8) 大量殺戮の完成 (6/8) 大量殺戮の完成 (7/8) 大量殺戮の完成 (8/8)

「パリは燃えているか」は、このCDにはピアノ・ヴァージョン、オーケストラ・ヴァージョン、ブラス、ジャズアレンジと、数種類収録されていますが、どれも深く心に突き刺さります。
 このようなCG↓
Is Paris Burning ?

と合わせて聴くと、目先の利益や一時の感情で争うことが、いかに愚かで無益なものかと思わされます。
 また、「時の刻印」も本当に素晴らしく、悲しみの感情を誘います。
 一方、(6)「森は失われた」(8)「ワン・ワールド」(18)「睡蓮のアトリエII」は、打って変わって平穏な曲。罪深い人類ではありますが、「生」への喜びが感じられるようです。「睡蓮のアトリエ」というタイトルも印象派の絵画を思わせ、曲調もドビュッシー風と言えるでしょう。
『映像の世紀』という壮大なタイトルの番組に相応しい楽曲だと思います。
Track List:
1. パリは燃えているか(オープニング・テーマ) 2. 時の刻印II 3. 大いなるもの東方よりII 4. パリは燃えているか(ピアノ・トリオ・ヴァージョン) → ピアノによる演奏 5. 最後の海戦 6. 森は失われた 7. パリは燃えているか(オルガン・ヴァージョン) 8. ワン・ワールド 9. 狂気の影 10. パリは燃えているか(オーケストラ・ショート・ヴァージョン) 11. シネマトグラフIII 12. 最後の海戦II 13. パリは燃えているか(ブラス・ヴァージョン) 14. 未来世紀 15. ザ・サード・ワールドII 16. パリは燃えているか(ジャズ・ヴァージョン) 17. 時の刻印III 18. 睡蓮のアトリエII 19. パリは燃えているか(ピアノ・ソロ・ヴァージョン)

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