KING CRIMSON / The Power to Believe
昨日、クリムゾン・キングの宮殿をやったので、次にクリムゾンをとりあげるのは2ndの『ポセイドンのめざめ』
一気に飛んで2003年、KING CRIMSON のスタジオアルバムとしては15作目(たぶん)、現時点での最新作です(恐らく)。
なぜ気が変わって今回これを取り上げたのか、理由は2つあります。
1)色々ブログを巡回していて、すごく納得した一文に出会ったことと、
2)すごく良い動画を発見したこと
です。
まず、1)についてですが、
木村紅葉さんのブログ、「木村紅葉 express oneself」を読んでいてピーンd( ̄∀ ̄!ときたのが、このフレーズ。
>丁度、精神的に病んでいる犯罪者の心理を音楽にするとこうなるんじゃないでしょうか…
そうそう!(゚o゚)(。_。)(゚o゚)(。_。)
まさにそんな感じです。
最近、「誰でも良かった」といった無差別殺人がふえてきましたよねぇ(*o*)
その度ごとに、「何と迷惑な(`皿´)」「とんでもない奴だ!!」と思うのですが、
反面、その心理は全く分からない訳ではないんですよね。
無性に腹が立ったりイライラしたとき、目の前の、何の関係もない人であっても、
殴りたくなる時、蹴りたくなる時、あります!
(なんて書いて良いのか

)『歎異抄』の中に、「さるべき業縁の催せば、いかなる振る舞いもすべし」とあるように、縁がきたら何をするか分からない恐ろしい自分だと思います。
普段、自分でも気づかない心の状態が、己の中に潜んでいると思います。
それを思い出させるかのような『The Power To Believe』。
アンビエントで浮遊感漂うギター、そして冷酷で残忍な雰囲気、クリムゾンならではの静と動の対比、、、
孤独、恐怖、怒り、後悔、絶望などの感情が静かに盛り上がってきます。
そもそもクリムゾンの音楽って、喜、怒、哀、楽、不安、恐れ、狂気、興奮、平安、静謐さ、、、など、それぞれを、もの凄く深くえぐり出して表現しており、1枚1枚のアルバムが本当に素晴らしいのですが、この『The Power to Believe』も例外ではありません。
次に、2)すごく良い動画を発見したというのは、これです。
映像が怖~~い
です。特に後半。最初、PVかと思っていたのですが、説明を見たら
Movie Edit: Jacob’s Ladder by ADRIAN LYNEとなっており、イタリアのKammarickさんの作品でした。
Mixed by KAMMA
← の映像と、クリムゾンの緊張感あふれる音楽が非常にマッチしており、見ごたえのある、素晴らしい出来だと思います。続きは METALLICA の「One」へ、といった感じですね → Metallica – One
あるいは Anthrax – Madhouse か(笑)
ついでに映画も観たくなりました。
以下、映画のレビューです。
Jacob’s Ladder
ジェイコブス・ラダー (1990) USA 115min.
Introduction 序盤アウトライン:
ある日の地下鉄の車内でベトナムでの体験がフラッシュバックした事がその始まりだった。何者かに刺されると云う幻影を見たジェイコブは、普段の日常生活でも交錯し始める数々の幻覚に苛まれるようになる。あるパーティーでの最中、謎の黒人女性との手相占いの直後、強烈な幻覚を体験したジェイコブは、昏倒し高熱に喘いだ後に目覚めると、別離したはずの妻や子供の姿を目の当たりにしていた。更に次の瞬間、再び目覚めると、そこはいつもと変らぬ同棲相手ジェシーと暮らす部屋だった。自らの精神状態を危惧したジェイコブは、掛かり付けの医師のもとへ相談に向うが、あろう事かその医師は既に死亡、不可思議な事にジェイコブの通院を証明するカルテも消え去っていたーー
Various Note メモ:
「ゴースト/ニューヨークの幻」「幸せの向う側」「ディープ・インパクト」等、本作以降の作品で数多くの成功を収めるブルース・ジョエル・ルービンが脚本とアソシエイト・プロデューサとして携わっているが、実は、本作のプロダクションはジョエル・ルービンが70年代の初めに一度は立ち上げていたもので、興行的には成立しないと云うレッテルを貼られ棚上げされていたその企画にエイドリアン・ラインが触手を伸ばしたと云うものである。プロダクションの再開と云う事で、ジョエル・ルービンとは二人三脚での撮影に臨んだと云う監督のラインだが、再び練られた脚本については、数々のエピソードを追加する形での執筆となっている。
以下、完全ネタバレ
これは面白かった。虚実が交錯するシークエンス展開には面食らったが、プロットの方向性は判別させないと云ったスタンスで挿入される多くの不可解なモチーフも、やがて迎える結末では明快なものとして提示されている。そのタイトルを理解していれば、結末を迎えるまでの展開がジェイコブの夢のステップなのかと判りそうな所でもあるのだが、実の所、ここではそう上手くは行かない。何故ならば、ベトナムでの体験と真しやかに綴られる現在進行のドラマと云う二つのモチーフは、その双方共に現実であると云う可能性が秘められたままに展開されるからである。通院先医師の死亡とカルテの紛失、度重なるシュールな幻覚などが繰り返される為に、これが本当に現実なのかと云う疑問も湧き上がるが、それを覆す伏線も挿入される為に、先が読めなくなるのである。
その伏線とは、ジェイコブを含むベトナム時代の仲間達が、実は政府の陰謀により実験台にされていたと云うモチーフだが、仮想現実のような空間と現実の空間を彷徨う男の超常体験と云ったプロットとして目星を付けていたものが、実に輪郭のハッキリとした伏線の登場で、その掴みかけていた方向性も完全に見失われてしまうと云う訳である。その最終場面では「事実」を提示、結果的には、明快な結末を迎える訳だが、キリキリ舞いさせられたはずの恨めしい伏線に対しても違和感は皆無と云った所。この感覚は、クオリティーの高いシナリオと演出の妙を証明するものだったと云える。
演出の妙と言えば、実はこちらの方が現実だったと云うベトナムでのシークエンス、そのジェイコブの表情を捉えたカットには、実は、周りの誰もが登場していない。言うまでもなくジェイコブ一人のカットについては、観客に提示する為の然るべき映像として映し出される訳だが、ジェイコブの視点が貫徹されているシークエンスでは、たむろしている仲間の前を横切るジェイコブ(但し、顔は映らない)や、死亡後のジェイコブと衛生兵らが遠目に映し出されたりするカットを除き、ジェイコブの表情が他の誰かの表情と同一の画面に登場すると云う事は皆無である。その結末を説得力のあるものにすべく発揮された実に秀逸な演出手腕だったと云える。
また、ダイアローグも用意された重要な配役ながらも、ノークレジットで登場するマコーレー・カルキンだが、そのカメオとして扱われていた理由は、シナリオの内容にリンクする演出効果を狙うものだったと考えられる。
その不条理な空間を象徴すべく登場するグロテスクな演出も魅力充分。特定のジャンルとしての形容は避けられるべき作品。傑作。
え~、話が映画にそれましたが、KING CRIMSON 、他のアルバムも化け物級にハイレベルですが、この『The Power to Believe』は音だけでなくジャケットデザインも本当に素晴らしいですね。
これを傑作と言わずして何というか!といった感じです。
己の悪を見つめることによって、心が浄化されるような気持ちにさせられます。
大げさではなく、全人類に聴いてもらいたい、そう思わせるアルバムです。
ロバート・フリップは自分の音楽を「プログレ」と形容されるのを嫌っているようですが、
プログレよりプログレッシヴ、という意味で、その気持ち、分かるような気がします。
フリップが掲げた「ヌーヴォー・メタル」なるコンセプトが結実した2003年発表の傑作アルバム。あらゆるラウド・ロックをもなぎ倒す真にプログレッシヴなクリムゾン・サウンドがここにある!悶絶ジャケットCD化。(帯の言葉)
ヌーヴォー・メタル、ブラヴォー\(^o^)/
1. The Power To Believe I: A Cappella
2. Level Five
3. Eyes Wide Open
Eyes Wide Open (EP Acoustic version)
4. Elektrik
5. The Power To Believe II
6. Facts Of Life: Intro
7. Facts Of Life
8. Dangerous Curves
(上に既出)
9. Happy With What You Have To Be Happy With
10. The Power To Believe III
11. The Power To Believe IV: Coda
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関連記事は無いと思います。





[Art] Album Cover - King Crimson
今回はKing Crimsonの作品の中で好きなAlbum Coverを
6作品紹介します。画像をクリックすると拡大します!
作品名は左上段から右へ
\’69年「In The Court Of The Crimson King」
\’70年「In The Wake Of Poseidon」
\’70年「Lizard」
下段
\’71年「Isl…
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>丁度、精神的に病んでいる犯罪者の心理を音楽にするとこうなるんじゃないでしょうか…
コレってまさに!ですね。
このアルバムこそ「21世紀の精神異常者」なのかもしれません(笑)
前作や「Level 5」でヌーヴォー・メタルの雛型が出来てたと思いますが
それ以前の「Thrak」から要素はあったと思いました。
メタル・クリムゾンを復活させながら、すでにコッチの音も匂わせてたと思います。
フリップ卿は、本作でプレイする音楽は「新種のメタル」、
「Nu Metal」ではなくて「Nuovo Metal」だと言っていたような。
凄い方です。
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コメントありがとうございます!
この音楽性は、TOOLに引き継がれていますよね!
「Nu」ではなく「Nuove」ですか!
微妙なニュアンスの違いは分かりませんが(笑)、新種であることは間違いないですね。
動画のフリップ卿を見ていると、
ミュージシャンというより哲学者、、、いや、精神異常者に見えてきました(笑)
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初めまして_(。。)_
木村紅葉です。
コメントありがとうございました~。
フリップ卿て「真の大天才」ですね。
やる事があまりにも前衛的すぎて万人に理解されていませんがw
この人のセンスに世間がついていけてないんですよ、きっと。
こういう天才て言う人は
言い方悪いけど、ネジ1本はずれてると言うか
変な事をやりだしたり
何を考えているのか分からないところがあったり…(笑)
ゴッホやらムンクやらダリやら
天才アーティストの思考は理解不能な時がありますが
このおっさんにも同じにおいを感じます。
そういえば
ムンクの絵画世界と
クリムゾンの音楽世界は
相通じるものがあると勝手に思っていますw
ロバート・フリップは
世間的にあまり高評価されていない様に感じますが
この人は間違いなく天才ですよ。
つい長々と語ってしまいました…(笑)
また来ますねノシ
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木村紅葉様
コメント有り難うございます!
いやぁ~フリップ卿の「真の大天才」説、激しく同意です!!
ムンクの絵画世界とクリムゾンの音楽世界は相通じるとは、
確かにそう言われるとナルホドです。
1stのジャケットはまさに「叫び」[絵文字:v-11]ですよね。
http://charlie432.blog92.fc2.com/blog-entry-881.html
でも書いたとおり、
「最も過小評価されている25人のギタリスト」で14位にランクイン
それこそが過小評価のような(笑)
1位じゃないと納得できませんよww
まあ、過小評価というか、理解不能、というのが大方の意見かもしれませんが[絵文字:v-390]