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王舎城の悲劇(1)

聴いた話の備忘録&所感など。




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なかなか授からぬ我が子に悩む王様夫婦。


占い師によると、奥山の修行僧が死ねば、次生我が子として胎むとか。


高齢出産を案じ、何とか早くと焦る王妃・韋提希(いだいけ)は、


夫・頻婆娑羅(びんばしゃら)王を説得し、修行者を殺害。


その後、どうした訳か、占いの通り妊娠。


しかし、怨いの形相で死に行く僧の顔が忘れられない韋提希は、


今度は祟りを恐れて、我が子をも殺める計画を。剣の林に産み落とす。


この世に縁が深いのか、生まれた子は、小指を切り落としただけで、


元気な産声が産室に響き渡る。


それを聞くや否や、殺意は消え失せ、育てる決意を。


阿闍世と(あじゃせ)と命名。


ところがその阿闍世、成長するや、異常な強暴性を露わにし、


出生の秘密を知ると両親を幽閉する、、、。


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釈尊在世中にあった実話、


王舎城とは当時インドて威勢を誇っていたマガタ国の城の名前です。


この家庭悲劇の中心人物、韋提希夫人が、


お釈迦様に巧みに導かれて、


阿弥陀仏のお姿を拝する一念で、


何ものも障りとならない「無碍の一道」へ救われたことが、


『観無量寿経』に説かれています。




では、この韋提希夫人とは、どんな人だったのか?


中国が唐の時代だった頃、この『観無量寿経』は大いに解釈され、


『観無量寿経疏(かんむりょうじゅきょうしょ)』なる解説本が沢山書かれたそうです。


その中で有名なのが、天台・浄影(じょうよう)・嘉祥(かしょう)の『観無量寿経疏』。


そして、親鸞聖人が「大心海化現」(極楽から現れられた方のようだ)と褒め讃える


善導大師の同書。


ここに、韋提希権実論争なるものが勃発しました。




あんな、悪事の限りを尽くしておきながら、


この世で無上の幸福に救われるとは、韋提希とはただ人ではない、


きっと気の遠くなる過去世より修行を積んで、高いさとりを開いていたに違いない!


と韋提希を「権化の人」と主張したのが天台・浄影・嘉祥の3人で、


その説が、当時多く支持されていました。




そこに、たった一人で「韋提希は実凡だ」と切り込まれたのが善導大師。


実凡とは、実際の凡夫ということで、


遥かなる過去世から今日に至るまで、悪の造り通しの者ということです。






結論を急ぐと、


『観無量寿経』には「心想羸劣(しんそうるいれつ)」という記述があり、


要するに、善導大師の解説が、お釈迦様の真意だと分かるそうです。






親鸞聖人は、この善導大師の偉業を

善導独明仏正意
(善導ただ独り、仏の正意に明らかだった)

と『正信偈 ( しょうしんげ )』に褒め讃えておられます。




ところが、驚くべきことに、


親鸞聖人の主張はなんと


「韋提希は権化の人」


というもの。




これは一体どういうことか?




今日は疲れたので休憩。続きは後日





予告編として、

大聖おのおのもろともに
凡愚低下の罪人を
逆悪もらさぬ誓願に
方便引入せしめけり

という和讃をメモメモφ(。。 )

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