ロンドンの思い出(18) – 出会い編(6)

前回の続きです。

エカテリーナ(仮名)に鍵を開けてもらい、ホテルの中に入ることはできたのですが、自分の鍵ではなぜか内扉を解錠することができません。

ロンドン3日目、出発前にまずやるべきことは、この鍵問題を解決することです。

そこでザック(ホテルの従業員)に電話をかけてみたのですが、初日に教えてもらった番号にはつながりません。もしかしたら、自分の携帯が日本で使っている状態のままだからでしょうか。設定の変更が必要かも知れません。

電話のかけ方を調べてもうまくいかないので、1階の共用エリアに行って、そこのパソコンで調べてみました。

その時にエカテリーナがバスタオル一枚でシャワーを浴びにやって来たという訳です。

「おはよう。昨日は大変でしたね」
「昨日はどうもありがとう。ところで、この番号につながらないのですが、かけ方知ってます?」
「ごめんなさい、分からないわ。じゃあ、シャワー浴びてくるから」

再びPCに向かい会い、調べようとすると、今度は別の女の子が2人、朝食に降りて来ました。仮にアデライーデとフランチェスカとします(名前を聞けなかったので)。

「(Excuse me. I'm from Japan. No matter how often I call this number, I can't get through to him. Dou you know how to call?)あ、ちょっとすみません。日本から来たんですが、この番号に電話してもつながらないんです。かけ方分かります?」
「(Have you bought SIM card?)SIMカードは買ったの?」
「(What? SIM card?)え、SIMカード!?」

そういえば、空港でSIMカードを売っていたのを思い出しました。

「(I don't have it.)SIMカードは持ってないです」
「(So you can't, I think. Maybe International call is O.K.)それじゃ、つながらないんじゃないかな。国際電話ならかけられると思うけど」

なるほど。そういえば、初日にTooting Broadway Stationでモデル風お姉さんに頼んでホテルにかけてもらった時、頭に何番かをつけていたのは国際電話だったのかも?

ということでザックではなくホテルの電話にかけてみると「0044(だったかな?)の後に番号を続けて下さい」という案内が表示され、その通りにするとつながりました。

「Hello. (もしもし)」
「Hello. I want to talk to Zak, is he there?(こんにちは。ザックと話がしたいのですが、そちらにいますでしょうか?)」
「Wait a minute.(少々お待ちください)」

♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ 

「Hello.(もしもし)」
「Zak? Do you remember me? I'm a Japanese. The day before yesterday, I came here.(ザックですか?一昨日こちらに来た日本人ですが、覚えてますか?)」
「I remember you. What's the matter?(覚えてますよ。どうしたんですか?)」
「I have a key trouble. Please come here.(鍵がおかしくて。来てもらえます?)」
「O.K. I'll be soon there. About fifteen minutes.(オーカイ。すぐに行きます。15分くらいかな)」
「Thank you.(よろしく~)」

ザックは少し眠そうな声でしたが、快くすぐに来てくれることになりました。昼にヴィクトリア・パークに着くには、あと2時間くらいのは余裕があります。でも本当は途中の駅で降りてブラブラしたかったのですが、それは難しそうです。

彼を待つ間はアデライーデ(仮名)としばらく会話。フランチェスカ(仮名)は社交的なアデライーデに比べ極端に内向的でほとんど声を発しませんでした。

「(Where are you come from?)どこから来たんですか?」
「(From Italy.)イタリアからよ」
「(Wow! That's nice. I think Italy is full of art.)お~~!それはすばらしい!イタリアって、芸術にあふれている国だと思います。」
「(Yes. And Italy is beautifull.)ええ。イタリアはきれいな所ですよ」

こちらの事情に詳しい感じでイギリス人だと思っていたので、驚きました。でも、そういわれてみればいかにもイタリアンな感じもします。2人の間ではイタリア語で会話をしますが、英語もネイティヴのように流暢なバイリンギャル(死語)。もしかしたら他にもしゃべれそうです。

こちらがたどたどしい英語で「いや~、イギリスの人かと思いましたよ。自分なんか英語が上手くなくて、こっち来てからいろいろ大変でしたよ(^_^;)」というと、「英語は何年学んだのですか?」と聞かれたので「中学生の時からだから、10年以上かな」と言ったら目丸くしていました。

その表情には明らかに「何でそれで上手く喋れないの?」という驚きが現れており、すごく恥ずかしい思いをしました。

「(The best way to learn language is going to that country. Because you are thinking about nothing but that language, from you wake up to sleep.)言葉を覚えたかったら、その国に行くのが一番よ。朝起きてから寝るまで、その言葉のことしか考えないから」

諭すように言われ、少し惨めな思いにも(^_^;
でも確かにその通りだと実感しました。

スウェーデン人にしてもドイツ人にしても、イタリア人にしても、ヨーロッパの人の多くは、日本人が「県」をまたぐような感覚で国境を越えていろいろ活動しているのかもしれません。



さて、2人が朝食を食べ終え、部屋に戻った後、そろそろザックがくる頃だと待っていましたが、なかなか来ません。「Fifteen Minutes」と言っていたはずですが、もしかしたら「Fifty Minutes」の聞き違いかも? それにしても90分くらいは経っているのですが、、、。そういえば初めてのときも5分と言われ、15分ほど待たされました。

自分も、日頃、予定を入れすぎてギリギリの行動をしているから、その報いが来たのかもしれません。High Voltage festivalに遅れずに行くには、あと数十分ほどで出なければなりません。

本当にZakは来てくれるのでしょうか。次第に不安が大きくなってきました。








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ロンドンの思い出(17) – 出会い編(5)

前回の続きです。

迷いながらも何とかホテルにたどり着いたは良いものの、鍵のトラブルで今度は締め出し。明日も早く出たいのに、夜はどんどん更けてゆきます。

自宅の鍵を持って出ずに外出してしまった時は、2階によじ登って窓から入ったこともありますが、さすがにそうはできません。

一度はその場で休むことを決意しましたが、再び内扉を開けようと立ち上がって、それからしばらく経った後のことです。階段から1人の女性が降りてきました。一度逃げられた人だと思います。

今度こそは怪しまれないように事情を説明しました。

「(Please help me. I want to enter, but can't open this door. I've got a key trouble.)助けて下さい。入りたいんですが、このドアが開かないんです。鍵がおかしくて。」

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ロンドンの思い出(16) – トラブル編

前回の続きです。

ロンドン2日目は、朝早くホテルを出てヴィクトリア・パーク周辺を散策。High Voltage Festival開始直前では会場外を走り回り、ライヴ中は全力で楽んで、帰りは迷子、と、休むひまもなく、夜中の1:30頃(推定)にホテルについた時はかなりヘトヘトでした。

とにかく早く寝たい!

この一心でドアの鍵を開けようとしたときZak(以前からの投稿を読めば分かりますがホテルの従業員)の言葉が思い出されました。

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ロンドンの思い出(15) – 迷子編(1)

前回の最後に貼付けた動画は、別に事件に巻き込まれた訳ではなく、救急車のサイレンの音が日本とは違うので、記念でとっさに撮ってみた、というものです。でも、しばらく歩くと、頭から血を流して倒れている人がいました。びっくりして様子をうかがってみると、周囲で介抱している人たちは結構笑っていて、あまり深刻な感じではなさそうでした。きっと、酔って何かにぶつかって怪我をしたのでしょう。こういうところは日本とあまり変わらないな~と思いました。

High Voltage Festivalが行われたVictoria Parkから最寄り駅のMile End駅までは、通勤時の新宿駅のような混雑ぶり。多くの警官が交通整理に立っていました。そのような状況でなかなか駅までたどり着けませんでしたが、前後左右から、さっき聴いた曲のサビを歌う人たちの声が聞こえ、楽しかったです。日本で譬えるとライヴ後の武道館から飯田橋まで集団で歩くような感覚に近いかもしれません。

地下鉄に乗ってもVictoria Parkから来た人がたくさんいたので、しばらく余韻を楽しむことができましたが、さすがに乗り換えてしばらくするとライヴ帰りの人は自分だけになり、さっきまでの盛り上がりはまるでウソのように思、、、


( ̄ρ ̄! ハッ!

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ロンドンの思い出(14) – 出会い編(4) – High Voltage Festival(4)

High Voltage Festival、1日目の写真はこちらにアップしました。

トリはJudas Priest。高校時代『Painkiller』をリアルタイムで聴いた時のショックは今でもよく覚えています。

あれから20年余り。

まさか地元のロンドンでプリーストが観れるとは、当時は夢にも思っていませんでした。何年か前(『Nostradamus』の時)に行った武道館も、観終わった時は何か大仕事を成し遂げたような気分でしたが、今回は格別です。幕が降りてロブの姿を見た時は、尊いお仏壇の中の御本尊を拝見するかのような、敬虔な気持ちになりました。



日没が遅いため、演奏の中盤から後半にかけて徐々に暗くなってゆくのですが、これが本当に感動的なのです。

ラストは「Living After Midnight」。なぜイギリス人はこの曲が好きなのか、いまだによく分かりませんが(笑)、十分に満足できたのは同じです。

終了後、前方では、厳つい体格のおじさんたちが大はしゃぎしていました。メタル愛に満ちた温かな空気。JUDAS PRIESTのライヴでなければ感じられない独特のものです。




その中でもとりわけ盛り上がっていたのが、、、

Adrian Watkins氏です(右)。



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ロンドンの思い出(13) – High Voltage Festival(3)

前回の続きです。

メインステージである「Classic Rock Stage」は客席を含めると野球場数個分もの広さはあり、その中央には巨大な観覧車がありました。







2日間のためだけに設置されたのでしょうか。少し驚きました。



かなりの存在感があります。余裕があれば観覧車に乗って、上から会場、ロンドンの街を見下ろす映像を撮りたいと思っていましたが、物販同様ライヴを楽しむのに忙しくて叶いませんでした。ま、上空からの眺めは飛行機から撮ったのでアキラメはつきますが。

ロンドンの思い出(1) - 空からの眺め

これ程は高くないにせよ。



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ロンドンの思い出(12) – 出会い編(3) – High Voltage Festival(2)

ロンドンで知り合い、今でもFacebookでやりとりをしている人が何人かいますが、その中の1人がSaraさんです。





フェスの初日に、オフィシャル・プログラムの売り子をしていたところを写真写真に撮らせてもらったのがきっかけ。是非送って欲しいと言われたのですが、すでにiPhoneのバッテリーは切れ、筆記用具もなかったので「また次回!」と別れたら、翌日また会うことができました。あの大勢の中でまた会うとは思っていなかったのでお互いビックリです。
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ロンドンの思い出(11) – High Voltage Festival(1)

前回、なんとかチケット(リストバンド)を発行してもらい、入場ゲートに戻ると、すでに長蛇の列。最後尾は100mくらい先でした。

フェス会場は大変広かったですが、パーク全体からするとその一部分で、外側では少年サッカーの練習が行われていました。その風景自体は日本でもよく見かけますが、子供のサッカーからでも「英国」の空気を感じることができました。



待っている最中、次々とメタルTシャツを着た人が後ろに並んでくるので、飽きることがありません。業務用カメラとマイクを持った人が撮影していたので、何かのドキュメント映像が出来るのでしょう。

そして、ボディチェックを受けて、いよいよ入場です!


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ロンドンの思い出(10) – 出会い編(2)

前回の続きです。

今回のロンドン旅行はHigh Voltage Festivalを観に行くのが目的で、それ以外は時間がなくて観光をする余裕がありませんでした。しかし本当に楽しい3日間で、「是非また行きたい」とは思いこそすれ「あそこに行けなくて残念」という後悔は全くありません。

そんな楽しい旅行を無事終えることができたのは、実はある一人の女性の支えがあったおかげでした。
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ロンドンの思い出(9) – 街並編 & 諸々

前回の続き)


ロンドン2日目。High Voltage Festivalの初日です。

日本を発ってからホテルに着くまで、飛行機で寝る以外は休まる暇がありませんでしたが、不思議と疲れは感じず3時間くらいの睡眠の後、目覚めスッキリ爽やかな朝を迎えました。



滞在中は天候にも恵まれ、清々しい気分でホテルを出発。



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