ロンドンの思い出(10) – 出会い編(2)

前回の続きです。

今回のロンドン旅行はHigh Voltage Festivalを観に行くのが目的で、それ以外は時間がなくて観光をする余裕がありませんでした。しかし本当に楽しい3日間で、「是非また行きたい」とは思いこそすれ「あそこに行けなくて残念」という後悔は全くありません。

そんな楽しい旅行を無事終えることができたのは、実はある一人の女性の支えがあったおかげでした。

非常に感謝しているので紹介したいと思います。


Sarahさんです。



High Voltage Festival行きを決めたのは去年の2月くらい。海外ライヴは初めてで要領が全くわかりませんでしたが、行きたい一心でホームページからチケットを申し込んでから「ありゃりゃ、どうしよう」と思いました。銀行口座から代金が引き落とされたのは確認できたのですが、チケットが届く様子もなく、本当に大丈夫だろうか、という不安をひきずるようになります。

そこで出発の2週間ほど前の7月初旬にホームページのヘルプ欄を必死に探し、質問のメールを送りました。

それに答えてくれたのがSarahだったのです。

何度もやりとりをして、仕事のできる人だという印象を受けました。忙しいにもかかわらす必ず数時間以内に返信をくれ、どうしても即答出来ないときは

Out of Office

I am currently on site at another Festival and will respond to ALL emails on Tuesday 19th July.

Rock on!

Sarah
「今ちょっとほかのフェスの仕事してるので、火曜日にすべて返信します」と、こちらに不安を与えない対応をしてくれました。時にはメールの自動転送の定型文の時もありましたが、何度も質問するこちらのメールに、誠意をもって答えてくれるのがよく分かりました。


やりとりは概ねこんな感じです。

Q ホームページからチケットを購入したのですが、私は日本に住んでいます。郵送で届くのでしょうか? でももうすぐ出発するので、遅くとも一週間前に来ないと困ってしまいます。

A 申し込んだ直後にメールが行かなかったでしょうか?(どうやら迷惑フォルダに入っていたか何かで、こちらが見落としていたみたいです) Living Ledgend Packageの人は10:30amにホテルに送迎バスが来るので、そのときに渡されます。

A さっきのメールは誤りです。あなたは宿泊オプションを希望せずに、他のホテルで宿泊ですね。そういう人はX13のアーティスト通用口に来てください。そこに私がいますから、そのときリストバンドを渡します。

Q ありがとうございます。現地でチケットをもらえることは分かりました。でも、自分であることの証明はどうしたら良いのでしょう?

A パスポートを持ってきてください。あなたの住所と名前はこちらで把握していますから。

Q ありがとう! 稚拙な英語で恥ずかしいですが、会えることを楽しみにしています。

A 英語のことは大丈夫。あなたの文章は問題ないし、正しく理解していますよ。安心していらっしゃい。待ってます。キープ・オン・ロッキン!



ということで、日本でたまにやる「チケット忘れた!」という恐れはなくなりました。前回の最後に書いた、入場前にやらねばならない事とは、Sarahに会うことでした。


会場には正面の入り口の他に、機材搬入口や、招待客の入り口などたくさんあり、それぞれにX1, X2, X3, ... と名前が付いていました。

X13へ行くべく、ヴィクトリア・パークを大回りしたのですが、歩く距離が非常に長い!



X6ゲートからスタートして、X12に来たときは半周をぐる~っと回っていました。そしていよいよ次がX13! ハァハァ。



と思ったら、そこはX14でした。

え?Σ(・ω・ノ)ノ



行きすぎた?



引き返すとそこはX12。なぜかX13だけが存在しません( ̄口 ̄!


近くの警備員に聞いてみても「ごめん、オレ雇われているだけだからよく分からないんだよ。ぐるーっと回った向こう側に受付があるからそちらで聞いてみたら?」と。

そこでまたさっきの長~い道のりを引き返して戻り、X6付近の受付で聞いてみると「あー、反対側だね~。ぐる~~っと回った一番向こうですよ」と言われます。

確かにX12とX14が向こう側にあるので、X13もその付近にあるはず。


ところが無いんです(-_-;)


何人かの人に聞いても「向こうの方でしょ?」とか「分からない」と言われ、X12とX14の間をうろうろしたり、X6まで戻ってみたり。広い会場を2周分くらいは歩いたでしょうか。40分ほど往復していたらもうすぐ開場の時刻が近づいてきました。


いよいよ焦ってきて、半泣き状態で再度X12付近を走っていたら、さっきの警備員が声をかけてきます。

「お~い、どうだい? 見つかったかい? 分からなくて悪いねぇ」
「おかしいですね~。どうしてX13が見つからないんでしょう」
「すまんねぇ。詳しい人がいれば良いんだけど」
「困ったなあ、始まっちゃうよ」

(ピピピピ~)

「はい、車通るよ~。危ないから気をつけてね~」

いや~、どうしよう。まさかここまで来て入れないとか? (ToT)

ぼんやり去り行くトラックを見ていたその時! 眼からコンタクトが落ちそうになりました。


さっきまで機材車の陰に隠れていた壁に1枚の紙が貼られています。そこに書かれていたのはまさしく、「X13」の文字!

「!!!X13ってここじゃないですか!」
「ほぉ!そうかい!そりゃ良かった。ラッキーだね~(ニコリ)あんた、今日演奏するの?」
「(ラッキーなのか?、、、-.-;)いや、ただの客です。それにしても良かったです。ありがとうございます」
「良かった、良かった(^_^)」
「ところで、Sarahさんを知ってますか?」
「Sarah? あぁ、Sarahならさっきからあそこにいるよ」

へなへな~、と腰が砕けるような展開。長距離ランニングつきの、Sarahさんとの出会いでした。



近づいてこちらから「Sarah?」と声をかけるよりも早く「Kenji?」と認識してくれたのは、救われた気分です。

「(Wow! Wow! Wow! Welcome to London. You are being excited, aren't you! Yes, I know, I know. Wait a minute. The ticket...)ワォ! ワォ! ワォ! ロンドンへようこそ! 興奮してるでしょ! 分かる!分かるわぁ! ちょっと待ってて。チケット、、、」と自分のことのように喜んでくれて、証明の腕輪をつけて、地図を渡してくれました。






下記の内容で間違いが無いか、口頭で確認してもらっただけで、パスポートのチェックなど固いことはせず「(Enjoy!)楽しんで行ってね!」と喜んでくれるのを見て嬉しくなりました。



しかも、その横をNeal Morseが通り、にこやかにインタビューに答えていました。
こ、こんな間近に見れるとは!


そうだ、大切なことを聞いておかねば。
「(May I take pictures of the stage?)ライヴの写真を撮っても良いですか?」
「(Sure! Everyone do so!)もちろん!みんな撮るわよ!」

懸念されていた撮影も確認でき、何とか定刻に間に合って入ることが出来そうです。

X6の入り口まで急ぎ足で駆けつけたときにはすでに人が流れていました。







いよいよ中に入ります!

続きは次回。



Filed under: 未分類     12:00 AM
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