とどろき ~ 平成19年7月

 巻頭「無常をみつめて」発行元のHP内容が書いてあるので割愛させていただくとして、今月の感想は以下の3つです。
★いつも1ページでさらりと書かれている「こころの歌」、「法味あふれる和歌を紹介します」というコーナーです。「法味」とは「仏法の味」ということでしょうか?仏教の教えが強く感じられる歌、という意味なんでしょうね。今月は、
今日ほめて 明日悪くいう 人の口 泣くも笑うも ウソの世の中

という和歌についてです。「ブタは褒められてもブタ、ライオンは謗られてもライオン」という言葉の通り、他人の言葉で自分の価値が変わるものではありません。そうと知っていても、ついつい人から悪く思われたくない、という心理が働いてしまうのが人間の心の弱いところでしょう。これは一休の句だそうですが、所詮この世はウソの世の中だと“さとり”を開くと、どんなに気楽に生活できるだろうか、と思わずにおれません。

「蓮如上人の御金言」これも見開き2ページで解説されており、読みやすいです。
抑(そもそも)、毎月両度の寄合の由来は 何の為ぞというに、 更に他の事にあらず、 自身の往生極楽の信心獲得の 為なるが故なり。
(御文章四帖目十二通)
 これは仏教を聞く目的を教えられた文章です。「浄土真宗の人の中には“お念仏さえ称えて、感謝の日暮らししていれば、死んだら極楽”と勘違いしている人がありますが、生きている今、信心獲得しなければ、死んで極楽往生はできません」と解説されていますが、ほとんどの人が「勘違い」しているのではないでしょうか。こういう、これまでの常識を破った紙面づくりは好きですね。しかも、蓮如上人の言葉を出しているところに、独断ではない説得力を感じます。

★最後、実は毎回楽しみに読んでいるのが「編集後記」だったりします。ただ、今月のはすこし「面白み」に欠けていると思います。編集者の個人的な体験があれば良かったと思います。出来れば似顔絵付きで。



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とどろき ~ 平成19年6月

 この『とどろき』という冊子は、仏教の教えを解説されたものですが、若者の読者も多いようです。  今月号の「いきいき読者」というコーナーには、自分と同世代らしい方が紹介されていたので、親近感がわきました。「真実の幸福になるために大切な健康を守る“食”」と題し、サプリメントやオリーブ油などの輸入販売をしている方のインタビューです(たぶんこの会社?同姓同名の可能性ありますが)。興味深かったのは、「仏法とのご縁はいつごろ?」の問いに対し、こう答えておられるところです。
「10年ほど前です。当時、バンドでドラムを叩いていましたが、仲間との関係に疲れていました。飲み会で必ず、そこにいない友達の陰口が始まるんです。『何やってるんだろう?』って思いました。そんな時、仏教聞かないかと誘ってくれた人が、すごく温かく自分を受入れてくれたんです。とてもうれしくて、“仏教を聞いている人はどこか違うな”とおもいました」
 ほお、この方はバンド経験者か、しかも東京・神田付近での取材とは、もしかしてすれ違っているかも、なんて思ってしまいました。「添加物のうまみは、味覚を破壊します。本当においしいものって、滋養に富んだものなんですよ」との言葉に反省させられました。「身体は食べ物によって作られる」と言われます。ちょっと、自分の食生活を改善しようかな、と思わずにおれない記事でした。
 さて、「孤独のメッセージ」という巻頭では、色々な例を挙げて、人間は本質的に孤独であることが論じられています。中でも、曲の歌詞を題材にしているところが心に残りました。もしかして編集者は音楽好きなのかと思ってしまいました。たとえば、こんな感じです。
 男は難破して一人、無人島にたどり着いた。耐え難い孤独から、ビンにSOSを詰めて海へ流す。返事はしかし、1年たっても届かない。こうなることは、うすうす分かっていたが、彼は落胆を隠せなかった。  ところがある朝、信じられない光景が男の前に広がっていた。手紙が詰まったおびただしい数のビンが海岸に押し寄せ、打ち上げられていたのだ。彼は悟った。 “孤独なのはおれだけではなかったんだ”
 今年、20年ぶりに再結成したイギリスのロックバンド、ポリスが、『孤独のメッセージ』(『Message In A Bottle』詞・スティング)で歌っている物語です。  耐え難い寂しさの中、男が世界中に発したのは「自分はここにいる」というメッセージでしょう。海岸に打ち寄せる無数のビンを見て彼は、孤独なのは自分だけではないと気づきます。(後略)
「愛しているのに、男には分からない。どうして彼女が寂しそうに、指輪に視線を落とすのか。長く影の差すクラブに席を取った彼女が、なぜ壁のでんわではなくて、ジュークボックスにコインを入れるのか。  こんなに近いのに何て離れているんだ。僕らは明日がいい日だと信じている。眠りにつこうと横たえた身体はこんなに近いのに、心は遠いんだ」
(『So Close』詞・ダリル・ホール、ジョージ・グリーン)
 肉体の連れがないことだけが「孤独」ではありません。身体はそばにいても、心が遠く感じられる。互いの一挙一動に注意を凝らし、本心をうかがおうとしますが、雲をつかむような思いばかりが胸を覆うのです。
「Message In A Bottle」(邦題:孤独のメッセージ)は POLICE『Reggatta de Blanc』に、「So Close」DARYL HALL & JOHN OATES『Change of Season』に収録されていますが、どちらも渋いですね。確かに、有名なミュージシャンほど孤独な魂を抱えている……というか、その思いを赤裸々に表現するから人々に感動を与えるのではないか、と思いました。  優れた芸術家ほど、「理解」や「共感」を得られず、誰もわかってくれない、という悩みは尽きないのではないでしょうか。
 ここで、ふと思い出したのが我が敬愛する ディオ様の「Rock’n'Roll Children」です。曲の感じといい、「Rock’n'roll children. Alone again. Rock’n'roll children. Without a friend but they got rock’n'roll」あたりの歌いまわしに孤独を感じてしまいます。


DIO from the Album "Sacred Heart"
Rock’n'Roll Children
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とどろき ~ 平成19年5月号

 もう過ぎ去ってしまいましたが、5月21日は親鸞聖人ご生誕の日で、浄土真宗では、どの寺でも5~6月に「降誕会(ごうたんえ)」という行事があります。“降誕会とは、親鸞聖人のご誕生をお祝いして開かれる法座のことです”と説明されています。私達も子供の頃に「誕生会」なるものをしたと思いますが、誕生を祝うということは、同時に、生かされてきたご恩を感謝するという意味もあるようです。
 今月号は「恩徳讃のこころ」というテーマですが、恩徳讃とは、親鸞聖人の書き残されたご和讃です。
如来大悲の恩徳讃は 身を粉にしても報ずべし 師主知識の恩徳も 骨を砕きても謝すべし
「命捨ててでもご恩返しせずにおれない」と言われているのですが、生まれてきたことを祝う日に、「命捨ててでも」とはなんとも理解し難い気もしなくはありませんが、その点が詳しく説明されています。
 そのポイントとなるのが、、、 (続きを読む…)

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