伊藤健太郎 / 男のための自分探し

伊藤健太郎
 以前も取り上げましたが、不覚にも、この絵(←)に惹かれて(笑)買ってしまいました。

というのは冗談で、『なぜ生きる』著者ということで読んでみました。
 さすがは哲学者だけあって、先人達の文献や言葉を引用し、古今東西変わらない普遍的な真理を、面白い切り口で論じています。
 テーマは「男のための自分探し
 「恋愛」「性」「結婚」「浮気」セックス精子)」など、それこそ「普遍的」な話題をキーワード
 男は単純なので、お金でも車でも恋人でも、目の前の目標にたどり着けば幸せになれると信じています。だからこそ欲しいものを手に入れようと奮闘するのですが、これぞ遺伝子の思うつぼです。
(85ページ)
という男の実態が明らかにされています。
 あ、女性が読んでも面白い内容だと思います。たぶん。
 この本が書かれるにあたり、参考にされた本の著者の名前を、巻末の〈参考文献および出典〉から書き出してみると、 (続きを読む…)

矛盾発見!『なぜ生きる』

 あ、表題の意味ですが、
『なぜ生きる』という本の中に、矛盾した人間の姿を発見!
ということです。本そのものは「人生の目的があるから、生きている間に達成しなさい」ということで論旨一貫していると思います。
 さて、人間の存在ほど矛盾したものはない、とある哲学者は言います。その最たるものが「絶対死にたくないのに、絶対死なねばならない」というものでしょう。
 また、いつかは死ぬと頭では分かっていても、腹底ではいつまでも生きておれると思っているのが私達です。その証拠に、明日とも知らぬ無常の命なのに、その先のことを考えてはいないでしょうか。「明日も生きておれる」というのが大前提になっています。その心は明日になっても、1年後になっても、10年経っても変わらないでしょう。その、「まさか明日は死なない」という心は死ぬまで変わらないと思います。
 その他、来るやら来ないやら分からない未来には万全の対策を立てていても、やがて必ずやってくる事には無頓着なのも矛盾した人間の姿です。 (続きを読む…)

    2012年2月
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