し:白石一文 Archive
白石一文 / 僕のなかの壊れていない部分(5)
- 2009-02-21 (土)
- し:白石一文
白石一文 / 僕のなかの壊れていない部分(4)の続きです。
一時期、学校の校長先生が自殺する例が続いたことがありました。
校長に限らず、先生といえば子供を指導する人。
「頑張って生きなさい」と言わねばならない立場です。
いじめを苦に自殺する生徒が絶えず、
「どうか死なないで下さい」と懇願していた校長が、
責任の重さに耐え切れず、自殺する。
大人も子供も、共に苦しんでいるのだと思いました。
自殺する人は「死んだ方が楽になれる」と思っているから、自ら命を絶つのですが、
では、
「生きる権利があるなら、死ぬ権利もあって良いではないか」
「なぜ死んではいけないのですか?」
と問われたらどう答えればよいか、考えてしまいます。
「生きる」ことと「死ぬ」ことは表裏一体、切り離せるものではないと思います。
どうして僕は自殺しないのだろう?
生きていく上で、非常に大切な問いではないでしょうか。
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白石一文 / 僕のなかの壊れていない部分(4)
- 2009-01-19 (月)
- し:白石一文
白石一文 / 僕のなかの壊れていない部分(3)の続きです。
アルバムジャケット展覧会(5) [地獄絵図]にも書きましたが、
殺生せずしては生きてはゆけない
のが人間の偽らざる姿で、
生きるということは、動物の命を殺すこと、すなわち、
生かされるということだと思います。
菜食主義といっても、野菜を育てるにはどれだけの虫が殺されているか分かりません。
草食動物の餌を、どれだけ奪っているか分かりません。
食べ物以外の場面でも、人間の安全を確かめるためには、動物実験が行われます。
無益な殺生はしたくない、というのはその通りですが、
生き物を殺さないというその思想全体が人間という存在の摂理に逆らっていると書かれている通りだと思います。
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白石一文 / 僕のなかの壊れていない部分(3)
- 2008-10-14 (火)
- し:白石一文
白石一文 / 僕のなかの壊れていない部分(2)の続きです。
昨日、一昨日とお釈迦さまのお話が続きましたが、今日もお釈迦さまの名前が登場します。
下に引用した文章に「万人共通の老・病・死」「老・病、死が万人にとってまぬがれがたい真実」とあるように、現在の幸福の一切を覆すものが万人共通のものだとすれば、真の幸福へ通じるみちもまた、万人共通なのではないでしょうか。
それこそが「生きるということ」であり、生きる意味、生きる目的なのだと思います。
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白石一文 / 僕のなかの壊れていない部分(2)
- 2008-09-24 (水)
- し:白石一文
白石一文 / 僕のなかの壊れていない部分(1)の続きです。
ノンフィクション作家の、実母の死を看取る場面が生々しいです。自分も、母親の死に目に立ち合うことが出来、ある意味幸せなことだったと思いますが、その記憶は強烈に脳裏に焼きついています。まさに「老いることも、死ぬことも生半可ではない。どれほど困難なことなのか。家族がいようといまいと、かたわらに誰がいようといまいと、結局は孤独な一人の戦い」という表現の通りでした。
母は浄土真宗の話を聞いていたことがあり、そのためか、臨終3日前に、衰弱した体にもかかわらず、力強く父の腕を握り、「阿弥陀様が助けに来てくれたよ! 阿弥陀様が助けに来てくれたよ!」と繰り返し、大きな声で言っていました。どんな孤独な戦いをしたのかは想像にも及びませんが、死を「乗り切る」こととはどういうことか、考えさせられる場面です。
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白石一文 / 僕のなかの壊れていない部分(1)
- 2008-09-20 (土)
- し:白石一文
まだ読み始めたばかりで、50ページも読んでいないのですが、これは良い!と思える予感のする本です。そもそもタイトルからして良いと思います。
主人公は出版社に勤務する29歳の「僕」、少しひねくれた人格として描かれているようにも思えますが、思考や発言には同調できる部分が多く、また深い示唆に富んでいると思います。
普通なら、全部読み終えてから感想を書くところですが、後から振り返って書こうとしても忘れてしまいそうなので、この際、メモを取りながら読み進めて行こうと思いました。
以下、枝里子という女性との旅の最中、彦根城での会話です。「生」と「死」について考えさせられます。
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