★゜・。。・゜゜・。。・゜☆ 2009年05月23日 ☆゜・。。・゜゜・。。・゜★
島尾敏雄 / 死の棘
夫の不倫を知った妻が、半狂乱で夫を責め、相手の女を呪う。
狂気の発作が激しくなる妻を恐れる夫は、許しを請い、妻の追及から逃れることを一心に願う。
「死んでやる!」「殺してくれ!!」「心中だ!」とやりあう両親を見て「オトウシャントオカアシャンケンカシテイル。カテイノジジョウシテ、オカアシャン、ナイテイル」と泣き叫ぶ子供。
嘘をつく夫と疑う妻の、子供まで巻き込む壮絶な闘いが克明に記され、夫婦のすれ違い、男女の業の違いをまざまざと見せつけられる思いがしました。
「夫婦喧嘩」という表現では生ぬるい、骨肉相食む争いが見えてくるような迫力に、ただただ圧倒される一冊です。
加えて、ひらがなが多く改行の少ない表記は、読了するのに体力と精神力を奪われました。
例えば、これは序の口。
(続きを読む…)





