★゜・。。・゜゜・。。・゜☆ 2008年05月25日 ☆゜・。。・゜゜・。。・゜★
小泉純一郎 / 音楽遍歴
政治のことは疎いし、特に好きな政治家がいるという訳ではないのですが、小泉元首相だけは、政策云々は抜きにして、一人の魅力ある人間として好きでした。
その小泉さんの本を書店で見たとき思わず衝動買いをしてしまいました。正直、「買ってまでしなくても」という後悔もありましたが、実際読んでみると、なかなかの好印象、マイミクさんの日記やブログを読んでいるような感覚で楽しめました。普通にクラシック音楽が好きな人なら、「そうそう、そうですよね!」などと言いながら読みたくなると思います。「元首相」ではなく、「音楽友達」という感覚です(失礼!)。
中学校でヴァイオリンを手にしたのがきっかけでヴァイオリン協奏曲ばかり聴くところから入られたそうです。そして、それとは別にオペラへの傾倒。 私の場合は「協奏曲」とか「交響曲」などのジャンルではなく、ウィーン古典派を出発点とした、作曲者単位で好みを増やしていったので、その点異なりますが、指揮者、演奏者に対するこだわりが少ないところは聴き方が似てると思いました。あくまでも曲そのもの重視です。
「Ⅱ オペラは愛である」の章が特に面白かったです。
ワーグナーの「ローエングリン」と團伊玖磨の「夕鶴」を結びつけて“言わぬが花、聞かぬが花”と、また、歌舞伎や映画の「勧進帳」「忠臣蔵」「砂の器」から、ウソと愛についての所見を述べている個所も興味深いです。
ある意味、政治家とは叩かれるのも、、、否、叩かれるのが仕事のようなものだと思います。日々、相当なプレッシャーがあったと思いますが、小泉さん特有のマスコミへの対応が、人生劇場の主人公を楽しんでいるかのような印象を受けるのは、オペラ好きの体質が表れたのかもしれません。
終章は「Ⅲ エルヴィス、モリコーネ、そして遍歴の騎士」と題してプレスリーや演歌、ミュージカルなどの好みも書いておられますが、察するに、プログレやメタルもきっとお好き(になられるであろう)に違いないと感じました。個人的には DREAM THEATER や SYMPHONY X についての感想を聞きたいところです。X JAPAN はバラードが好きだと書かれてありますが、それは全く同感です。
音楽だけに限らず、芸術一般が好きで造詣が深いと思われる、小泉さんの、親しみやすく人間性あふれる魅力が引き立った1冊だと思いました。「短くてあっけない」という感じはありませんでした。“言わぬが花”で、ほんの一部を飾り気なく、さらりと披露された程度なのが良かったと思います。
中学校でヴァイオリンを手にしたのがきっかけでヴァイオリン協奏曲ばかり聴くところから入られたそうです。そして、それとは別にオペラへの傾倒。 私の場合は「協奏曲」とか「交響曲」などのジャンルではなく、ウィーン古典派を出発点とした、作曲者単位で好みを増やしていったので、その点異なりますが、指揮者、演奏者に対するこだわりが少ないところは聴き方が似てると思いました。あくまでも曲そのもの重視です。
指揮者に対しても、あまりこだわりはない。同じ曲であっても、指揮者によってこうも違うかと感じることはある。でも、この指揮者でなければだめだということはない。カラヤンとフルトヴェングラー、トスカニーニ、こうも違うとわかっていても、どちらがいいというのではなく、両方ありだな、それぞれ違いがあっていいなと思う。
(p.51~52)
「Ⅱ オペラは愛である」の章が特に面白かったです。
ワーグナーの「ローエングリン」と團伊玖磨の「夕鶴」を結びつけて“言わぬが花、聞かぬが花”と、また、歌舞伎や映画の「勧進帳」「忠臣蔵」「砂の器」から、ウソと愛についての所見を述べている個所も興味深いです。
ある意味、政治家とは叩かれるのも、、、否、叩かれるのが仕事のようなものだと思います。日々、相当なプレッシャーがあったと思いますが、小泉さん特有のマスコミへの対応が、人生劇場の主人公を楽しんでいるかのような印象を受けるのは、オペラ好きの体質が表れたのかもしれません。
終章は「Ⅲ エルヴィス、モリコーネ、そして遍歴の騎士」と題してプレスリーや演歌、ミュージカルなどの好みも書いておられますが、察するに、プログレやメタルもきっとお好き(になられるであろう)に違いないと感じました。個人的には DREAM THEATER や SYMPHONY X についての感想を聞きたいところです。X JAPAN はバラードが好きだと書かれてありますが、それは全く同感です。
音楽だけに限らず、芸術一般が好きで造詣が深いと思われる、小泉さんの、親しみやすく人間性あふれる魅力が引き立った1冊だと思いました。「短くてあっけない」という感じはありませんでした。“言わぬが花”で、ほんの一部を飾り気なく、さらりと披露された程度なのが良かったと思います。
音楽は押しつけないのがいい。またはレコードを渡し、「好きなときに聴いてごらん」と勧めるのがいい。音楽は鑑賞している時点の精神状態にも左右される。
人によって感性は違う。
(中略)
音楽でも本でも、自分がいいと思えばそれでいい。それがまた楽しい。
(p.46~47)
音楽だけだったら、政治、宗教、政党は関係ない。もともと音楽には宗教性があり、宗教曲というのも存在するけれど、よい音楽ならそれでいい。
聴く人は「この曲はキリスト教だから、イスラム教だから」とか、関係ない。同様に政治家がワーグナー好き、あるいはベートーヴェン、マーラー好きだからと言っても、政治とは本来、関係ない。
音楽はその人の感性の領域。自民党だろうが共産党だろうが、好きな曲は好き。それでいいはずだ。
(p.82~83)
聴衆の中には歌や演奏が終わった後、「ブー」と行って不満を表現する人がいる。いわゆるブーイングである。
これは私は嫌いだ。不愉快でもある。
歌手に対してもっと敬意と、おおらかな、いたわりの気持ちをもってはどうかとよく思う。気にくわなかったり、不満だったら拍手しなければいいし、本当にひどかったら退場すればいい。
(p.88~89)






