モーツァルト ~ フルートとハープのための協奏曲

「黄金のフルート●パトリック・ガロワV(来日記念盤)」というCDを持っています。「V」というからには少なくとも「I」~「IV」まではあるようですが、このシリーズが幾つあるかは分かりません。パトリック・ガロワのフルートによる演奏です。帯には、
「真の才能に彩られた超名盤。卓越した芸術感覚。ため息が出るほどだ。これは僕にとって無くてはならぬCDになった。
音楽評論家 宇野功芳
とありますが、このCDを購入した目的は、ガロワ目的ではなく、むしろハープの音色に惹かれてのことです。
 大抵は、ハープといったらオーケストラの中に埋もれて、たまに目立つぐらいですが、モーツァルトは、そのハープを独奏楽器として協奏曲を書いています。当時、ハープは楽器としてまだ不完全なものだったようで、しかもフルートとの組み合わせは珍しいのですが、彼は大変な名曲に仕上げています。第2楽章はとりわけ有名です。
フルートとハープのための協奏曲 K.299 第2楽章
 優雅で癒されます。フルートの音色を鳥のさえずりにたとえると、ハープはよどみなく流れる清水のようで、爽やかな朝、ゆったりとした気持ちで聴きたい曲です。



 フルート協奏曲第2番はニ長調の曲ですが、原曲はオーボエ協奏曲ハ長調です。共にK.314なので、それを知るまでは戸惑いました。
フルート協奏曲ニ長調(第1楽章)
オーボエ協奏曲ハ長調(一部編曲)


Links: just beside you フルートとハープのための協奏曲 ハ長調 K.299 フルートとハープのための協奏曲 ハ長調K.299 (297c)

Track List: フルート協奏曲第2番ニ長調K.314 (1)第1楽章 アレグロ・アペルト (2)第2楽章 アンダンテ・マ・ノン・トロッポ (3)第3楽章 アレグロ
フルートとハープのための協奏曲ハ長調K.299 (4)第1楽章 アレグロ (5)第2楽章 アンダンティーノ (6)第3楽章 ロンド・アレグロ

パトリック・ガロワ(フルート) フレディリック・カンブレラン(ハープ) エマニュエル・クリヴィン(指揮) フランス室内合奏団

Filed under: モーツァルト  タグ: , , , , , , , , , , ,   charlie432 00:00  Comments (4)

シェーンベルク 他 ~ 清められた夜 他

 クリムトの『接吻』が印象的なジャケットの本作は、現代音楽の入門的一枚なのでしょうか。自分はあまり馴染みがないのですが、何となく気になる作品です。特にシェーンベルクの有名な『清められた夜』は、後期ロマン派、例えばマーラー、あるいは時にブラームスを思わせるところもあり、近寄りがたい現代音楽のイメージを覆された曲です。タイトルの言葉を借りるなら、美しい響きに心が清められる思いがします。  続くベルクの『抒情組曲』、ヴァイオリン協奏曲は、『清められた夜』ほどは聴き易くありませんが、繰り返し聴いているうちに何となく慣れてくるというか、断片的にメロディーが覚えられてくるというか、不協和音が出てこない分、聴けるかな、という感じです。ただ、暑い夏に聴くのは体力を消耗するなぁ、というのが正直なところです。もっと耳が肥えたら違った感想が書けるのだろうなぁ、と思いました。
TRACK LIST:
SCH遵ムNBERG (1) VERKL遵。RTE NACHT (Arr. for Orchestra)
BERG THREE MOVEMENTS FROM THE “LYRIC SUITE” (Arr. for Orchestra) (2) Ⅰ. Andante amoroso (3) Ⅱ. Allegro misterioso-Trio estatico (4) Ⅲ. Adagio appasionata
CONCERTO FOR VIOLIN AND ORCHESTRA* (To the Memory of an Angel) (5) Ⅰ. Andante; Allegretto (6) Ⅱ. Allegro; Adagio

NEW YORK PHOLHARMONIC PINCHAS ZUKERMAN,Violin* LONDON SYMPHONY ORCHESTRA* PIERRE BOULEZ, Conductor





LINKS: 日々雑録 または 魔法の竪琴 シェーンベルク;浄められた夜/ベルク;抒情組曲 他 / ブーレーズ 落ちこぼれ会計人の Music Diary Schoenberg / Berg Sony Music Shop シェーンベルク:浄められた夜 他 / ピエール・ブーレーズ 

マーラー ~ 交響曲第2番『復活』

 マーラーを知ったのは、確か中学生のときだったと思います。初めて聴いたのが交響曲第5番、次に第1番『巨人』、そしてその次が2番という順でしたが、一番衝撃を受けたのがこの『復活』だったと記憶しています。やはり冒頭のインパクトでしょうか。「重い」「暗い」「美しい」曲が好きな私としては、三拍子そろったお気に入りの1曲でもあります。 「不安」「恐怖」「陰鬱」と「安心」「希望」「勝利」が3:7位の割合で共存する曲かと思います。以前はもっと暗い曲かと思っていましたが、最近は意外と明るい曲のように思うようになりました。
 交響曲第6番を思わせる葬送行進曲風の第1楽章は、「まじめで荘厳な表現で一貫して」と表題がありますが、途中の穏やかな部分は極上の安らぎともいうべき心地良さを感じます。ところがそれも長く続かず、突然の発作のように、悪夢のような出だしの主題が再現されます。  重々しく終わった第1楽章に続く第2楽章は牧歌的で、癒されます。ただ、途中激しい曲調になることもあり、どこか精神を患っているような感覚は依然続きます。  穏やかな第2楽章の余韻を、突然のティンパニーで破る第3楽章、怪しげな3拍子の主題は『子供の不思議な角笛』の「魚に説教するパトヴァの聖アントニウス」でも聴くことが出来ます。淡々と冷めた感じ気でありながら陽気な舞曲のようにも思います。  短い第4楽章は切れ目なく演奏されるので変化に気づきにくいですが、アルトの歌が非常に美しいです。第2楽章同様、『子供の不思議な角笛』の「原光」のフレーズです。  そして、この曲のメインとでも言うべき第5楽章は30分以上の大作です。合唱が始まる直前の静かなところが非常に印象的で、どこか東洋的な雰囲気も感じられます。フルートの代わりに尺八や雅楽の横笛で演奏しても面白いかもしれません。  圧巻の最後は感動的で、交響曲第3番の第6楽章と同じく好きなところです。
 名前は忘れましたが、スポーツ選手の誰かが、イメージトレーニングとしてこの曲をよく聴く、と聞いたことがあります。確かに、逆境を乗り越えるような力強さを感じさせるこの『復活』を聴くと、試合に勝てそうな気がしますね。
LINKS: 交響曲第2番 (マーラー) マーラー交響曲第2番の概要と演奏 ビジネスマンの父より息子に送る曲 マーラー「復活」 グスタフ・マーラー マーラー:《交響曲第2番ハ短調 ”復活”》楽曲解説 yurikamomeの妄想的音楽鑑賞とお天気写真 : アシュケナージ指揮&EUユース・オーケストラ グスタフ・マーラー 交響曲第2番 「復活」

Filed under: マーラー  タグ: , , , , ,   charlie432 00:00  Comments (1)
    2012年5月
    « 4月    
     123456
    78910111213
    14151617181920
    21222324252627
    28293031