CAMEL / Dust and Dreams

1992年の作品。 当時は、キャメルともラティマーとも知らなかったのですが、夜明け前の4時から5時にかけて、伊藤政則氏のラジオ、「Power Rock Today」で聴いて、涙しました。セーソクさんお得意の反則技です。空が薄っすらと白んでくるあの時間帯にこれを聴かされたら、「泣け!」といわんばかりの叙情性ではありませんか! 高校時代、発売と同時に買いました。 アンディ・ラティマーの渾身のギター、ヴォーカル、フルート、キーボードは、鳥肌が立つほど素晴らしいです! 辛口で有名な英国雑誌からも「完璧」と称賛されたとか(アマゾンに投稿されたレビューより)。 この壮大なドラマは、ジョン・スタインベックの小説、『怒りの葡萄』に基づかれたコンセプトアルバム。スタインベックはこの小説が認められ、ピューリッツァー賞ノーベル文学賞を受賞していますが、CAMEL のこの作品も、それに匹敵する賞賛を与えられて然るべきだと思います。
「Dust And Dreams」は、Andrew Latimer 自身の「怒りの葡萄」でもあるのです。J.E.Steinbeck が作品にこめた普遍的メッセージは、時を超え、新たなサウンド・エナジーへと変換されました。
解説 大河原全志(ライナーより)
自主制作で作り上げたこの名作は、まさにラティマー自身の生き様が投影されているものに違いありません。 逆境を正面から受け止め、乗り越えてゆく Andrew Latimer。 8年の歳月をかけ、「キャメル復活」と言わしめた本作を出した後、今度は病魔が彼を襲います。現在もなお、赤血球の腫瘍性増生をきたす病気(真性赤血球増加症?)と闘っていますが、「With Latimer!:ラティマー!おめでとう!」にもあるように、荒海を着実に突き進む船頭のごとく、少しずつ快復に向かっています。 その精神力は、単にミュージシャンとしてだけではなく、人間として敬意を払わずにおれません。 困難に立ち向かう「生きる力」、強い信念、 生に対する感謝、喜び、希望、 優しさ、温もりなどが、このアルバムからひしひしと伝わってくるのは、 ラティマーの人間性からくるものなのでしょう。 音楽的にも、 親しみやすいメロディと美しいハーモニーは、初めて聴く者をも魅了し、 聴けば聴くほど、底なしの深みに驚かされます。 そしてアルバムジャケットもまた秀逸です。 何度聴いても胸が熱くなる名盤。 ラティマーの健康を、心より念じます。 (続きを読む…)

Filed under: CAMEL  タグ: , , , , , , , , , , , , , , , , ,   charlie432 00:00  Comments (6)
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