JUDAS PRIEST / Rocka Rolla

 原点回帰か、と思わせる『Nostradamus』を世に出し、武道館公演が近づいている JUDAS PRIEST、1974年の1stを久々に聴きました。
『Painkiller』などの後に聴くとすごく時代の隔たりを感じるのですが、『Nostradamus』に続いて聴くと案外違和感がないことを発見!  2nd、3rdの陰に隠れ、また、ダジャレのようなジャケットとタイトルですが、プリーストの出発点、実はこのアルバム、結構良いと思いました。「名盤」という人は少ないでしょうが聴き込むと意外と好きな曲が多いです。
 ジューダス・プリーストといえばロブ・ハルフォードの個性が際立って目立ちますが、忘れてはならないのがグレン・ティプトンとK.K.ダウニングのギター。さりげなく泣き泣きのプレイをしています。
 また、ブルースハープを使っているなど、初期の JUDAS PRIEST は、メタルという形容よりプログレと言った方がピッタリ来るかもしれません。
(3)「 Winter/Deep Freeze/Winter Retreat/Cheater」の「Winter Retreat」(5)「Run of the Mill」は叙情的で好きです。(8)「Diamonds & Rust」はボーナストラックでしょうか? 自分のCDには入っていません(>。< )まあ、『Sin after Sin』で聴けるから良いのですが。
 裏ジャケに「ボブ・ハルフォード」という誤植があるのが笑えます。
隠れた名曲
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JUDAS PRIEST / Nostradamus

 JUDAS PRIEST の最高傑作は?と聴かれると困ってしまうのですが、多分『Painkiller』を挙げる人が多いのではないでしょうか。それだけに1992年のロブ・ハルフォード脱退ほどショックな出来事はなかったし、2004年、再びロブがプリーストに復帰したニュースほどファンを湧かせたことはなかったでしょう。
『Painkiller』を凌駕する作品が期待される中、発表された2005年の『Angel of Retribution』。これまた素晴らしいアルバムでした。(7)「Angel」以降の流れは特に素晴らしいです。
 そして、続く『Nostradamus』。一度聴いて、これこそ最高傑作か、過去の集大成アルバムか!と思いました。あるいは原点回帰かと。スタジオアルバム16枚目にして、バンド初のコンセプトアルバムです。ノストラダムスの予言ではなく、彼自身の波乱万丈の人生がテーマの2枚組み。2枚に分けたというより、時間の都合で2枚になった、というところでしょう。
All of us in Judas Priest have enjoyed an extraordinary experience making our metal form into this man’s life and we hope that you, our fans, derive the same feelings now as you listen and let your mind escape with “Nostradamus”.
JUDAS PRIEST
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ジューダス・プリーストは、自らのメタル・ミュージックを一人の男の人生と重ねるという、実に貴重な経験を楽しませてもらった。ぜひファンのみなさんにもこの『ノストラダムス』を聴くことで同じ気持ちを抱き、心を解き放っていただきたい。
「メタル・オペラ」と形容され、2枚組み100分のこの大作はまさしくオペラ、あるいはプログレともいえるでしょう。個々の曲ではなく、アルバム全体を通して雰囲気や流れを味わうと、本当に感動的です。そういう意味で、1976年の2nd『Sad Wings of Destiny』や1977年の3rd『Sin after Sin』を彷彿とさせます。これは前作『Angel of Retribution』の後半にも感じられることです。
 また、「彼の人生は(中略)そこにはメタルの要素がある。誰かに押されても、戦って強く自分でいることをメタルでは歌うが、それこそがノストラダムスに必要なことだった」とロブの言葉にあるように、『Deffenders of the Faith』の世界観が窺われ、また楽曲的にも近いものを感じます。
 そして『Painkiller』の後半、「Night Crawler」「A Touch of Evil」を思わせるメロディアスなヴォーカル、「One Shot at Glory」の華麗なツインギターを思わせるところも出てきて嬉しい限りです。
 しんみりと泣かせる曲調が多いと思うので、刺激を求めるには物足りないかもしれませんが、決してアグレッシヴで速い曲がないわけではありません。じっくり聴けばより良さがわかる、スルメ盤といえるかもしれません。
 高音はあまり出てきませんが、中音域のロブのヴォーカルが実に力強く、全く年齢を感じさせないところに感服です。  グレン・ティプトン(60歳)とK.K.ダウニング(56歳)のツインギターも「まだまだ若い者には負けねえぞ!」という気迫+円熟を感じます。『Turbo』以来のシンセギターも良いです。  そして、ドラムとベース。重々しいアルバムのコンセプトの雰囲気を作り出す重低音が良いです。
年老いて、尚、強い気持と、生への渇望を持ち続けたノストラダムスの人生を、彼の知性と共通する屈強さで描き切ったこのアルバムは、ロック史上、最も重要な作品の一つとして語り継がれることになるだろう。
2008.5.21 伊藤政則/MASA ITO



Judas Priest Nostradamus War music video promo

Judas Priest – Nostradamus New Album Previews
Judas Priest Nostradamus Teaser

Track List:
Act 1 1. Dawn Of Creation → 試聴 2. Prophecy → 試聴 3. Awakening → 試聴 4. Revelations → 試聴 5. The Four Horseman → 試聴 6. War → 試聴 7. Sands Of Time → 試聴 8. Pestilence and Plaque → 試聴 9. Death → 試聴 10. Peace → 試聴 11. Conquest → 試聴 12. Lost Love → 試聴 13. Persecution → 試聴
Act 2 1. Solitude → 試聴 2. Exiled → 試聴 3. Alone → 試聴 4. Shadows In The Flame → 試聴 5. Visions → 試聴 6. Hope → 試聴 7. New Beginnings → 試聴 8. Calm Before The Storm → 試聴 9. Nostradamus → 試聴 10. Future of Mankind → 試聴

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JUDAS PRIEST ~ Stained Class

Stained Class
 JUDAS PRIEST の4thアルバム『Stained Class』は、1978年発表ですので、音に時代を感じるかもしれませんが、内容は素晴らしい名盤だと思います。
 1st2nd3rdと続けて聴けば、この4thは彼らの新しい時代の幕開けを象徴するアルバムであることがよく分かりますし、当時「最も速い曲」と言われていた①「Exciter」が如何に衝撃的であったか容易に想像できます。③「Better by You, Better Than Me」で時折り聞こえる、テンションノートを含むギターのコードには思わず息をのんでしまいますし、④「Stained Class」は出だしのギターやサビのヴォーカルのメロディは印象的で、全体的に緊張感があって良いです。  しかし、なんと言っても⑧「Beyond the Realms of Death」、これは文句なしの名曲でしょう。ユニゾンでハモるアコギのアルペジオに、泣き泣きのギターソロ、情感たっぷりのロブのヴォーカル……。音がシンプルなだけに、余計哀愁を感じます。まさに「死の国の彼に」ですね。
 さて、先に「想像できます」と書きましたが、『Stained Class』が発表された時、私はまだ小さな子供でした。だからリアルタイムで体験できるはずもありません。このアルバムの存在を知ったのは、今から10数年前、『Painkiller』が出た頃でした。確か当時、裁判沙汰でもめていたと記憶しています。
 ある、自殺した少年の親に JUDAS PRIEST が訴えられたのです。理由は「息子はプリーストファンで、このアルバム聴いたから自殺したんだ」というものでした。具体的には、
・アルバムジャケットに「SUICIDE」の文字が隠されている。 ・「Better by You, Better Than Me」の曲を逆回転で聴くと「Suicide♪」と聞こえる箇所がある
ということですが、「何とメチャクチャな!」と思いました。ジャケットを何度見ても未だ「SUICIDE」の文字は見つかりません。分かる人があったら教えて頂きたいものです。また、音を逆回転に聴いたとろこで、果たしてサブミリナル効果があるのか疑問です。(だいたい、普通に聴いて「あ、ここ、逆に聴いたら“Suicide♪”って言ってる」と分かる人がいれば、それは天才はモーツァルトぐらいじゃないでしょうか)  息子を失った親の苦しみは大変なものかと思いますが、その矛先をアーティストに持ってゆくのはどうかと思います。
 頭の堅い親が頭ごなしに「ロックは不良の音楽だ」と騒ぎたてるのは世界共通のようです。そんなおせっかいP.M.R.C.に対する抗議の曲が『Painkiller』収録の「A Touch Of Evil」だそうです。  そういえば MEGADETH『So Far, So Good… So What !』「Hook In Mouth」で「FREEDOM」のつづりを分解して
This spells out FREEDOM, it means nothing to me As long as there’s P.M.R.C
と訴えています。アーティストにとっての「表現の自由」とは如何なるものか、と考えてしまいます。
「卑猥」「過激」ととるか、「芸術」ととるか、それぞれの立場や環境で、考え方、受け止め方は違ってくるので難しい問題ですね。  ただ、少なくとも言えることは、周囲の風潮や世論などに惑わされることなく、確固たる自分の信念を持っていることは大切だと思います。もちろん他人の助言や注意は静かに傾聴せねばなりませんが、結局のところ自分の人生は自分が決める訳です。「正邪」「是非」「善悪」について、問題意識を常に高めておくのが大事ではないでしょうか。  また、自分の身の周りにおきた現象を、わが身を省みずに、「これはあいつが悪いんだ」と責任転嫁するのも避けたいところです。ついつい自分を正当化するために、相手を悪者にしてしまうのが愚かしい人間の実態ですから……。自戒しておきたいものです。

(参考) メタル馬鹿一代さんのブログ ヘビメタな音楽 hrhm1161さんのブログ DeepStyle.jp 18禁画像あり、クリック注意 makoさんのブログ

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