レスピーギ ~ ローマ三部作

 アマゾンのレビューで 「『ローマの松』が『ロンドンの松』になってしまっている。(中略)地味なローマはありえないと思うあなたなら今試すべきです。マリナーの珍味の虜になります。」という文がありましたが、何となく分かる気がします。金管楽器が派手だと思いました。「静」の弦楽器、「動」の金管楽器の対比が結構好きです。
ローマの松 1.ボルゲーゼ荘の松(ボルジア荘の松)- I pini di Villa Borghese  おめでたい感じがします。松の周りで子どもが遊んでいる情景を描いているそうですが、それに加え、盛んに鳥がさえずっているようにも聞こえます。
2.カタコンブ付近の松 – Pini presso una catacomba  急に静かになって荘厳な趣になります。最初の方は、電車の中で聴くとほとんど聴こえません(>_<)。
3.ジャニコロの松 – I pini del Gianicolo  クラリネットに癒されます。私の持っているCDでは、後半、鳥の鳴き声が聞こえます。本物なのか、録音なのか、人間が音を出しているのかは不明です。にくい演出です。
4.アッピア街道の松 – I pini della Via Appia  徐々に盛り上がってゆき、勇壮な終わり方が素晴らしいです。マーラーっぽいかも?と思いました。

ローマの噴水 1.夜明けのジュリアの谷の噴水 – La fontana di Valle Gulia  いかにも「夜明け」という感じが素晴らしいです。
2.朝のトリトンの噴水 – La fontana del Tritone al mattino”  ホルンの出だしが日の出を表しているようで、朝の感じがよく出ていると思います。
3.真昼のトレヴィの噴水 – La fontana di Trevi al meriggio  何か、祝典を思わせる感じが「真昼」ですね。
4.たそがれのメディチ荘の噴水 – La fontana di Villa Medici al tramonto  一日の活動を終え、眠りに向かうような曲調、それが「たそがれ」なのでしょう。
ローマの祭り 1.チルチェンセス – Circenses  暴君ネロの行う残酷な祭りをよく表した、怖いほどの迫力のある曲だと思います。
2.五十年祭 – Il giubileo  前曲の後だけに、静かな感じがします。
3.十月祭 – L’Ottobrata  冒頭は喜びに満ちた満ちた感じで始まりますが、次第に落ち着いてゆきます。
4.主顕祭 – La Befana  いかにも「祭り」といった感じの賑々しい曲だと思います。後半が格好よくて好きです。
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レスピーギ ~ リュートのための古風な舞曲とアリア(全曲)、鳥

 レスピーギの作品では、交響詩『ローマの噴水』『ローマの松』『ローマの祭』に次いで有名なのがこの『リュートのための古風な舞曲とアリア』、とりわけ第3組曲でしょう。“古風な”とあるように、16、17世紀のリュート曲をオーケストラ(正確には第1、2組曲は管弦楽曲、第3組曲は弦楽合奏曲)に編曲したものです。井上和男氏編著の『クラシック音楽作品名辞典』(三省堂)でしっかりジャンルの区別がなされているのを見て気づきました。  管弦楽曲である第1、2組曲は、金管楽器が結構活躍しており、静と動、緩と急、歓喜と哀愁の対比が見事です。その中で、たとえば第2組曲4曲目「ベルガマスカ」などは、ヘンデルとモーツァルトの良いところをあわせたようで、軽快なリズムに思わず体が動かされてしまいます。なるほどこれが舞曲というものかと思いました。  有名な第3組曲は、全体を通して何となく悲しげで、上品で甘美な旋律にあふれています。つのだじろうさんの弟で、つのだ☆ひろさんの兄であるつのだたかしさんの演奏によるテレビCMで有名になったようですが、そうでなくともこの曲は多くの人に愛される要素を多分に含んでいると思います。
 ネヴィル・マリナー指揮、ロスアンゼルス室内管弦楽団の演奏ですが、私の持っているCDには組曲『鳥』が含まれます。ボッティチェルリの絵を使った、非常に似たジャケットのCDもあるようですが、これは『リュートのための~』のみの収録なので、得した気分です。ちなみに、レスピーギは『ボッティチェルリの3枚の絵』で、そのものずばり「春」「東方の三博士たちの礼拝」「ヴィーナスの誕生」という曲を書いていますが、その曲のCDで、ボッティチェルリの絵が使われているものを見たことがありません。なぜでしょうか?グーグルで画像検索してもなかなか見つからないのもおかしな話です。
 さて、『鳥』ですが、サン・サーンス『動物の謝肉祭』程ではないにしても、いかにも鳥らしい雰囲気の曲になっています。終曲の「かっこう」は、出だしがメルヘンチックな感じがします。最後、前奏曲のモチーフで終わるのが感動的です。ただ、これもパスクィーニ、ガロー、ラモー、その他不明のクラウザン曲より編曲されたものだとか、、、。
 
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