待ちに待った、JUDAS PRIEST最後のツアーにおける武道館の日。そんな大切な日に、よりによって家にiPhoneを置き忘れてしまったので入り口で写真を撮れませんでしたが、終わってみれば、残念な失敗を忘れさせる最高のライヴでした!
17:00頃から職場でそわそわし始め、18:15に仕事を終わらせて四谷駅から向かうは飯田橋駅へ。iPhoneがないので時刻が分からず、駅から武道館までの徒歩は不安で一杯でしたが、九段下駅の出口あたりから群衆と合流できたのでとりあえず安心し、席に着いたのは開始10分前の18:50頃でした。
先行抽選で当たったチケットは、席が南西(ステージ下手側)2階席の真ん中くらいでした。隣にいたおじさんも「俺も先行で取ったんだけどね~」と苦笑い。
来る途中に雪が降り始める寒い日でしたが、中は熱気と、早歩きで来たこともあって、むしろ暑いほどでした。そこで早速、コートとスーツを脱ぎ、ネクタイを外しワイシャツも脱いで、あらかじめ中に着ていた「EPITAPH」のTシャツだけの正装に。
そうこうしている間にBGMが急に大きくなりBLACK SABBATHの「War Pigs」が始まりました。場内の照明が落ち、開幕を待ちます。この流れは昨年ロンドンで観た時と同じですが、向こうでは全員歌詞を覚えて歌っていたのに対し、さすがに日本では手拍子。室内なのでリヴァーブ効果でロンドンに劣らぬ盛り上がり! みんな興奮しているのか、オジーのヴォーカルよりも手拍子のテンポが走り気味でした。
外で写真を撮れなかった悔しまぎれに、昔撮った何とかを貼付けます↓
VIDEO http://www.youtube.com/watch?v=Gb_561tR6Lk 2階席、距離があるとはいえ、会場全体が見渡せる所からの眺めは壮観でした。音も聴きやすく、オーディエンスの盛り上がりが良く分かって、なかなか素敵な席だったと思います。自分一人で楽しむというよりは、多くの人と共に喜びを分かち合える感覚に感動しました。サビの部分で皆が同じように拳を上げている客席を見るのもまた楽しみの一つ。これはまさに「美しい」という表現がぴったりの光景です。それはまた、フロア全体が生物の一つの細胞のようにも見えました。まあ、実際に生き物の集合ではありますけど。
ステージでは曲が終わる度にドラムのスコットを残してメンバーが手を振って舞台袖に戻るので、いかにもフェアウェル・ライヴという実感がします。KKがいないのは残念ですが、サポートのリッチー・フォークナーが盛り上げ役となって実に良い仕事をしていました。
イアンのベースはいつもながら渋くてかっこいいです。今回も客席から「イア~ン!」コールを聞きました。グレンはギターソロの時に飛び跳ねたり、遠目からは女子高生がカメラに向かってピースをしているように見えるポーズをしたり、はたまた、終了後は下に降りて最前列のお客さんと握手をしたり。前のおっちゃんがしきりと「いいなぁ!うらやましい!俺も前に行きてぇぇ!」を連呼していました。
そして目が離せないのがロブ。よく「声が出なくなった」と言う人がいますが、それは確かに若い頃のような超絶ハイトーンが出なくなっただけのことで、普通に高音域を圧倒的な歌唱力で歌っていました。1オクターヴ下げがあったり、さすがに「Painkiller」では辛そうではありましたが、痛々しいことはなく、スポーツ観戦のように応援したい心境でした。というより、堂々とした貫禄ある動きはまさしくメタル・ゴッドの化身です!
開口一番のMCが「Hello!! Heavy Metal maniacs in Japan!! Welcome to the Judas Priest’s style of Heavy Metal!!(だったかな?)」日本のメタル馬鹿たちよ!我らこそがヘヴィ・メタルの歴史を築き上げたJUDAS PRIESTだ!という自負が感じられ、我々は「ははぁ~(Oh yeah!)」とひれ伏す(メロイック・サイン lml)よりありません。
前回の武道館、昨年ロンドンのHigh Voltage Festivalに続いて今回が3回目。観る度に凄みを増していたと思います。だからこれで最後というのは勿体なくもあり、また、お疲れさまでした、と言いたい気持ちになります。
そんな思いで、客席からは、楽しむというよりも全身でリスペクトの気持ちを最大限に表現してきました。2階席は段差が大きいので、目の前に背の高い人がいても問題なく、また自分も後ろを気にせず両手を高々と上げることができます。そして、枯れるほどに声を出し切ってきました。歌詞を覚えていないところもなんとなく誤魔化しつつ。ギターのリフでもみんな「ウォーウォーウォーウォ、ウォーウォーウォ、ウォーウォー」と合わせるのでプリーストライヴは歌いどころが多いです。
基本的な流れはロンドンの時と全く同じでしたが、武道館では中央にスクリーンがあります。あ、ロンドンにもありましたが、向こうでは中央かなり前方に行けたので脇のスクリーンは見ていませんでした。多くの曲で、始まる前に収録アルバムのジャケットが映し出されるので、その度ごとに大きな歓声が起きました。前日に、直前の広島のセットリストを見て「ロンドンと同じだな」と分かってしまっていたのですが、それでも次の曲を認識した瞬間というのは「うおぉ、キター!」と嬉しいものです。
ロンドンの時に比べ、ロブの曲説明は親切な感じがしました。平易な英語で「次の曲は『British Steel』アルバムに収録されている曲だ!この頃はNWOBHMもあってヘヴィメタルにとって素晴らしい時代だった。私の最も気に入っているアルバムだし、皆もそうだろう? Breaking The Law!!!」といった感じ。ロンドンでも同じようなことを言っていました↓。
VIDEO http://www.youtube.com/watch?v=LO9c9tccPeA 1曲1曲終わる度に、演歌歌手のように深々と頭を下げるロブの姿に涙腺が緩くなった人は自分だけではないはず。
後半はお約束の儀式でさよならの式典が進みます。
「Hell Bent For Leather」ではハーレーに乗って登場、「You’ve Got Another Thing Comin’」前では日の丸を肩にかけた(風呂上がり風)ロブによる「Woooow woooow wooooo yeah!!」。
「You’ve Got Another Thing Comin’」でのリッチーの長めのソロは、40年の歴史の重みを若手ギタリストが引き継ぐ意思表示のようにも思えました。
ロブは1stアルバムの『Rocka Rolla』の説明で「イチバン」と言っていましたが、この曲の最後でも「アリガトウゴザーイ! アリガトウゴザーイ!」と日本語を言っていました。
そして終了。
、、、かと思いきや、ドラムのスコットがマイクを手に取り「日本のみんな、ありがとう!日本はいつもJUDAS PRIESTに良くしてくれた。本当にありがとう!そこでなんだが、、、もう1曲、聴いてくれるかな?」
と、「Living After Midnight」。バックには「UNITED」と書かれた新たな幕が降り、場内は最高の盛り上がりです。
(2011.07.23 ロンドンにて↓)
VIDEO http://www.youtube.com/watch?v=WlzPSI1ewTA 実はこの流れ、あらかじめ分かっていたことですが、嬉しくない筈がありません。サビの合唱では「Two more times! Louder!! Louder!! ♪♪ Once more! This is your last chance!! LOUDER!!!! ♪♪」とロブが煽るので、声を限りに叫びました。
最後退出するロブの後ろ姿に投げかけられた「ジューダス・プリースト! ジューダス・プリースト!」コールが、帰り道、頭の中で鳴り響いて、舞い降りる雪が暖かくも感じ、、、る訳ないですが、ステージと客席が一体となった、本当に楽しいライヴでした。
きっちり2時間30分の、『British Steel』に始まり『British Steel』で終わったセットリストは、ロブ在籍時アルバムすべてから選出されています。
Setlist Rapid Fire Metal Gods Heading Out to the Highway Judas Rising Starbreaker Victim of Changes Never Satisfied Diamonds & Rust (Joan Baez cover) Dawn Of Creation ~ Prophecy Night Crawler Turbo Lover Beyond the Realms of Death The Sentinel Blood Red Skies The Green Manalishi (With the Two Pronged Crown)(Fleetwood Mac cover) Breaking the Law Painkiller The Hellion ~ Electric Eye Hell Bent for Leather You’ve Got Another Thing Comin’ Living After Midnight 物販では、「EPITAPH」Tシャツは持っているので「持ってなかったの?」と言われそうなものを今更ながらに購入。これで、どの国のライヴに行ってもこれさえ着ていれば、言葉が分からなくても大丈夫かも?
本当に素晴らしいライヴを有難う!JUDAS PRIEST。
そしてロブ。有難うござ~いっ!
(追記)
終了後のBGMがQUEENの「We Are The Champion」だったのも感動的でした。