ブラームス ~ 弦楽六重奏曲

 弦楽六重奏曲という編成の曲はあまり聴いたことがありませんが、ブラームスの第1番変ロ長調op.18は非常に有名だと思います。特に第2楽章は、フランス映画『恋人たち』(ルイ・マル監督)で使われたそうですが、他の楽章も一度はどこかで耳にしたことがある、という人も多いのではないでしょうか。  ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロがそれぞれ2人ずついるので、室内楽ながらも音に厚みがあり、弦楽四重奏曲とは違った味わいがあります。ヴァイオリン同士、あるいはヴァイオリンとヴィオラの織り成すハーモニーは旋律の美しさを一層引き立てていると思います。ツインギター擁するバンドのギターソロが好きな人には気に入られるかもしれません。中音域のヴィオラが主旋律を奏でるところも、聞いていて心地よいです。  第2番ト長調op.36は、第1番の5年後の1865年に完成させていますが、着想から10年かかったようです。その間、恋人アガーテ・フォン・ジーボルトとの別れがあり、第1楽章の中でA-G-A-D-H-E(DはTの音名化)を3回繰り返すというアガーテ音型が登場するあたりに、様々な憶測が飛び交っているようですが、それを抜きにしても美しい旋律は、いかにもブラームスらしい上品さを漂わせています。ただ、第1番ほど大衆性がなく、やや退屈に思えるところも、ないこともないかもしれませんが、繰り返し聴いているうちにその良さがジワジワ~っと分かってくるような、深みのある作品かと思います。
 写真のCDは、コチアン四重奏団と、スメタナ四重奏団のメンバー(ミラン・シュカンパ[第2ヴィオラ]とアントニーン・コホウト[第2チェロ])による演奏ですが、詳細について、ライナーより以下の記述を引用しておきます。
コチアン四重奏団  コチアン四重奏団は、1972年スメタナ四重奏団のメンバーであるアントニーン・コホウトの指導の下に結成された。1976年よりプラハの春に定期的に出演。1981年にチェコ・フィル賞を受賞し、82年より日本コロムビア(デンオン)のCDに録音を進めている。チェコのみならず、世界17か国で演奏会を開き好評を博すなど、内外ともに成功をおさめている。87年から、チェコ・フィルハーモニー協会の室内アンサンブルの地位にもついている。
ミラン・シュカンパ  音楽学博士の称号をもつシュカンパは、1928年6月4日の生まれで、もともとはヴァイオリニストだったが、1956年にスメタナ四重奏団の招きを受諾してヴィオラに持ちかえた。そして、スメタナ四重奏団に加入するや、シュカンパはその持前の並はずれて熱心な研究と几帳面さをかたむけて、スメタナ四重奏団の演奏活動を間断なくつづけてきた。
アントニーン・コホウト  1919年12月12日、ボヘミアのリュブネに生まれる。スメタナ四重奏団の創立者であり、チェリストである。その最初期から今日におよぶまで、終始一貫して、スメタナ四重奏団のすべての活動を統率し、原動力となってきた人である。

(関連) 気まぐれ音楽日記帳 ピアノ日記 気分はバッハのプレリュード Chaotic Neutral わらしべYOSSYのオシャレな音空間 一風斎の趣味的生活/もっと活字を! みどりのこびとちゃんのクラッシック音楽日記 日々雑録 または 魔法の竪琴

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RHAPSODY~Legendary Tales

Legendary Tales
 イタリア出身の驚愕のバンド、RHAPSODY (2006年7月14日、著作権及び商標の問題により、Rhapsody of Fireに改名しましたが)の記念すべき1stアルバム。楽曲的には、ANGRAバッハヘンデルテレマンなどのバロック音楽を加え、BLACKMORE’S NIGHT 的な、トラッドソングを混ぜたような、極めて完成度の高い、芸術作品。チェンバロや金管・木管楽器、弦楽器なども多用しており、クラシックファンとロックファンの心を同時にわしづかみにすること必至です。初めて聞いたとき、かつて VIPER の Theater of Fate を聞いたときのショックが蘇りました。「そうそう、これだよ、これ!」といった感覚でしょうか。ジャケットの絵も結構好みだし。
 まず、イントロからして、バッハのオルガンを思わせるキーボードの上にオルフの「カルミナブラーナ」的な、荘厳な混声合唱。やがて、一呼吸あって、伸びやかなハイトーンヴォーカルが現れる。そして、ギターのリフが始まって快感の疾走チューンへと……「お約束」というか、この手の音楽ファンにはたまらない“黄金律”ですな。その後、2曲目、3曲目……と進み、最後、「2ndへ続く」というように、静かに終わるのです。
 そう、4枚のアルバムで「Emerald Sword Saga」なるファンタジーを完結させる予定で始まった、1stアルバムがこれなのです(結局5枚になりましたが)。いきなりこんな完成度高くて、この先どうなるのだろうか、と不安に思ったファンもあったようです。残念ながら私はリアルタイムで体験できなかったのですが、通しで5枚聞いた時は、腰抜かしましたよ。彼らはただ者ではないです。
 イントロ10秒でノックアウトされた方、この先、壮大な狂詩曲の世界に引き込まれることでしょう。  まだ、聴いたことのない方は、1st → 2nd → 3rd → …… と聴かれることをオススメ致します。
 世の中には凄い人達がいるもんだ、とつくづく思いました。

(参考) http://www.hvymetal.com/album/101.html http://www.xametal.net/impressions/view/264 http://yaplog.jp/lunaismy/archive/31#tb kreuzhakenさんのブログ 北の大地のBIGなお話 Taroさんのブログ

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