10代からの子育てハッピーアドバイス、子どもの心

 『10代からの子育てハッピーアドバイス』『子どもの心』は以前にもやったことあるのですが、依然、青少年犯罪をよく聞きますので、改めて読み返して見ました。
 どちらの本にも「10代の子どもに接する10カ条」「我が子の非行を化防ぐ20カ条」という項があるのですが、パッと読むと当たり前のことが書かれているようにも思います。自分が10代だった頃に「大人からこんなことはされたくない」「もっとこうして欲しい」と思っていたことを考えれば、すぐに理解できます。
 しかし、立場が変われば見方も変わるのでしょう。分かったつもりでいても、つい忘れてしまうということがあります。特に、「親バカ」という言葉もあるように、我が子に対しては、どうしても特別な思いが生じてしまうのだと思います。
 血はつながっていても「親しき仲に礼儀あり」、お互いを認め合う関係の親子が理想ではないかと思います。明橋大二さんの『ハッピーアドバイス2』にあるように、「子育てには、いろいろな考えがあると思いますが、どんな場合でもこれだけは忘れてはいけないということは――子どもを、自分の持ち物のように思わない、ということだと思います。子どもといっても、一人の、人格を持った人間です。ここから、子どもの気持ちを尊重し、子どもなりの生き方を大切にするという姿勢が生まれてくると思います。子どもをストレスのはけ口にしない。子どもの人生を親の自己実現のために使ったりしない。子どもの人生は子供の人生。親の人生とは別です。それを踏まえたうえで、お互い、よくよくの縁で、親子としてこの世に生まれてきたんですから、ともに支え合うことができれば、それ以上のことはない」と思います。
 たまに、「子どもだから」と相手を見下し横柄な言動をとる大人を見ますが、子どもでも驚くべき洞察力や能力、感受性を備えている人がいますので、そのような態度は取らないように気をつけたいと思います。
10代の子どもに接する10カ条
  1. 子どもを大人の力で変えようという思いは捨てて、肩の力を抜こう。
  2. 「どうして○○しないのか」という子どもへの不平不満を捨てよう。
  3. 今、現にある子どものよさ、子どもなりのがんばりを認めよう。
  4. 子どもへの、指示、命令、干渉をやめよう。
  5. 子どもから、話をしてきたときは、忙しくても、しっかり聞こう。
  6. 子どもとの約束は守ろう。
  7. 子どもに本当に悪いことをしたときは、率直に謝ろう。
  8. 威嚇や暴言、体罰で、子どもを動かそうという思いを捨てよう。
  9. 本当に心配なことは、きちんと向き合って、しっかり注意しよう。
  10. 子どもに、なるべく、「ありがとう」と言おう。

我が子の非行を化防ぐ20カ条
  1. 幼い時から、温かく接すること。スキンシップや遊び相手になる。
  2. 子どもが欲しがるからといって、ホイホイ買い与えない。子どもを親の思うとおりにしようと思って世話しすぎない。
  3. 子どもの間違いや失敗は、まず理由を聞くこと。理由を聞かずに叱りとばしたり、ましてや、叩いたりしてはいけない。
  4. しつけと教育の責任を、学校に任せっぱなしにしない。
  5. お小遣いが欲しいと言ったら、それが必要なものなら、いちいち小言を言わずにちゃんと渡す。
  6. 子どもとの約束は必ず守る。
  7. 食卓の団欒が大切。子どもの話題で盛り上がるとなおよい。
  8. 子どもが、どこで、何をして遊んでいるのか、関心を持つ。どういう相手と遊んでいるかも、関心を持つ。
  9. 子どもに命令して、服従を強制しないこと。子どもの人格や主体性をちゃんと認める。
  10. できのよい兄弟や、よそ子と比較しない。「おまえはバカだ、誰々を見習え!」などと言わない。
  11. 子どもの前で、他人の悪口を言ったり、あら探しをしたりしない。
  12. 感情で物事を解決しない。暴力に訴えたり、集団の力を悪用したりすればいい、ということを子どもに教えない。
  13. 子どもがよいことをしたり、努力したら、しっかり褒める。ごまかしや裏切りなどは、決して許さない。
  14. 子どもの前では、夫婦の意見を一致させる。難しい問題から逃げない。
  15. 子どもの異性の友達のことを、不潔呼ばわりしたり、悪口を言ったりしない。
  16. 子どものためにした苦労や犠牲を、繰り返し話して、恩に着せたりしない。
  17. お金こそすべて、という価値観を持たない。精神生活の大切さを教える。
  18. 子どもの前で、法律、警察、学校、役所の悪口を言わない。社会の決まりや公共機関への敵意を植えつけない。
  19. 社会や人のため、犠牲、奉仕の心の大切さを教える。自分のことばかり考えない。
  20. 夫婦仲良く、会話をすること。

Filed under: ★徒然  タグ: , , , , , , ,   charlie432 00:00  Comments (0)

二木克明 ~ 子どもの心

子どもの心
 少年犯罪、いじめ、自殺、不登校など、少年にまつわる事件が最近多発して……なんて書くと、「だから今の子どもは」ということになってしまうのでしょうが、そんなことを言うほど年はとっていないと思うし、子どもの立場で読ませてもらいました。
『子どもの心』・・・この本の正確なタイトルは『親にも先生にも言えなかった……子どもの心』となっていますが、この“親にも先生にも言えなかった”というところに、実に問題の本質があるのではないかと思います。「はじめに」を読むと、
 子どもたちは、大人には想像できない悩み、不安を抱えていながら、親にも、先生にも言えず、苦しんでいます。誰かが親身になって話を聴いていれば、爆発する前に、解決できたのでは、と思うと残念でなりません。  果たして「子どもが言わない」のか……、「大人が言えない状況を作っている」のか。  いずれにしても、私たちが、子どもの心を、もっと知らなければ、悲劇の続発を防ぐことはできないでしょう。
というのに大変共感を覚えます。昨今の少年事件の根本原因は、大人への不信感の表れだと思うからです。自分も子どもの時(今も精神年齢は子供?)、過干渉、過保護、価値観の押しつけ、無視……など、大人に対する不満は沢山ありました。いずれも子どもを信頼していない大人の言動ではないかと思います。子どもを信じなければ、子どもから信じられなくなるのは当然のことで、子どもが心を閉ざしてしまうのは、そういう状態を大人が作っているからに違いありません。  子どもには、大人社会の如何なるものかを窺い知ることは出来ませんが、子どもを経ずに大人になった人はいない訳です。いつまでも子どもの心を忘れずに、子どもを理解できる、包容力のある大人になりたいものです。
 この本は、弁護士である二木克明さんが、「カツ上げ」「いじめ」「家庭内暴力」「万引き」などの、いわゆる“非行”と言われる事例を通し、どうすれば子どもをとりまく悲劇を防ぐことが出来るかを、現場での体験に基づいて考察されています。「加害者はかつて被害者であった」と、問題を起こした子どもの立場に立ち、その声を尊重している姿勢に感銘を受けました。
 精神科医・明橋大二さんの寄稿や「親と子の法律相談所 Q&A」、その他専門的な法律のコラムなどもあり、読みごたえがあります。  結論としては、一人一人に「自分は生きる価値(意味)のある存在なのだ」と分からせることが大切だ、ということでしょうか。
 それにしても、人間関係の暗い一面と常に向き合っていかねばならない弁護士って、仕事とはいえ毎日ご苦労様だと思います。とても自分には務まらないと思いました。

Filed under: ふ:二木克明  タグ: , , , , , , ,   charlie432 00:00  Comments (2)
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