マルチェッロ 他 / オーボエ協奏曲

 音楽を好んで聴くようになったのは、小学校4年生の時、授業で知ったモーツァルトがきっかけですが、中でもクラシックに興味を覚えたのは、同時期に聴いたマルチェッロという作曲家のおかげです。
 その日、運動会の当日にもかかわらず、風邪を引いて寝込んでいました。病床にて、たまたまラジオで耳にしたのが『マイ・クラシック』という番組で、テーマ曲であるエルガー「愛の挨拶」(オーケストラ編曲版)に魅かれ、続けて聴いていたのです。その回はハインツ・ホリガーの特集でした。当時はホリガーともホリデーとも知らず、運動会を休んで気持ちが凹んでいたのですが、オーボエの物悲しい音色に心癒されたのを覚えています。その1曲がこのマルチェッロのオーボエ協奏曲だったのです。  ちなみに、ここでいうマルチェッロとは、アレッサンドロ・マルチェッロのことで、弟のベネデットも音楽家です。 (続きを読む…)

ハイドン ~ チェロ協奏曲第1・2番、他

ドヴォルザークかハイドンか、あるいはシューマンか」と言われるチェロ協奏曲、一般には第2番が傑作とされていますが、1番もそれに負けず劣らずの見事な作品だと思います。曲が良いのか演奏が良いのか、このCDを聴いて1番のチェロ協奏曲も好きになりました。ハイドンの懐の広さを感じます。天才モーツァルトに「パパ」と呼ばれていただけあって、包容力があるというか、聴いていて安心というか、お子様からお年寄りまで楽しめる曲だと思います。どこをとっても端正で調和の取れたメロディ、ハーモニーながら、どこかやんちゃな魅力も感じます。チェロは演奏が難しそうですが、どうなんでしょう? ここまでチェロの魅力を活かしきるとは、失礼ながら「ハイドンらしからぬ」素晴らしさだと思います。
 3曲目は、ヴァイオリン協奏曲の第4番ですが、ミッシャ・マイスキーのチェロによる演奏が収録されています。これは上記チェロ協奏曲に比べてやや退屈な印象を受けました。やはり、ヴァイオリンの演奏でこそ栄える曲なのでしょうか?
 何はともあれ、モーツァルトベートーヴェン、またバッハの影に隠れてハイドンを過小評価していたのではないか、と思わずにおれないチェロ協奏曲です。
 では、第1番のチェロ協奏曲をトランペットの演奏で聞いてみたらどうでしょうか?演奏はロシアの Sergei Nakariakov(Trp)です。
第1楽章
第2楽章
第3楽章


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RHAPSODY ~ Symphony Of Enchanted Lands

 数ある RHAPSODY のアルバムの中で、最もジャケットのデザインがダサイと思われる2ndアルバムですが、②「Emerald Sword」圧倒的な人気を誇っています。サビのコーラス(合唱)はワーグナー『ローエングリン』を思い起こさせ、非常に印象深く耳に残ります。他の曲も総じて高水準の楽曲を保っているだけに、ジャケットの悪さだけが唯一残念に思います(一方、Symphony of Enchanted Lands II は素晴らしいですがね)。
 1stアルバムから明確なこのバンドの方向性は、好き嫌いがハッキリ分かれるところでしょう。「クサメタル」と小馬鹿にしている人も少なくないようですが、オペラなどのクラシック音楽、映画のサントラ、ゲームミュージック、ファンタジー、トラッド……などが好きな人は、1stや、続く3rd、またそれ以降も続けて聴きたいところです。「どれも同じに聴こえる」という意見もありましょうが、通しで聴くと微妙に成長していることが分かると思います。この2ndは、ギターやベースが控えめで、オーケストラの演奏が前面に出ているのが特徴と言えるでしょうか。
 ①「Epicus Furor」、冒頭数秒を思わずブルックナーと勘違いしたほど、大作を予感させる出だしにワクワクします。2曲目へつながる厳かな流れが素晴らしいです。  ②「Emerald Sword」は前述したとおり、充実の傑作です。  ③「Wisdom of the King」は、バロック音楽の室内楽を思わせる静かなイントロに続き、陽気なスピードナンバーへと展開してゆきます。2分40秒あたりからのストリングスはノーテンキに愉快な感じで、『サザエさん』のBGMに使われても違和感がないのでは?と思ってしまいます。中島君花沢さんの下校風景を思い出してしまうのは私だけでしょうか?  ④「Heroes of the Lost Valley」は次曲につながる短い曲で、SEや語りがメインです。  ⑤「Eternal Glory」、勇壮な行進曲風オーケストラに始まる7分に及ぶ曲です。緩と急、オーケストラとバンド、古典と現代などがうまく調和してドラマチックな流れを展開しています。  ⑥「Beyond the Gate of Infinity」は風の音や獣の鳴き声のSE、怪しげなキーボードに始まり、不気味な感じが出ています。魔王の宮殿に侵入してゆくようなイメージでしょうか。  ⑦「Wings of Destiny」。美しいバラードですね。  ⑧「Dark Tower of Abyss」。う~む、J.S.バッハのチェンバロ協奏曲でしょうか。ゲーム音楽っぽいですが、同時にアニメ音楽にも使える曲だと思います。  ⑨「Riding the Winds of Eternity」は雄大な感じの始まり方がシューマンの交響曲を思い起こさせます。この曲に限ったことではありませんが、伸びやかなハイトーン・ヴォーカルが気持ち良いです。  ⑩「Symphony of Enchanted Land」。アルバム最後を飾るにふさわしい13分の大曲です。ナレーション、ピアノとオーケストラから、荘厳なオルガンをバックに始まるヴォーカルに引き継がれ、この先どう展開するのか?と高揚感高まるイントロには思わず手に力が入ってしまいます。続いて民族音楽的雰囲気に転じ、大合唱を経て、①のフレーズが再現したかと思ったら美しい女性ヴォーカル……そしてまた民族音楽的フレーズへ。これはもうオペラですね。最後、凱旋行進曲風メロディが提示され、中世を思わせる弦楽器と笛の音色がフェードアウトする終わり方は、聴き手の関心を否応なしに次のアルバムへと向かわせます。
 ギターってソロ以外に出てきたっけ?という印象の2ndアルバムでした。3rdはこれより少しメタル色が強いかと思いますが。

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