DARIO ARGENTO ~ DEMONS

 数年前、映像を扱う部署で仕事をしていましたが、それまで映画やテレビなど殆んど見ない生活を送っていました。別に嫌いという訳ではなく、作業をしながら聴ける音楽や、電車の中ででもできる読書とは違って、映画となると、スクリーンの前にじっとしていなければならず、拘束されているような気がするからです。ただそれだけの理由でした。時間に余裕があれば(時間を作って)、今後は積極的に見てゆきたいと思います。
 さて、この『DEMONS』ですが、殆んど映画を見ない私が、生まれて初めて映画館で観た映画です。小学生の時、当時中学生だった兄に連れられて行きました。もう20年以上前のことで、内容はうろ覚えです。上映中の映画が現実のものになってしまう、というホラー映画だったと思います。結構衝撃を受けました。
 中でも音楽が大変心に残りました。思わずサントラのEPを買って帰ったほどです。A面は、いかにもホラー映画らしい曲で、途中悪魔的な声が入っていたのが印象的でした。レコードを逆に回して遊んでいたところ、それが「DEMONS~♪」と聞こえたのを発見したのを覚えています。つまり通常は「♪SNOMED~」と聞こえるわけですね。人間の声は、逆再生すると悪魔になる、とその時知らされました。B面はバラード風の曲だったと思います。エイリアンから逃げ回って、疲れ果てた感じが良く出ていたと記憶しています。まだ家のどこかにレコードがあると思うので、いつか探して聴き直してみたいところです。
 今回、作品データを調べて分かったことですが、BGMには有名な曲が沢山使われていることがわかりました。ざっと列記すると、
“Fast as a Shark” by Accept “White Wedding” by Billy Idol “Save Our Souls” by Tommy Lee, Mick Mars, Vince Neil
など、今となっては馴染み深い名前が並んでいます。気づきませんでした……というか知りませんでしたよ、当時はモーツァルトしか聴いていませんでしたから。(ところで3番目、MOTLEY CRUE のメンバーに Nikki Sixx の名前がないのは、当時心臓が止まっていたからですか?)
 酷評している人も見受けられますが、思い出深い作品なので、DVDを入手して、改めて観なおして見たいと思います。BGMもチェックしつつ。
 ちなみに近所のTSUTAYAにはありませんでした。(T。T)  
(参考) ダリオ・アルジェント デモンズ 最低映画館~デモンズ Digital Video Disc Review ROCK‘N‘HORROR HORROR MODE フィギュアマスター963

ハケンの品格

ハケンの品格
 普段、あまりテレビは見ない生活を送っているのですが、昨年末HDDレコーダーを買ったのをきっかけに、最近は少しずつ番組を見るように心がけています。そんなきっかけで、録画して見たのがこの『ハケンの品格』です。時間枠の変更に気づかず、最終回など一部録画が出来なかった回もありましたが、面白く見ることが出来ました。
 26個(以上?)の資格を持ち、時給3000円のスーパー派遣、篠原涼子さん演じる大前春子。現実には絶対にありえないキャラクターに、最初は戸惑いますが、慣れてくると「今度はどんなスーパーぶりを見せてくれるのだろう」と楽しみになります。ちょうど水戸黄門印籠を待つような感覚でした。東海林主任(大泉洋さん)とのケンカも見どころのひとつで、お互い筋が通っていて、共感できるところもあるだけに、考えさせられました。
 私は、派遣ではないし、身近にそういう人もいませんが、派遣社員だから、という理由で差別や偏見があるのはどうかと思います。「生き方」そのものは人それぞれの問題であり、どんな職業、形態であっても、本人が誇りや喜び、生き甲斐をもって仕事をしているか否かが大切な事なのではないでしょうか。手段(仕事)と目的(生きる)の関係ですよね。春子が森美幸(加藤あいさん)に「働くことは生きること」と言っていた場面が印象的でしたが、「働く」目的である「生きる」ことが充実していれば派遣という生き方も、評価されても良いと思います。
 働いても生活の苦しいワーキングプアという人々がいるかと思えば、働かずして生きて行けるニートもいる現代。「何のために働くのか」という明確な目的を見失うと、変化の激しい社会の波にさらわれてしまうかもしれません。さらに言えば、「生きる」ことそのものの目的も日頃から考えておくべきなのかもしれませんね。
 なにはともあれ、笑いあり、恋愛あり、問題提起ありのこのドラマは面白かったです。出演者も魅力的な人ばかりだったと思います。個人的には森ちゃんを演じる加藤あいさんが良かったです。男性では大泉洋さんでしょうか。また、役柄とはいえ、頼りないけれど「いい人」里中賢介を演じる小泉孝太郎さんの演技を、お父さんはどう評価するのかも、気になるところです。
 最後に、中島美嘉さんの主題歌は良かったです。
見えない星

(参考) 人気ドラマ「ハケンの品格」 20、30代女性の熱い支持 arewaさんのブログ 新門荘の若女将より 間口 広過さんのブログ(1) 間口 広過さんのブログ(2) news34 さんのブログ nightedgeさんのブログ 大内明日香@バーバラさんのブログ ハケンの品格を120%楽しむ派遣社員ですが何か? Boston7さんのブログ ハケンの品格 大泉洋 ハケン(派遣)の品格の一ツ木さんに注目中! ブラウンシュガーさんのブログ ぶーさんのブログ doukyonindayさんのブログ veryveryさんのブログ ひよりさんのブログ

Filed under: ★映画・テレビ など  タグ: , , , , , , , , , , , , , ,   charlie432 20:46  Comments (2)

芥川龍之介 ~ 地獄変

地獄変 地獄変 ↑ どちらかというと 左の装丁の方が好きです。
 小学生だったか中学生だった頃、テレビで非常に怖い映画をやっていました。途中から見たのですが、火のついた牛車の中で若い女性がもがき苦しみ、その前で獣のような男が恐ろしい形相でそれを見つめているのです。やがて猛火は女性を包み込み……。強烈なインパクトでした。 最後「原作:芥川龍之介 音楽:芥川也寸志」とテロップが出ていたので、恐らく『地獄変』の映画だったのだと思います。
「見たものしか描けない」という当代随一の絵師・良秀。“地獄変の屏風”を描くよう命じた堀川の大殿様に、「あらましは出来上りましたが、唯一つ、今以て私には描けぬ所がございまする」と言ったのは、牛車に乗った女が猛火に苦しむ姿でありました。そこで大殿がが用意したものは……。
 芸術至上主義の是非云々というよりは、「地獄」とは一体何か、大変考えさせられる作品でした。最後、「如何に一芸一能に秀でやうとも、人として五常を弁(わきま)へねば、地獄に堕ちる外はない」とよく仰っていた横川(よがわ)の僧都様が、完成した地獄絵図を実際に見られて「出かし居つた」と言われたのが意味深でした。私見ですが、地獄とは各人の心が作り出すもので、それを如実に表した絵図だったのではないか、と思わずにおれません。
 いずれにしても、芥川龍之介のえぐりだす、人間の心の奥底に潜む鬼の心に戦慄をおぼえずにおれません。有名な『蜘蛛の糸』も然りです。そんな芥川のせめてもの救いは『杜子春』に見られる人間性だったのでしょうか。
 ちなみに、私が読んだのは青空文庫からでした。DLして通勤電車の中、携帯で読みました…… (^^;ゞ


(参考) 渡辺知明さんの朗読ブログ 渡辺知明さんの朗読ブログ(2) aotuka202さんのブログ miwabookさんのブログ 湖山 芽依さんのブログ 悠里さんのブログ 幸田回生さんのブログ 芥川龍之介研究 地獄変/芥川龍之介のあらすじと読書感想文 青空文庫

Filed under: あ:芥川龍之介  タグ: , , , , , , , ,   charlie432 12:58  Comments (6)
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