ロンドンの思い出(27) – 出会い編(11) – そして帰国

前回の続きです。そしてようやく最終回。


危うくもヒースロー空港にたどり着き、ロンドンを発つ時がやってきました。前の日のこの頃、鍵をどうにかしなければ!と困っていたのがウソのようです。

(前の投稿で貼り忘れた写真。慌ただしく撮ったヒースロー空港)




ここへきて日本に帰りたくない気持ちが強くなってきましたが、そういう訳にもゆきません。予約していた飛行機に乗って、いよいよ出発です。

滞在中は何人かの日本人を見かけましたが、雰囲気を最大限味わうために、あえて接しないようにしていました。そしてそれは、少なくとも中継地のフィンランドまでは続くと思っていました。

ところが、ロンドン~ヘルシンキでの飛行機で、早くも、日本人の隣に座ることとなってしまい興ざめ、、、






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RHAPSODY ~ Symphony Of Enchanted Lands

 数ある RHAPSODY のアルバムの中で、最もジャケットのデザインがダサイと思われる2ndアルバムですが、②「Emerald Sword」圧倒的な人気を誇っています。サビのコーラス(合唱)はワーグナー『ローエングリン』を思い起こさせ、非常に印象深く耳に残ります。他の曲も総じて高水準の楽曲を保っているだけに、ジャケットの悪さだけが唯一残念に思います(一方、Symphony of Enchanted Lands II は素晴らしいですがね)。
 1stアルバムから明確なこのバンドの方向性は、好き嫌いがハッキリ分かれるところでしょう。「クサメタル」と小馬鹿にしている人も少なくないようですが、オペラなどのクラシック音楽、映画のサントラ、ゲームミュージック、ファンタジー、トラッド……などが好きな人は、1stや、続く3rd、またそれ以降も続けて聴きたいところです。「どれも同じに聴こえる」という意見もありましょうが、通しで聴くと微妙に成長していることが分かると思います。この2ndは、ギターやベースが控えめで、オーケストラの演奏が前面に出ているのが特徴と言えるでしょうか。
 ①「Epicus Furor」、冒頭数秒を思わずブルックナーと勘違いしたほど、大作を予感させる出だしにワクワクします。2曲目へつながる厳かな流れが素晴らしいです。  ②「Emerald Sword」は前述したとおり、充実の傑作です。  ③「Wisdom of the King」は、バロック音楽の室内楽を思わせる静かなイントロに続き、陽気なスピードナンバーへと展開してゆきます。2分40秒あたりからのストリングスはノーテンキに愉快な感じで、『サザエさん』のBGMに使われても違和感がないのでは?と思ってしまいます。中島君花沢さんの下校風景を思い出してしまうのは私だけでしょうか?  ④「Heroes of the Lost Valley」は次曲につながる短い曲で、SEや語りがメインです。  ⑤「Eternal Glory」、勇壮な行進曲風オーケストラに始まる7分に及ぶ曲です。緩と急、オーケストラとバンド、古典と現代などがうまく調和してドラマチックな流れを展開しています。  ⑥「Beyond the Gate of Infinity」は風の音や獣の鳴き声のSE、怪しげなキーボードに始まり、不気味な感じが出ています。魔王の宮殿に侵入してゆくようなイメージでしょうか。  ⑦「Wings of Destiny」。美しいバラードですね。  ⑧「Dark Tower of Abyss」。う~む、J.S.バッハのチェンバロ協奏曲でしょうか。ゲーム音楽っぽいですが、同時にアニメ音楽にも使える曲だと思います。  ⑨「Riding the Winds of Eternity」は雄大な感じの始まり方がシューマンの交響曲を思い起こさせます。この曲に限ったことではありませんが、伸びやかなハイトーン・ヴォーカルが気持ち良いです。  ⑩「Symphony of Enchanted Land」。アルバム最後を飾るにふさわしい13分の大曲です。ナレーション、ピアノとオーケストラから、荘厳なオルガンをバックに始まるヴォーカルに引き継がれ、この先どう展開するのか?と高揚感高まるイントロには思わず手に力が入ってしまいます。続いて民族音楽的雰囲気に転じ、大合唱を経て、①のフレーズが再現したかと思ったら美しい女性ヴォーカル……そしてまた民族音楽的フレーズへ。これはもうオペラですね。最後、凱旋行進曲風メロディが提示され、中世を思わせる弦楽器と笛の音色がフェードアウトする終わり方は、聴き手の関心を否応なしに次のアルバムへと向かわせます。
 ギターってソロ以外に出てきたっけ?という印象の2ndアルバムでした。3rdはこれより少しメタル色が強いかと思いますが。

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ブルックナー ~ 交響曲第0番

 ブルックナーの交響曲といえば、一般的には第7番などが人気が高く、0番を好んで聴く人などいないかもしれません。そもそも、スポーツ選手の背番号じゃあるまいし、「0番」とは一体どういうことだ!と最初は思ったものです。作曲者自身も晩年に破棄しようとした、というほどの作品ですし、真面目に語る値のないものなのでしょう。
 しかし、「そんなに悪くないんじゃないの?」というのが正直な感想です。むしろ、「ブルックナー開始」「ブルックナー休符」「ブルックナー・ユニゾン」「ブルックナー・リズム」「ブルックナー・ゼクエンツ」など、変態的な(失礼!)ブルックナーの特徴になじめない人には普通に聴けるかもしれません。ブルックナーを愛する人にすれば恐らく駄作なのでしょうが、「これはダメだ」と言われると逆に聴きたくなる心理が働くのと、人生で初めて聴いたブルックナーがこの0番だったので、妙に愛着を感じてしまいます。
 それにしても、マーラーやワーグナーと並べて語られるブルックナーですが、彼と本気で付き合うには相当な覚悟が要るようです。最も困るのが「版」の多さですね(これが楽しみという人も当然いるとは思いますが)。良く言えば向上心の表れ、悪く言えば他人の意見に左右される性格だったという事になるのでしょう。まあ、「自信のない性格」は、私も同じなので責めることはできませんが。
 ところで、習作のヘ短調交響曲を「00番」とは、誰が言い始めたことなのでしょうか?いずれにしてもブルックナーと愉快な仲間達ですね。
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