サン=サーンス / 交響曲第3番『オルガン付き』、『動物の謝肉祭』他

 フランスの作曲家、サン=サーンスの、まさにベストな選曲の1枚。非常に美味しいアルバムです。
 2歳でピアノを弾き、3歳で作曲、10歳でバッハ、モーツァルト、ベートーヴェンの演奏会を開き、16歳ではじめての交響曲を書いたという神童サン=サーンス。自身が「この曲には私が注ぎ込める全てを注ぎ込んだ」と述べているのが交響曲第3番『オルガン付き』。これは彼の最高傑作であると同時に、古今の交響曲の中でも殊に優れた作品だと思います。
 ピアノ、オルガン、管弦楽が豪華に鳴り響き、力強く壮大な曲想は、バロック古典派ロマン派といった時代を超越し、まるで、ヘンデルモーツァルトベートーヴェンブラームスマーラーが合作で取り組んだかのような素晴らしさです。
 構成は2楽章編成で、それぞれが前半後半に分かれていますが、通常の4楽章形式の交響曲の、第1と第2楽章、第3と第4楽章を続けて演奏しているようなものです。  第1楽章前半はハードロックに編曲したらかっこよさそうな、演歌的メロディのする激しい曲、後半のアダージョはオルガンの響きに癒されます。第2楽章は一般的にも良く知られる名曲で、CMにも使われました。
第2楽章後半部分が使用されているCM
第2楽章(ダイジェスト)

 オルガンの響きが宗教的で、終結は大宇宙を感じさせる迫力です。
 サン=サーンスといえば、このオルガン・シンフォニーと同じくらいの名曲が、 (続きを読む…)

メンデルスゾーン / ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64

メンデルスゾーン
 13歳の頃は左のような美少女美少年だったとは知らなかったメンデルスゾーン(クリックで拡大します)。しかし、年月を経ると右のような姿に、、、このサイトから画像を拝借してきたのですがです。
 まあ、でも人の良さそうな印象を受けますね(^^;ゞ
 メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲、今から150年以上前の作品ですが、この曲の美しさは時代が変わっても失われることがありません。第1楽章冒頭、聴いたことのない人はいないのではないでしょうか。ベートーヴェンブラームスのと合わせ三大ヴァイオリン協奏曲と言われるだけあります。
 叙情的な第2楽章、躍動感あふれる第3楽章も素晴らしいです。数あるヴァイオリン協奏曲の中でも、最も好きな曲の一つです。
 ちなみに「3大ヴァイオリン協奏曲」と言ったとき、チャイコフスキーのが入ることもあるようですが、では、個人的にはヴィエニャフスキーブルッフヴィオッティ22番)も加えたいところです。あ、そうそう、モーツァルトも、、、
Sarah Chang (violin) New York Philharmonic & Kurt Masur
AVERY FISHER HALL 1995

第1楽章(1)
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マーラー / 交響曲第3番 ニ短調

 第1楽章だけでも30分以上、全体で約100分を要する6楽章編成のこの交響曲は、当初7楽章の構想だったようですが、第7楽章は第4番の第4楽章になりました。
「長い」というだけで敬遠するのは勿体ない名曲だと思います。普通マーラーといったら、大地の歌10番などが人気が高いと思われますが、私は2番と同じくらいこの3番が好きです。
 ちなみに、私が持っているCDは、ロリン・マゼール指揮のウィーン・フィルが110分、ゲオルグ・ショルティ指揮のロンドン交響楽団が93分の演奏時間です。両者聴き比べるとかなり違った感じを受けます。
 第1楽章冒頭(第1部 序奏)はブラームスの交響曲第1番第4楽章の有名な部分(これの31秒以降)にそっくりで初めて聴いたときはびっくりしました。ちょうど、第5番イントロメンデルスゾーン結婚行進曲に似ているような驚きでした。
 この作品は、以下のような表題がつけれていましたが、後に誤解を受けるとして、作曲者自身の手により削除されました。
第一部 序奏 「牧神(パン)が目覚める」 第1楽章 「夏が行進してくる(バッカスの行進)」 
第二部 第2楽章 「野原の花々が私に語ること」 第3楽章 「森の動物たちが私に語ること」 第4楽章 「夜が私に語ること」 第5楽章 「天使たちが私に語ること」 第6楽章 「愛が私に語ること」
 曲の感じと、つけられなかった表題と、大体のイメージは一致します。第2楽章や第3楽章は「ほのぼの」した雰囲気が好きです。そして、静かな第4楽章、可愛らしい第5楽章も良いのですが、何といっても最も好きなのは第6楽章です。大変美しいです。
心に潤いが欲しい方は、ここをクリック! ↓ Symphony 3. Mov. 6 (1/3)
Symphony 3. Mov. 6 (2/3)
Symphony 3. Mov. 6 (3/3)

 初期マーラーの交響曲は、聴き終えると、苦悩を乗り越えて勝利を手にしたような感動を得られるので、気持ちが前向きにさせられます。

    2012年2月
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