DREAM THEATER / A Dramatic Tour of Events (5) 横浜アリーナ 2012.04.30

Dream Theater 横浜アリーナ 2012.04.30
Dream Theater来日公演最終日。2日前の名古屋から自宅に帰った後、一気に疲れが出てギリギリまで家で休んでいましたが、最寄りの新横浜駅には開場30分前の15:30に無事到着。前日の昼から何も食べていないのでガッツリご飯系で腹ごしらえしようかと思いましたが、時間が心配なので軽くマクドナルドへ入りました。案内に「今日は日産スタジアム、横浜アリーナでイベントがあり混雑しますので30分以内の退店をお願いします」と書いてあるほど店内には人がたくさんいて、メタルTシャツを着ている人の割合も高かったので、否応なしに気分が盛り上がります。

Dream Theater 横浜アリーナ 2012.04.30
さらに会場に着くと、他の会場とは桁違いの長蛇の列で、さすが横浜アリーナは規模が違うと思いました。他都市にいた人も何人か見かけました。

「リハーサルに時間がかかっている」ということで開場が30分ほど押し、もしかしたら今までやってこなかった曲のリハをやっているのか?との期待も高まります。実際には、単にアリーナでの音作りが他のホールに比べ困難だったからなのでしょうが。

Friends who love Dream Theater
待ち時間、この中に知っている人が何人かいるはず、と探してみましたが意外と見つからないものです。電話をすると一人はつながらず、一人は列の中で身動き出来ずということでしたので、しばらく周辺をぶらぶらしていました。すると、名古屋のMeet And Greetで知り合ったオーストラリアのMr.Matthewを発見。しばらくMatthewと一緒にいると、彼の友人コウジさんがやってきました。コウジさんは今回が47回目のDream Theaterということで、色々楽しい話を聞かせてもらうことが出来ました。海外で撮った演奏中の写真や、雨のニューヨークの路上でのメンバーとのツーショットなど、うらやましい写真も沢山見せてもらいました。世界的にはこれが典型的なDream Theaterファンなのでしょう。自分もいつか、NYへライヴに行きたいものです。Matthewは初めての海外旅行が今回の日本で、渋谷以外のDTはすべて観たとのこと。これが終わるとオーストラリアに帰らねばならないので寂しいと言っていましたが、自分も今回がDT日本ツアーの最後かと思うと同じ気持ちです。

入場すると、広い館内でかつてメトちゃんと名乗っていたメタル整体師の姿を発見。軽く挨拶して、自分の席へ。アリーナ席Dブロックは、センター席を見下ろす感じのマイアング側。角度があるものの、距離的には前から1/4くらいでそこそこ良い所でした。

気になる音響の方は、前座のアンディ・マッキーの時少し不安を感じました。ギターの音そのものは問題ないのですが、力強くボディを叩くパーカッシブな音の反響が、まるでディレイをかけたように時間差をもってはね返って来るのです。このアリーナの広さでは仕方の無いこととは思いますが、バンドのサウンドがどうなるか気になりつつ聴いていました。とはいえ、癒し系ギターサウンドはやはり気持ち良いです。前回とはまた微妙にセットリストが変わっており、「Drifting」が2曲目になり、1曲目はHundred Moonと聞こえましたが多分「Hunter’s Moon」だと思います。毎回最後に弾いていたDon Rossのカヴァー「Tight Trite Night」は今回も軽快なノリで、また最後「A Change of Seasons」で締めていて良かったです。

そして、いよいよDream Theater開始。オープニングのアニメーションのBGM「Dream Is Collapsing」、そして「Bridges in the Sky」イントロのシャーマンの声は音響的に特に問題無し、出だしのギターも鮮明に聴こえました。ただ少し、重低音が音量的に大きいように感じましたが、「モワ~ン」と割れるようなことは無かったです。逆にヴォーカルがやや小さめに思いましたが、歌自体は今まで通り絶好調のジェイムズでした。キーボード、ドラムに注目すると、これもベース音に負けているように感じましたが、次第に気にならなくなりました。途中からうまく調整されたのかもしれません。「A Fortune in Lies」「The Test that Stumped Them All 」はかなり速いテンポになるので音が潰れはしまいかと心配でしたが、ここも他の会場並みによく聴けたと思います。あれだけの広い会場で、Dream Theaterのような音楽でこの音を出せるとは、PAも相当苦労しただろうと頭が下がります。

演奏面の圧巻は「The Spirit Carries On」のイントロのジョン・ペトルーシのソロ。「上手い」「巧い」ではなく「旨い」と思わせる入魂のプレイは音色も絶品で、最後、ジョーダンのところまで行って握手で締めるところは横浜で初めて見ました。また、アンコールの「Pull Me Under」は今回4回目になりますが、どれもCDとは違う、深みと厚みのある音なのでとても20年前の曲とは思えない、新鮮なものに感じました。

アリーナD席は、ステージと同時にセンター席も良く見えるところなので客の様子がよくわかるのですが、後ろの方まで良い反応だったと思います。自分の後ろの人は、曲が終わる度に「やべー」「すげー」を連呼していました。ステージと客席を同時に横から見るような位置からは、照明の見え方もまた一味違って楽しむことが出来ました。

あと、終了後、ステージ解体現場を少し見ることが出来たのですが、3つのスクリーンが6角形の平面を立体風に見せているのではなく、きちんと立体だったのだと最終日にして初めて分かりました。

セットリストは、結局、日本にくる前のジャカルタ、そして大阪、福岡、名古屋と全く同じでサプライズはありませんでしたが、演奏そのものは驚異的で、何度観ても飽きないどころか、より一層繰り返し観たくなりました。海外では国境・大陸を超えて何度も観に行く人が少なくないようですが、深く頷けるところです。

今回も非常に短く感じられた2時間余のライヴ。終了後に先述したメトちゃんと再会しました。開口一番「ドリーム・シアター、地上最強!」と拳を突き出してきましたが、実はメトちゃん、マイキー・ショックで新譜はまだ聴いていなかったようです。でも「新しい曲はすごく良いね。CDで復習しよう」とご満悦で、近くの居酒屋で飲みつつDT讃嘆に花を咲かせました。駅までの飲み屋の多くは「DREAM THEATERのライヴDVD流しています!」と打ち上げ会場を提供していました。首がどんなに痛かろうと、ライヴ後のこの疲労感は何とも気持ちの良いものです。こんなにも人を心地よくさせるのに、チケット代9000円とは高くないどころか、安いと思いました。

この後、Dream Theaterは、休むこと無くアジア、そして北米を回りますが、観る方が追いつくのに精一杯な程のスケジュールをこなしつつ、よりレベルの高いステージを披露してゆくものと思われます。北米ではDVD用の撮影が予定されているとのことで、その発売が楽しみです。

先週の月曜日から、少し早めに始まった私のゴールデン・ウィークは、かつて無いほどに濃密で素晴らしいものでした。
大阪では、9ヶ月ぶりに観た生DTに感動、
渋谷では、狭いライヴハウスでの距離感に感動、
福岡では、音響の素晴らしさに感動、
名古屋では、Meet And Greetでのメンバーとのふれあいに感動、
横浜では、迫力の大アリーナに感動しました。

マイク・ポートノイが抜けても求心力を失うことなく、むしろますます好調になったように感じられるDream Theater。改めてメンバー、スタッフに感謝したいです。次回また日本に来た時も、すべて観て、Meet And Greetにも参加できたら良いと思います。

ドモ、アラガト、DT!(ラブリエ風に)







DREAM THEATER / Meet And Greet – A Dramatic Tour of Events (4) 愛知県芸術劇場 2012.04.28

Dream Theater / 愛知県芸術劇場 2012.04.28
Dream Theater 来日公演4番目は愛知県芸術劇場。前日発の夜行バスで安く行こうかと思いましたが、仕事の都合で当日朝出発し、名古屋駅に着いたのは昼の12時頃でした。今回はMeet And Greetに参加するので集合が15:30。その間3時間半ありましたが、意外と慌ただしく時が過ぎてしまいました。

というのも、ジョン・ペトルーシの『Suspended Animation』を購入するためにレコード店をハシゴしたからです。なぜかというと、このアルバムは電子データとして音源は持っていたものの、CDでは持っていなかったと前の日の夜に気づいたからです。んで、なぜそのCDが必要なのかというと、つまりMeet And Greetだからです。

Meet And Greet 参加者
(参加者の面々)

Poster
(ポスター)

Meet And Greet pass
(パス)
Meet And Greetとは、ライヴが始まる前の、メンバーとの記念撮影、サイン会、そして限定番号入りツアーポスターをもらえるというもの。そのサイン用アイテムとして、ペトルーシのソロ・アルバムを持って行こうと考えていたのです。結局はタワーレコード2店、HMV1店を回って無かったので、あきらめましたが。

参加費は$200。約16,000円ですが、決して高いとは思わず躊躇せずに申し込みました。愛知を選んだのは、日程的な都合です。今回は19人が集まっており、その中の少なくとも2名は大阪から全部参加でおそらく横浜も参加すると思われます。すごい人もいるものだと感服しました。

参加者同士「緊張しますね~。何と声かけましょうか。サインはどこにもらいます?」などと、初対面ながら和気藹々と話をしていたら、スタッフの説明があり、いよいよメンバーが現れました。皆すごくリラックスした表情で、マイク・マンジーには片手に紙コップを持っています。

撮影会は、1人2ショット。このうち1枚がVipnationのパスワードつきホームページに期間限定でアップされます(早速見ましたが、感激です!)。ギターを持って来た人はペトルーシと一緒に持って。ドラムを持ってきた人はマンジーニの隣に行って(そのときジョーダンがファンの頭を叩くポーズをしていて笑えました)。私は、1枚目、にやける表情をなんとか抑えて普通にメロイックサインを。2枚目はどういうポーズにしようかと考えていたら、右隣のペトルーシが私の前で拳を握ってくれたので、それに合わせて手をグーにしました。すると、左隣のジョーダンも手を出してくれ、そのさりげない気遣いに、すでに200ドルのファンサービスを受け取った気分でした。

続いてサイン会。テーブルにはジョン・マイアング、マイク・マンジーニ、ジョーダン・ルーデス、ジョン・ペトルーシ、ジェイムズ・ラブリエという順に並びました。事前にスタッフより「これだけの人数がいますので、あまり長時間話をしないようにお願いします」とあったので、そのプレッシャーもあって緊張は高まるばかり。

あらかじめ紙に自分の名前を書いて、1人目のマイアングに「Hello. My name is Kenji」と言うと、「Hi Kenji」と穏やかに答えすらすらとサインを書いてくれました。こちらの緊張とは対照的に、ステージ上とまったく変わらない冷静な対応です。それでいて、淡々というわけではなく誠実な印象を受けました。でも、たくさん話しかけるのが申し訳なく思えるような不思議で物静かなオーラ。
この時、確かプレイ前であることを配慮してか握手ではなくグータッチにするよう事前の説明があったと思う(興奮のため余り覚えていない)のですが、つい誤って手を出してしまいました(実は他の人にも)。しかし、慌てて手を引っ込めようとしましたが、マイアングの方から握手に応じてくれ、しかもその握力が非常に強く、これまた200ドルのサービスを受け取った気分でした。でも、ありがとうと同時に開演直前に余計な体力を使わせてごめんなさい、マイアン。

次はマイク・マンジーニ。紙に書いた自分の文字が震えていて読みにくかったのか、「My name is Kenji」と言ったら「To Kensi」とサインをもらいました。実はマンジーニがまだDT加入前の頃、別バンドで来日した時に彼とは新宿ワイルドサイドで話をしたことがあります。二人で肩を組んで写っている写真を見せたら「Wow!! wow wow!」と喜んでくれました。「Do you remember me?」と言うと「Yes」と。仮に社交辞令だとしても、あのオーディション映像から伝わってくる人柄そのまんまの反応で、ここで600ドル目のサービスを頂きました。

次はジョーダン・ルーデス。マンジーニに写真を見せるために出したiPhoneをしまったり、サインをもらうアルバムを変えたりするのにもたついて焦りました。「Thank you for the beautifull tune when there was an big earthquake in Japan.(大地震の時に美しい曲を日本にありがとうございます)」と言うと「Yeah, that was awful.(ほんと、ひどかったよね)」と神妙に答えてくれました。ここで800ドル目の、、、(以降、略)。

ジョン・ペトルーシ。これまで、黒のペンで書いてもらっていましたが、少し見にくかったのであらかじめ用意していた白ペンで書いてもらうことにしました。ところが、終わったあと乾かないうちに他のものと重ねてしまったので、一部汚れてしまいました。何に書いてもらったかというと、ジョーダンとのソロアルバムです。「I’ve been listening to Dream Theater for more than 20 years since Charlie Dominici was singing,(Dream Theaterは、チャーリー・ドミニシが歌っていた頃から20年以上聴いています)」と言うと、「Oh, really? That’s nice」と答えてくれました。本当は、マイキーにもこれを言いたかったんですけどね~、、、。あ、マイアングに言い忘れました、頭が真っ白になって。

最後はジェイムズ・ラブリエ。マイク・マンジーニが参加したMullmuzzlerのアルバムにマンジーニと連名でサインもらおうとしたらジャケットの左の男を指差して「Who is this?」と言われました。「え?この人って、誰かがモデルだったの?しまった予習不足だった」と慌てていたらもう一度「Who is this?」。今度はマンジーニのサインを指差しているように見えたので「あ、すでに書いてあるサインは誰の?と聞いているのだな」と思い「Mike Mangini」と答えたら「What?」。あれれ?あ、マンジーニの「To Kensi」のこと?と思って「My name is Kenji」と言ったら「Kenji?」とサインを書いてくれました。ところが書き終わってもまた「Who is this?」。どういうことだろう?とうろたえていたら「MULLMUZZLER,,, oh, I see」と。もしかしたら指差していたのは「MULLMUZZER」の文字で、「なにこれ?あ、俺が歌っているやつか」とボケていて、ツッコミを待っていたのかもしれません。しまった。噛み合わなかったです。じゃあ今度また機会があったらWinter Roseを持って行こうと思いました(実は今回念のために持って行っていました)。
挽回するために「I’m very glad to meet you」と言うと「Me too」と拳を出してきたのでグータッチで終了。

はあ~、この時、汗びっしょりでした。

●ジョン・マイアングのサイン
Autograph of John Myung

●ジョン・ペトルーシ、ジョーダン・ルーデスのサイン
Autograph of John Petrucci and Jordan Rudess

●ジェイムズ・ラブリエ、マイク・マンジーニのサイン
Autograph of James LaBrie and Mike Mangini


書いてもらったサインを大切にカバンにしまい、他の参加者と「いや~、全然喋れなかったですね~」と話していたら、サインを書き終えたマイアングが忍者のように音もなく去って行きました。我々が拍手で見送る隙を与えず出て行く様は、プレイ終了後舞台袖に引っ込んで行くマイアングそのものでした。どれだけ人前に出るのが嫌なのか、あるいは寸暇を惜しんで練習したいのか。
あ、関係ないですが、髪の毛がツヤツヤで綺麗でした。

それ以外のメンバーは、こちらに手を降ってにこやかに出て行きました。マンジーニは帰りも紙コップ片手に。


わずかに20分あまりの出来事でしたが、プレイ直前の大切な時間を割いてくれて、ありがとうございました!


長くなりましたので、ライヴ内容は以下、手短に行きます。

席は2階席5列目。2階席といっても1階席の延長のようなもので、傾斜のあるフロアの前から3/4くらいの感覚でした。愛知県芸術劇場は5階席まであってまるでオペラハウスのよう。MCでジェイムズも言っていましたが非常に綺麗で上品なホールです。音響も、福岡市民会館に負けず劣らじ。今回は後ろの方だったので、福岡の時に比べ音に立体的な厚みを感じました。「向こうから届いてくる」と言えば良いでしょうか。残響の程度も心地良く、そこに2階席後方までびっしり詰まった客の歓声が加わると凄まじい迫力になります。まさにコール&レスポンスのぶつかり合い。耳で聴くのではなく身体で感じるライヴでした。

今回も聴きどころはジェイムズのヴォーカル、そして「The Spirit Carries On」前のペトルーシ・ソロ、、、というか全部。キーボードを傾けたり膝まづいて弾くジョーダンのパフォーマンスは次回も見れるかも?

スクリーンが6角形の平面に見えたり立体のキューブに見えたり、また照明が豪華だったり、などの副次的楽しみもあります。

毎回「横浜アリーナで会おう」とジェイムズは言っていますが、アリーナでサプライズを切実に期待したいほど、セットリストは変わらずでした。今のところ渋谷だけが微妙に違うにとどまっています。

ハプニング的な事として、「横浜アリーナで会おう!(クルリ)」とジェイムズが振り返ると、マンジーニと激突。マンジーニが吹き飛ばされてしまいました。しかし、それがまるで小学生がはしゃいでいるかの如く、楽しそうに見えました。

ドラムセットの前に置いてある、ジャケットのピエロの赤い帽子は、(気づいた限りで)それまでずっと置いてあるだけでしたが、今回ようやくジェイムズが被りました。その姿はまるで可愛い外人さんのようで、、、あ、元々外人でした。

ジョーダンのショルダー・キーボードは依然使われていません。マイアングにチャップマン・スティックを期待するのと同じくらい、使用可能性は低いだろうと思うようになりました。


最後に、前座のAndy Mckeeですが、今回セットリストを変えてきました。多分2曲目は初めて聴く曲です。曲名は、隣の人のおしゃべりと重なって聞き取れませんでした。それと、ハープギターでも「Into the Ocean」という、これも恐らく初めて聴く曲を弾いていたと思います。南国のビーチでのんびりくつろいでいるような、心地良い曲で気に入りました。

それ以外は、「ワタシハ、アンディ・マッキーデス」というのが「私は襟巻きです」と聞こえたことや、最後を「A Change of Seasons」で締めたことなど、今まで通りです。
  1. Drifting
  2. (sorry I don’t know)
  3. Into the Ocean
  4. THE FRIEND I NEVER MET
  5. TIGHT TRITE NIGHT


早いもので、いよいよ次回が最後の横浜アリーナとなってしまいました。少し寂しい気もしますが、めちゃくちゃ楽しみです!

長文、失礼しました。

DREAM THEATER / A Dramatic Tour of Events (2) 渋谷 AX 2012.04.24

A Dramatic Tour of Events - Shibuya AX 2012.04.24
大阪Orix Theaterからの帰りに高速バスが事故渋滞に巻き込まれ、普段の1時間前に会社に着く予定が2時間遅れの出勤となった、Dream Theater来日2日目。早くも朝から心身共に疲れていましたが、午後から何とか持ち直して定時で仕事を終わらせ、原宿駅に18:30過ぎに到着しました。

初めて行く渋谷AXは、18:00オープン19:00スタートなので焦りつつ速歩きをしていると、遠くの方に長蛇の列が。もとよりギリギリ到着を覚悟はしていましたが、長い列が会場の外に並んでいるの見ると悔しさがこみ上げて来ます。

ところが。よく見ると、列にいるのはほとんどが60代以上と思われるおじさん、おばさんばかり。アーティストシャツを来ている人も皆無。大阪から帰ってきたら浦島太郎状態になってしまったのか!?いくらファンの年齢層が高いといっても、、、と混乱していたら、それは「NHK歌謡コンサート」の列でした(^_^;)

汗をかきながらさらに小走りで進んで、ようやくAXにたどり着きました。結構スーツ姿の人もいます。かくいう自分もスーツだったので、300円のロッカーにカバンとスーツを入れてTシャツ姿で入場。500円のドリンクを10秒くらいで飲んで、トイレを済ませて急いで1階席へ。そういえば大阪ではライヴ中にトイレに行きたくて仕方がありませんでした。

中は、時々行く渋谷o-westより少し広いくらいの「狭さ」。ここでDTライヴが楽しめるとはかなり贅沢、とテンションが上がります。スタンディングということもあり、前日の大阪以上の熱気。開演前のこの緊張感がたまりません。場所は前から3/4くらいのPA席付近を確保。そこそこ近めでしたが前に背の高い人が来たので、エサを待つひな鳥のように終始首を伸ばしっぱなしでした。

19:00。前座のアンディ・マッキーが登場です。昨日と同様、最初の1~2音だけで驚嘆の歓声を浴びていました。今回違うのは、最初の曲から手拍子で迎えられたこと。自分にはそれが普通の感覚ですが昨日の大阪にはありませんでした。でも東京にも「手拍子イラネ。聴こえねーよ」という人がいて、人それぞれ色々な楽しみ方があるものだと思いました。また、「もう、そのくらいでいいでしょ。早くDream Theaterに行ってよ」と言う人がいましたが、アンディが最後A Change of Seasonsのフレーズを弾くと「うぉー!もっと演って!最後まで演って!」と、その人は大喜びしていました(笑)。終了後「アンディ!アンディ!」の大歓声で見送られるところは、大阪でのクラシック・コンサートのような空気とは大違いでした。

そんな渋谷のオーディエンスが次に大歓声を上げるのは、正面の幕が降りたとき。3つの立方体をイメージしたスクリーンに「うおぉ!」と叫び、マイク・マンジーニの屋台のようなドラムセットが全貌を表わした時は嵐のような拍手がわき起こりました。

RUSH, AEROSMITH, GUNS ‘N’ ROSES, AC/DCなどのBGMを聴きながら、恐らく19:45頃、いよいよ暗転します。オール・スタンディングの1階席だからかもしれませんが、昨日の3階席と比べ、興奮の度合いが格段に違います。今回のチケット購入時、見やすい2階席にするか、後ろの方でも1階席にするか迷いましたが、1階席で良かったと思いました。

オープニングのアニメーションに続いて1曲目は「Bridges in the Sky」です。うむむ!音が非常に良い!昨日はわずかに(ごくごくわずかに)聴きにくいところもあった重低音が、くっきりと、そして腹にずっしり響く感じです。ギターの音も1音1音鮮明に聴こえました。PAの近くだからなのか、全体的に良いのか、分かりませんが、昨日より良いです。昨日も普通に(普通以上に)良かったのですが、今日は更に良いと思いました。Dream Theaterのライヴは演奏そのものも驚きのハイクオリティですが、音作りの良さも好きなところです。

昨日よりも更に良いといえば、ジェイムズのヴォーカルが本当に良かったです。一番印象に残っているのが彼かもしれません。病気で喉を痛めていた頃とは全く別人の、『Images and Words』が出た頃の「Dream Theaterのヴォーカルすげえ!」と思っていたあのジェイムズ・ラブリエが帰ってきたようです。

楽器隊が驚異的な演奏を見せたのは書くまでもなく、どの瞬間をとってもため息をつくものばかりでした。各人の演奏スタイルの違いは面白く、ペトルーシは客席をじっくりと見渡すタイプ、マイアングは自分の世界にどっぷり浸り、ジョーダンはとにかく楽しそう。彼は客だけでなくマンジーニとも頻繁にコンタクトを交わしていました。そのマンジーニは渾身の力で一生懸命叩き、たまにお茶目におどけた表情で客を指差して楽しんでいました。

セットリストは昨日とほぼ同じですが、「The Silent Man」「Beneath the Surface」だったところが「Wait for Sleep」「Far from Heaven」になり、アンコールは「Pull Me Under」ではなく「As I Am」。「As I Am」は『Train of Thought』が今ひとつ分からなかった時に、武道館のライヴDVDで観てその良さを分からせてくれた曲なので、今回生で聴けたのは非常に感激しました。あの武道館のDVDがきっかけで、今では『Train of Thought』は数あるDTアルバムでも1番好きなくらいです。ただ「なぜアンコール?」という疑問はありますが。

終了後、拍手は鳴り止まないどころかいっそう大きくなり、「もしや、アンコール2曲目あるか!?」と本気で期待しましたがありませんでした。帰るとき色々なところで「少ないわぁ」「もっと演ってくれんかなぁ」と聞こえましたが、充実の内容でしたので、自分も同じく、満足が故に逆に物足りない心境です。19:45頃から22:00までの2時間余りは、DTライヴとしては短か過ぎます。

そういえば、MCでBURRN!のReader’s Pop Poleで何とかかんとかと言っていたので後でチェックしてみたいと思います。

それと噂で、マサ・イトー先生が来ているとのことで探してみたところ、2階席最前列にそれらしき人がいましたが、人違いでしょうか?来ていたことには違いないようなので、政則氏のライヴ・レポートも楽しみです。


演奏、音響、オーディエンスの雰囲気、諸々、すべてが前日の1~2割増しの満足度で、十二分に楽しめた渋谷AXでした。次回、福岡市民会館はどのようなセットリストで来るのか楽しみです。

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