★゜・。。・゜゜・。。・゜☆ 2011年10月27日 ☆゜・。。・゜゜・。。・゜★
梯 實圓 / 親鸞聖人の教え・問答集 (7)[四十八願の分類]
梯 實圓 / 親鸞聖人の教え・問答集 (6)[親鸞一人がため(2)]の続きです。
(つづく)
十一、四十八願の分類
Q法蔵菩薩の誓願(別願)とはどのようなものですか。
A『無量寿経』(『大無量寿経』・『大経』)には、法蔵菩薩が切に願われている事柄を48種の誓願として説き示されていますから、法蔵菩薩(阿弥陀仏)の四十八願と呼ばれています。
その一願一願は、「設我得仏(たとえわれ仏を得たらんに)」という言葉で始まり、「若不爾者、不取正覚(もししからずは、正覚を取らじ)」という言葉で終わっています。「たとえ私が仏陀になり得たとしても、このような事柄を実現できないようならば、私は仏陀にはなりません」と誓われているわけです。これによってその一願一願が仏陀としての「いのち」をかけた願いであるということがわかります。
したがって「仏陀とは、どのような方ですか」と問われたら、「この四十八願を実現されている方を仏陀という」と答えればいいわけです。その意味で『大無量寿経』とは、仏陀の特性を四十八願として説き顕わされた経典であるということができましょう。そしてまた、衆生の救済に関する一切の事柄は、法蔵菩薩の本願によって成就し、阿弥陀如来の本願力によって私どもに与えられることを表しています。
Qその四十八の内容を簡単に説明してください。
A内容は、実際に読んでいただかなければわかりませんが、あらかじめ、どのような事柄が誓われているかということを知っておくと便利でしょう。それについて、たとえば中国の隋代の高僧、浄影寺の慧遠大師(523~592)は、「このような仏陀としての徳を完成したいという願(摂法身(しょうほっしん)の願)」と「このような浄土を建立したいという願(摂浄土(しょうじょうど)の願)」と、「このような利益(りやく)を与えて衆生を救いたいという願(摂衆生(しょうしゅじょう)の願)」の三種類に分類できると言われています。
また少し遅れて新羅に出られたきょう憬興(きょうごう)大師(7世紀)も、「仏身の完成を求める願」と、「仏土の完成を求める願」と、「衆生を利益する願」とに分類できると言われています。名称は変わりますが内容は同じように三種に分類されています。
しかし、その「衆生を救いたいという願」の内容を分けますと、衆生が浄土へ往生することのできる因(種)となる行(ぎょう)と信(しん)について説かれた願と、それによって得る利益(此の土で得る利益と、浄土で得る利益)を示された願とに分けることができましょう。ですから四十八願の内容を大きく分けると、「仏身の完成を誓われた願」と、「浄土の完成を誓われた願」と、「往生の因を誓われた願」と「往生者の得る利益を誓われた願」という四種に分類することができましょう。(「【二】阿弥陀仏の本願」より)
(つづく)



