JANET JACKSON / Janet Jackson’s Rhythm Nation 1814

 1989年、ジャネット・ジャクソンの4枚目です。  当時、プリンス『バットマン』が世界的にヒットしていましたが、それを上回る勢いでラジオでかかりまくっていたのを思い出します。(8)「Miss You Much」でした。その後、(14)「Escapade」、(16)「Black Cat」、(18)「Come Back to Me」がよく流れていて非常に気に入ったので、アルバム1枚を通して聴きました。その完成度の高さたるや、驚愕に値します。20年近く前の作品ですが、今でも新鮮な感動があります。
 ほぼ1曲おきにSE的な「Interlude」が配置され、映画を観ているような感覚になります。人種や民族の違いを超え、差別や偏見のない、音楽による統治「リズム国家」を讃嘆した内容は、「メトロポリス」「オペレーション・マインドクライム」といったコンセプトアルバムの傑作に匹敵する出来栄えだと思います。
 ところどころ、宇多田ヒカル倉木麻衣に影響を与えたであろうと思わずにおれない箇所も感じられます。
 1曲目の「Rhythm Nation」から、聴き手を惹きつける魅力があります。打ち込みによるドラムやダンス系の音楽はそれまで聴いたことがなかったのですが、この曲は1発で好きになりました。
 アルバム中盤から終わりにかけてが非常に感動的です。明るい(14)「Escapade」も好きですが、特に(18)「Come Back to Me」のようなバラード、そしてその前後の曲が素晴らしいです。
 最後、(20)「Interlude: Livin’…In Complete Darkness」は子供の歌をバックにした以下の語りに涙を誘われます。
In complete darkness we are all the same. It is only our knowledge and wisdom that separate us. Don’t let your eyes deceive you.
「完全な暗闇では、私たちは皆同じです。  私達を分けているのは知識と知恵だけです。  だまされてはなりません」
 これと正反対のようで同質の言葉に、
「レントゲンの前では、美人も醜女も、富める者も、貧しい者も、老少男女の違いもなく、ただ見苦しい骨の連鎖ばかり」
というのを読んだことがありますが、人間とは本質的には何の違いもないのかもしれません。
 最後の音が(1)の冒頭とつながっており、繰り返し聴きたくなるアルバムです。
 タイトルの「1814」とは、「Rhythm Nation」の「R」と「N」がアルファベットの18番目と14番目だから、と聞いたことがありますが、1814年とは関係ないのでしょうか?

Escapade
Come Back To Me

Links: FREESOUL Ⅱ MEICHIKUなんでもぶろぐ テレビと私のやさしい関係 80′s Memoirs―80年代洋楽帖 Janet Jackson / ジャネット・ジャクソン Janet Jackson


Track List: 1. Interlude: Pledge 2. Rhythm Nation → Video 3. Interlude: T.V. 4. State of the World → Video 5. Interlude: Race 6. Knowledge → Video 7. Interlude: Let’s Dance 8. Miss You Much → Video 9. Interlude: Come Back Interlude 10. Love Will Never Do (Without You) → Video 11. Livin’ in a World (They Didn’t Make) → Video 12. Alright → Video 13. Interlude: Hey Baby 14. Escapade 15. Interlude: No Acid 16. Black Cat → Video 17. Lonely → Video 18. Come Back to Me 19. Someday Is Tonight → Video 20. Interlude: Livin’…In Complete Darkness

宇多田ヒカル / First Love

 デビュー後、わずか4ヶ月で発売された1999年の1stアルバム、Cubic U 名義を含めると、宇多田ヒカル2枚目のアルバムです。全世界で1000万枚以上の売り上げがあるというから驚異的……といっても、「いっせんまんまい」ってどのくらいすごいのか実感がわかないのですが、日本の人口を単純に1億人とすると、日本での売り上げが860万枚以上ということで、11人に1人はアルバムを持っている!ということですか?これはすごいです(First Love (アルバム)参考)。
 また、CDのケースを 124.6mm × 142.2mm × 10.4mm とすると、体積は
124.6 × 10-3(m) × 142.2 × 10-3(m) × 10.4 ×10-3(m) × 10000000 = 1842.68448(m3)
となり、販売されたCDを積み重ねると、何と!あのシャーマン将軍の木の 1487m3 よりも大きくなる!……
といったら意味不明ですが(笑)、25m × 13m × 1.5m の25mプール(487.5m3)約4個分、と表現した方が分かりやすいかもしれません(数量の比較 (体積)参考)。  まあ、とにかく日本のCDアルバムセールスでは歴代1位を誇っているようです。
 しかし肝心なのはどれだけ売れたかではなく、聴いて自分がどれだけ良いと感じられるか、ですが、セールスに見合っただけの質の高い楽曲だと思います。特にこの曲↓は名バラードです。
First Love

ところでこの人、たぶん一般人ですがめちゃくちゃ上手いです! ↓

 他にも(6)「time will tell」や(9)「Another Chance」、(11)「Give Me A Reason」なども良いですね。歌詞に共感する人も多いようです。

Links: 宇多田ヒカル「First Love」着うたが4日間で70万DL あやぱん 女子アナ ハプニング 無料動画 みかブロ! ☆多部未華子さんファンブログ☆ あるがまま。 失恋ソング歌詞 カンダタのニュースな日記


Track List: 1. Automatic(Album Edit) → Video 2. Movin’on without you → Video 3. In My Room 4. First Love → Video 5. 甘いワナ~Paint It,Black 6. time will tell → Video 7. Never Let Go 8. B&C(アルバム・ヴァージョン) 9. Another Chance 10. Interlude 11. Give Me A Reason 12. Automatic(Johnny Vicious Remix)

明橋大二・伊藤健太郎・高森顕徹 ~ なぜ生きる

【2010.09.02 追記】 これを書いていたときは知りませんでしたが、紹介している本の著者・監修者について、最近、以下の投稿を読んで深く考えさせられました。当記事をお読みになる前に下記リンクを是非とも参照してください。 ・明橋大二医師と親鸞会高森顕徹著「光に向かって100の花束」は大沼法龍の著作のパクリです: さよなら親鸞会 (注)「親鸞会」とは、この本の監修者が会長をつとめる団体です。
『子育てハッピーアドバイス』シリーズで有名な精神科医・明橋大二さんと、哲学者(と巻末にはありますが詳細は不明)の伊藤健太郎さんとの共著です。監修者の高森顕徹さんは、浄土真宗親鸞会会長というよりは『光に向かって』シリーズの著者として知られていますね。医者と哲学者、仏教者という“異色のコラボ”ですが、この三方をつなぐテーマが“なぜ生きる”です。確かに、これは生きている人になら皆に共通するテーマかと思われます。そういう意味で、全ての人にお薦めの1冊です。
 そしてこの『なぜ生きる』の英訳本が『YOU WERE BORN FOR A REASON – The Real Purpose of Lifeなのですが、普通に考ると『WHY DO WE LIVE?』としたくなるところをこのように訳されているあたりは、原書の内容を端的に表しており、題名だけで引き付けられます。翻訳者は同志社女子大学の Juliet W. CARPENTER 教授で、その監修者・Edward G. Seidensticker さんは、『雪国』『伊豆の踊り子』なども手がけられた方です。川端康成ノーベル文学賞に輝いたのも、サイデンステッカー氏の貢献が大きいとも言われます。
「なぜ生きる?」と問われて、違和感を感じる人も少なくないかもしれません。「そんなこと考えなくても生きてゆけるよ」あるいは「人から教えられるものではなく、各自で見つけるものだ」と思っている人も多いでしょう。私は後者でした。ではその考えで本当に後悔のない人生となるのか?本書で詳しく考察されています。
 2部構成になっており、第一部では“直面する問題点を中心に、文学者や思想家の人生論を掘り下げてみた”とあるように、様々な文献が引用されているのが面白いです。5、6挙げただけでもニーチェ、村上春樹、江藤淳、宮台真司、建設物価調査会会計検査資料、『女性セブン』……など、多岐にわたっています。B’z宇多田ヒカルの言葉もありますので、ファンの方はチェックしてみらては如何でしょうか(ちなみに英訳版では宇多田ヒカルではなくマイケル・ジョーダンになっています)。  第二部は、親鸞聖人の言葉を通し、「なぜ生きる」の答えが明らかにされています。有名な『歎異鈔』を読もうとされている方は、こちらを先に読まれた方が、理解しやすくなるのではないかと思います。
 何しろ大きなテーマを扱っているので理解不足のところも多いですが、“人生の目的”と言われる程のことです。人生かけて取り組むべき問題なのでしょうね、きっと。繰り返し読んでみたい本だと思いました。ポイントは“なぜ生きる”と“どう生きる”、“人生の目的”と“生きる手段”の違いを明らかに知る、ということでしょうか?

なぜ生きる:高森顕徹/明橋大二・伊藤健太郎(1万年堂出版)



(関連) 「建築に夢をみた」 ラーニングハイの男 生活ノート お気楽奥さん 集まれ! 人生漫遊記 『なぜ生きる』 YOU WERE BORN FOR A REASON

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