紅楳英顕先生学習会(1)[前半] @築地本願寺 2011.03.12



東京でも大きく揺れた3月11日、築地本願寺は仮本堂と斎場を避難所として無料開放し、おにぎりを配りました。

その翌日、以前から論文(『派外からの異説について』)を読ませていただいたことのある紅楳英顕先生の学習会があるということでしたので、行って来ました。

以下、その時の記録です。

本当のよろこびを知ろう(前半)



徳川時代の政策の中に組み入れられた関係からそうなったと思われますが、とかく仏教は葬式法事が中心となってきました。葬式法事が悪いというのではありませんが、もともと浄土真宗、仏教は死者のことだけを扱うものではありません。人間が本当に正しく生きる方法、、、それだけだったら倫理道徳もそうですが、宗教とはそこに、苦しみからの解放、救いというものがあります。残念なことに既成の仏教は死後のことばかり扱うもののように思われています。そこで今回「本当のよろこびを知ろう」というタイトルをつけて、本当の浄土真宗を知ってもらおうと思って話をさせていただくことになりました。

前半は、「釈尊と浄土真宗」ということでお話させていただきます。

仏教とは、釈尊によって説かれたもので、世界三大宗教(仏教、キリスト教、イスラム教)の一つとされています。釈尊は今からだいたい2500年前、諸説ありますが、紀元前463年から紀元前383まで、80才まで生きられた方です。釈迦族の王子として生まれました。本名はゴータマ・シッダルタ。ゴータマとは牛、シッダルタとは「全てを成し遂げる」という意味です。当時は農業が盛んで、牛が最大の労力でした。
最初の不幸な出来事として、生後7日目にお母さんが亡くなられました。

シッダルタは、非常に物事を深く考える人でありました。12歳の時、農耕祭での出来事です。小さな虫をめがけて鳥が舞い降り、それを食べてしまったのを見て、太子は非常に心を痛めました。どうして生き物どうしが命を奪い合うのか。何とむごいことか、悲しいことかと。

また、四門出遊という有名な出来事があります。あるとき東の門から城を出ると老人を見ました。そこで、人間だれしも老うということを知りました。またあるとき南の門では病人に会いました。誰もが病気になれば苦しまなければならないことを知りました。西の門では葬儀の列に会いました。王子であろうとも必ず死ななければならない。人間には誰にも逃れられない老・病・死があることを知りました。そしてあるとき、北の門ではこれらの苦しみから逃れようと修行する修行者に会い、自分も修行者なろうと思うようになったのです。

周りの人は、国の後継者になってもらわねばならないのに修行者になっては困る、と立派な宮殿を建てたり、綺麗なお嫁さんをもらったり、色々と気を配るのですが、結局29歳のとき修行者となりました。このときすでに妻子がいたのですが、捨てることになります。このとき生まれた子供にラーフラと名付けたのですが、これは「障害」という意味です。自分は「何事も成し遂げる者」という名前ですが、子供にはは「障害」と。これは今流行りの虐待ではなく、可愛い子供が自分の修行者になりたいという思いを妨げる、ということで付けられたのでしょう。

そして、35歳のとき、さとりを開き仏となられました。日本では死者を仏と言われますが、そうではありません。仏とは、さとりを開いた人のことです。普通人間は、自己中心的な思いから離れることのできない状態にあります。それはさとりをひらいていない者です。死んだら皆仏になれるということではありません。さとりを開いた人が仏になるのです。

話は前後しますが、さとりを開く直前に、精紳統一修行、苦行修行をやめて、インドのニレゼン河で身を清めているときに通りかかったのが、娘、スジャータです。スジャータの乳粥供養の話は有名で、この話が元になってコーヒーフレッシュに「スジャータ」という名前が付きました。奈良の薬師寺の高田好胤という人のところに、名古屋のめいらくという会社の社長が、ミルクに対し何か仏教に関係のある良い名前を付けたいのですが、と尋ねたところ「ミルクにスジャータ」となったのです。

そして12月8日の早朝、さとりを菩提樹の下で開いたのですが、さとりを開いたから「菩提樹」といわれるようになりました。それまでは畢鉢羅(ひっぱら)といわれていました。

それから、教えを人に伝えるようになったのですが、自分の獲たさとりの境地を人に説くべきかどうか、しばらく迷われました。説いた方が良いに決まっているけど、果たして分かってもらえるだろうかと。そう迷われているときに、梵天が現れ、人々の幸せのために是非説いてくれ、と勧められ、それでは、と人に説く決心をします。

誰が一番分かってくれるだろうかと思ったとき、まずは最初に、修行した先生に説こうと思ったのですがその人はすでに亡くなっていました。そこで次に、一緒に苦行していた5人の者に説こうとします。その5人は、お釈迦様がスジャータの供養を受けたときに「あいつは堕落した」と別行動をとっていました。その5人を訪ねて最初の説法をしました。これを初転法輪(最初の説法)です。

その説法は、仏教の基本となる教えでした。

まず第一は四諦。四諦とは「苦諦」「集諦」「滅諦」「道諦」です。

苦諦とは、人生の現実は苦(思いのままにならない)ということです。その中に、個々に説かれたのが「四苦八苦」です。四苦とは「生苦」「老苦」「病苦」「死苦」の4つ、八苦とはこれに「怨憎会苦」「愛別離苦」「求不得苦」「五蘊盛苦」を加えたものです。

集諦(じったい)とは、仏教で言う苦の原因は何かということです。仏教では苦の原因は煩悩であると教えられます。煩悩とは、平たく言えば自己中心の勝手な心ということです。108つの煩悩の中で3つの代表を三毒といい、それは何かというと貪欲(よく)、瞋恚(いかり)、愚痴(おろか)です。

滅諦とは苦を滅した悟りの境地です。

道諦とは、悟りへの道。さとりへの道として八正道が説かれています。

この、煩悩を離れてさとりの境地へ入ってゆくのだという仏教が後に伝わるようになります。ここで、自力仏教と他力仏教が生じます。中国、韓国、日本に流れてきたのが他力仏教、スリランカ、東南アジアに流れて行ったのが自力仏教ですが、浄土真宗は、最も他力の徹底した仏教です。自分が修行することによって煩悩を断ち切ってさとりの境地に入ろうとするのではなく、阿弥陀様の救いのお力によって仏さまのさとりの世界に入らせていただくというものです。

しばらく休憩して話を続けます。


【自戒】身を滅ぼす慢心

最近読んだ小話の中から、心に残ったものを下に引用してみました。

というのも、、、申し訳ないですが、知人で反面教師となる人がいまして(ー“”ー )


う ぬ ぼ れ


「自信」とは違って「自惚れ」とは醜いものですが、自覚のないところが恐ろしいと思います。「自惚れていない」という自惚れ。他人の姿をみると比較的分かりやすいのですが、自分の姿というのは分からないものです。

「有頂天から始まる地獄」とも言われるように、好調な時こそが危ないです。浮かれずに、気を引き締めねばならないと思います。そう思っていても、自惚れの罠からは抜け難いです。調子悪くても、きっと自惚れているに違いありません。

108の煩悩の中に「慢」というのがあり、我々は一生涯、自惚れから離れ切れないと教えられます。

諌めの言葉や批判、あるいは悪意ある誹謗・中傷であったとしても、受け止め方次第で、それは自己を成長させる尊いご縁となり得るのでしょう。難しいことですが、そういう度量の広さを身につけたいたいものです。それに関する文章が2番目の引用。




何故こんな気持ちになったかというと、上にも書きましたが、反面教師がいるんです。あ、ブログ友達やマイミクさんではありません。



なんて、他人事のように思ってはいけませんね。私のことです。すみません(ノ。ー)


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夢のあとに

今が昼なのか夜なのかさえ分からない
と歌っているのは、

White Feathers – L’Arc en Ciel


L’Arc~en~Cielですが、
室内で仕事に熱中しているとき、
外が、昼なのか夜なのか分からない時ってあります(よね?)



同様に、
今が、夢なのか現実なのか分からない時も。



夢の中にいては、夢が夢とも分からないし、
夢が夢と分かるのは、夢から覚めたときですが、
それが本当に夢から覚めた状態なのか、確実な保証はありません。
夢の中で「これは夢だな」と思っている自分、
また「今こそ現実」と思っている自分は、
夢なのか、現実なのか?

考え出すと、だんだん訳が分からなくなってきますf(^^;


そのように、不可解なものが人生。

古くから、人生は夢に喩えられています。
夢の世に夢見て暮らす 人が 夢物語するも夢かな(詠み人知らず)
おおよそはかなきものは、この世の始中終、まぼろしのごとくなる一期なり(蓮如上人)
夏の夜の夢路はかなき跡の名を 雲居にあげよ山郭公(柴田勝家)
四十九年一酔の夢、一期の栄華一盃の酒(上杉謙信)
露と落ち露と消えにし我が身かな 難波のことも夢のまた夢(豊臣秀吉)
嬉しやと二度さめて一眠り うき世の夢は暁の空(徳川家康)





で、こんな話があります。 (続きを読む…)

Filed under: ★徒然  タグ: , , , , , , , , , , , , ,   charlie432 12:00  Comments (0)
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