明橋大二・伊藤健太郎・高森顕徹 ~ なぜ生きる

【2010.09.02 追記】 これを書いていたときは知りませんでしたが、紹介している本の著者・監修者について、最近、以下の投稿を読んで深く考えさせられました。当記事をお読みになる前に下記リンクを是非とも参照してください。 ・明橋大二医師と親鸞会高森顕徹著「光に向かって100の花束」は大沼法龍の著作のパクリです: さよなら親鸞会 (注)「親鸞会」とは、この本の監修者が会長をつとめる団体です。
『子育てハッピーアドバイス』シリーズで有名な精神科医・明橋大二さんと、哲学者(と巻末にはありますが詳細は不明)の伊藤健太郎さんとの共著です。監修者の高森顕徹さんは、浄土真宗親鸞会会長というよりは『光に向かって』シリーズの著者として知られていますね。医者と哲学者、仏教者という“異色のコラボ”ですが、この三方をつなぐテーマが“なぜ生きる”です。確かに、これは生きている人になら皆に共通するテーマかと思われます。そういう意味で、全ての人にお薦めの1冊です。
 そしてこの『なぜ生きる』の英訳本が『YOU WERE BORN FOR A REASON – The Real Purpose of Lifeなのですが、普通に考ると『WHY DO WE LIVE?』としたくなるところをこのように訳されているあたりは、原書の内容を端的に表しており、題名だけで引き付けられます。翻訳者は同志社女子大学の Juliet W. CARPENTER 教授で、その監修者・Edward G. Seidensticker さんは、『雪国』『伊豆の踊り子』なども手がけられた方です。川端康成ノーベル文学賞に輝いたのも、サイデンステッカー氏の貢献が大きいとも言われます。
「なぜ生きる?」と問われて、違和感を感じる人も少なくないかもしれません。「そんなこと考えなくても生きてゆけるよ」あるいは「人から教えられるものではなく、各自で見つけるものだ」と思っている人も多いでしょう。私は後者でした。ではその考えで本当に後悔のない人生となるのか?本書で詳しく考察されています。
 2部構成になっており、第一部では“直面する問題点を中心に、文学者や思想家の人生論を掘り下げてみた”とあるように、様々な文献が引用されているのが面白いです。5、6挙げただけでもニーチェ、村上春樹、江藤淳、宮台真司、建設物価調査会会計検査資料、『女性セブン』……など、多岐にわたっています。B’z宇多田ヒカルの言葉もありますので、ファンの方はチェックしてみらては如何でしょうか(ちなみに英訳版では宇多田ヒカルではなくマイケル・ジョーダンになっています)。  第二部は、親鸞聖人の言葉を通し、「なぜ生きる」の答えが明らかにされています。有名な『歎異鈔』を読もうとされている方は、こちらを先に読まれた方が、理解しやすくなるのではないかと思います。
 何しろ大きなテーマを扱っているので理解不足のところも多いですが、“人生の目的”と言われる程のことです。人生かけて取り組むべき問題なのでしょうね、きっと。繰り返し読んでみたい本だと思いました。ポイントは“なぜ生きる”と“どう生きる”、“人生の目的”と“生きる手段”の違いを明らかに知る、ということでしょうか?

なぜ生きる:高森顕徹/明橋大二・伊藤健太郎(1万年堂出版)



(関連) 「建築に夢をみた」 ラーニングハイの男 生活ノート お気楽奥さん 集まれ! 人生漫遊記 『なぜ生きる』 YOU WERE BORN FOR A REASON

ハケンの品格

ハケンの品格
 普段、あまりテレビは見ない生活を送っているのですが、昨年末HDDレコーダーを買ったのをきっかけに、最近は少しずつ番組を見るように心がけています。そんなきっかけで、録画して見たのがこの『ハケンの品格』です。時間枠の変更に気づかず、最終回など一部録画が出来なかった回もありましたが、面白く見ることが出来ました。
 26個(以上?)の資格を持ち、時給3000円のスーパー派遣、篠原涼子さん演じる大前春子。現実には絶対にありえないキャラクターに、最初は戸惑いますが、慣れてくると「今度はどんなスーパーぶりを見せてくれるのだろう」と楽しみになります。ちょうど水戸黄門印籠を待つような感覚でした。東海林主任(大泉洋さん)とのケンカも見どころのひとつで、お互い筋が通っていて、共感できるところもあるだけに、考えさせられました。
 私は、派遣ではないし、身近にそういう人もいませんが、派遣社員だから、という理由で差別や偏見があるのはどうかと思います。「生き方」そのものは人それぞれの問題であり、どんな職業、形態であっても、本人が誇りや喜び、生き甲斐をもって仕事をしているか否かが大切な事なのではないでしょうか。手段(仕事)と目的(生きる)の関係ですよね。春子が森美幸(加藤あいさん)に「働くことは生きること」と言っていた場面が印象的でしたが、「働く」目的である「生きる」ことが充実していれば派遣という生き方も、評価されても良いと思います。
 働いても生活の苦しいワーキングプアという人々がいるかと思えば、働かずして生きて行けるニートもいる現代。「何のために働くのか」という明確な目的を見失うと、変化の激しい社会の波にさらわれてしまうかもしれません。さらに言えば、「生きる」ことそのものの目的も日頃から考えておくべきなのかもしれませんね。
 なにはともあれ、笑いあり、恋愛あり、問題提起ありのこのドラマは面白かったです。出演者も魅力的な人ばかりだったと思います。個人的には森ちゃんを演じる加藤あいさんが良かったです。男性では大泉洋さんでしょうか。また、役柄とはいえ、頼りないけれど「いい人」里中賢介を演じる小泉孝太郎さんの演技を、お父さんはどう評価するのかも、気になるところです。
 最後に、中島美嘉さんの主題歌は良かったです。
見えない星

(参考) 人気ドラマ「ハケンの品格」 20、30代女性の熱い支持 arewaさんのブログ 新門荘の若女将より 間口 広過さんのブログ(1) 間口 広過さんのブログ(2) news34 さんのブログ nightedgeさんのブログ 大内明日香@バーバラさんのブログ ハケンの品格を120%楽しむ派遣社員ですが何か? Boston7さんのブログ ハケンの品格 大泉洋 ハケン(派遣)の品格の一ツ木さんに注目中! ブラウンシュガーさんのブログ ぶーさんのブログ doukyonindayさんのブログ veryveryさんのブログ ひよりさんのブログ

Filed under: ★映画・テレビ など  タグ: , , , , , , , , , , , , , ,   charlie432 20:46  Comments (2)
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