ANGRA ~ Temple OF Shadows

Temple of Shadows
 すごいすごいを連呼すると、凄みが薄れてしまいますが、それでも「凄い!」と言わずにおれない新生 ANGRA の第2弾。正直、『Rebirth』を聴いたとき「こんなアルバム出して、その先どうするの?」と不安でしたが、それが全くの杞憂であったことが証明されました。「前作を超えた!」という大方の意見に賛成です。
 まず1曲目、①「Deus Le Vout!」~②「Spread Your Fire」。これはもう「Carry On」「Nova Era」を凌ぐ、ANGRA の代表曲でしょう。出だしの、哀愁を帯びたオーボエの音色から一転、スピードチューンに変わるあたりは、お約束でありながら少しも飽きのこない、ガッツポーズの瞬間です。曲の良さに加え、演奏が素晴らしいです。前作以上にヴォーカルがパワーアップしているところが嬉しいです。リードヴォーカルがバックに引いて、ゲストミュージシャンを盛り立てる所もあり、工夫が凝らされています。ツインギターやバックのコーラスにも鳥肌ですね。
 続く③「Angels And Demons」以降も、「これでもか!」と言わんばかりにアップテンポの曲が続きますが、それぞれが変化に富み、初めて聴いた時から何となく口ずさめるメロディが心地よいです。
 しかし ANGRA の非凡なるところはこれだけではない、と知らされるのは、⑥「The Temple Of Hate」が終わった頃からでしょう。それまでの、勢い前面の楽曲が、徐々に深みを増し、渋く大人のテイストを醸し出すようになります。後半がこのアルバムの真骨頂であると私は思います。それまでの充実した流れが、まるで前奏曲のように聞えてしまうのです。この感覚は、個人的にはJUDAS PRIEST『Painkiller』DREAM THEATER『Images And Words』QUEENSRYCHE『Operation:mindcrime』に近いと思いました。
 特に⑧「No Pain For The Dead」、途中で弦楽四重奏になり、女性ヴォーカルが登場するあたりは美しすぎます。  ⑨の『Sprouts Of Time』は、新感覚でかつ、サビの部分はアンドレ時代の曲調が思い出されます。
 そして驚きは最後の⑬「Gate ⅩⅢ」です。それまでの曲を、1つの管弦楽組曲に仕上げてアルバムを締めくくるセンスの良さには参りました。そういえばこれは、11世紀後半の十字軍をテーマに、カトリック教会の矛盾をえぐりだした、コンセプトアルバムでした。アルバム全体がこの1曲に集約され、物語が走馬灯のように思い出される感じです。 『ダ・ヴィンチ・コード』読んだことがありますが、ラファエル・ビッテンコートの描き出した世界観は、ダン・ブラウンの作品に触発されたのだと思います。
 とにかく、曲、演奏、コンセプト、どれをとっても超一流の傑作であると高らかに賞賛したいアルバムです。



(参考) Raining Blood 高校生ギタリストの日々・・・ 霞誠司の映画万歳ッ Weblog 61℃ 白樺樹林 HEADING FOR TOMORROW smallball Flight to Freedom ■K’s Pickup■~洋楽のPV無料視聴~ このCDを買え!

ANGRA ~ Rebirth

Rebirth
アンドレ・マトスVIPER を脱退し、シューベルト「Carry On」で幕が開ける『Angels Cry』を発表したときは驚きましたが、この『Rebirth』が出たときも、衝撃的でした。中心人物でヴォーカルのアンドレだけでなく、ドラム、ベースまで抜けてしまい、「ANGRA もこれで解散か(ToT)」と思っていた矢先の、この充実のアルバムは、まさに嬉しい誤算!と手を叩いたものです。アルバムジャケット『Angels cry』の続編を思わせるデザインで、入魂の自信作、という意気込みを感じます。『Rebirth』というアルバム名も深い感慨を覚えずにおれません。
 最大の驚きは、曲の良さと同時に、後任ヴォーカリスト、エドゥ・ファラスキの上手さでしょう。「こんな人、良く見つけたね」と思いました。初めてジェイムズ・ラブリエの声を聞いたときと同じ感動でした。短い導入に続いて実質1曲目となる②「Nova Era」、続く③「Millenium Sun」、怒涛の④「Acid Rain」……、どれをとってもヴォーカルの上手さが際立っています。
 特に、⑨「Running Alone」は、曲、演奏、歌詞、どれをとっても感動を禁じえない名曲ではないでしょうか。苦難を乗り越えたキコラファエルの、ポジティヴな曲です。バンド分裂後、決してあきらめることなく、孤独に走っていたときに書き上げ、エドゥ採用時に課題曲とされた後、こうして『Rebirth』にて華々しく公開されるとは、何ともドラマを感じます。
Running Alone
When the brave fought On the land of freedom for the men Now the bells of hope are ringing Angels cry again
The goddess of wind was mad, oh no! Spreading the fire Rushing our destiny (and) from now Dividing us all. Visions of steady land Cheering the sight Orders to wait until the night
Answer me, What happned to your life? Answer me, what do you hide?
The storm made us angry, I don’t know! Spreading the fear Old friends like enemys, be strong! And hide all your tears Revolting the high command Don’t let it drown Captain took off before the dawn.
Answer me, What happened to your life? Answer me, what do you hide? Can’t you see Salvation without fight? Can’t you see it? That you are blind
Under the sun In a solitary world I am running alone Scars on my face Weary hands from digging dirt I was dying all alone
Am running? Where am I? Where has everyone gone this time? Left my future far behind I am nothing but the sole survivor
Under the sun I still see this world burning Scars on my face shows the eyes of a man running

 また、特筆すべきは日本盤ボーナストラックの⑪「Bleeding Heart」、こんな良い曲がどうしてボーナストラックなのか、と首を傾げたくなります。これがレコード会社の戦略だとすると、何ともさびしい話です。
 しかしこのアルバム、普通にメタルファンなら大絶賛して当然ですよね?次の『Temple of Shadows』と共に。

Bleeding Heart

(参考) kreuzhakenさんのブログ Metal Masaさんのブログ papiniさんのブログ NLIさんのブログ まっこりさんのブログ 羆の雑記 MUSIX 18!!! このCDを買え! (続きを読む…)

RHAPSODY~Legendary Tales

Legendary Tales
 イタリア出身の驚愕のバンド、RHAPSODY (2006年7月14日、著作権及び商標の問題により、Rhapsody of Fireに改名しましたが)の記念すべき1stアルバム。楽曲的には、ANGRAバッハヘンデルテレマンなどのバロック音楽を加え、BLACKMORE’S NIGHT 的な、トラッドソングを混ぜたような、極めて完成度の高い、芸術作品。チェンバロや金管・木管楽器、弦楽器なども多用しており、クラシックファンとロックファンの心を同時にわしづかみにすること必至です。初めて聞いたとき、かつて VIPER の Theater of Fate を聞いたときのショックが蘇りました。「そうそう、これだよ、これ!」といった感覚でしょうか。ジャケットの絵も結構好みだし。
 まず、イントロからして、バッハのオルガンを思わせるキーボードの上にオルフの「カルミナブラーナ」的な、荘厳な混声合唱。やがて、一呼吸あって、伸びやかなハイトーンヴォーカルが現れる。そして、ギターのリフが始まって快感の疾走チューンへと……「お約束」というか、この手の音楽ファンにはたまらない“黄金律”ですな。その後、2曲目、3曲目……と進み、最後、「2ndへ続く」というように、静かに終わるのです。
 そう、4枚のアルバムで「Emerald Sword Saga」なるファンタジーを完結させる予定で始まった、1stアルバムがこれなのです(結局5枚になりましたが)。いきなりこんな完成度高くて、この先どうなるのだろうか、と不安に思ったファンもあったようです。残念ながら私はリアルタイムで体験できなかったのですが、通しで5枚聞いた時は、腰抜かしましたよ。彼らはただ者ではないです。
 イントロ10秒でノックアウトされた方、この先、壮大な狂詩曲の世界に引き込まれることでしょう。  まだ、聴いたことのない方は、1st → 2nd → 3rd → …… と聴かれることをオススメ致します。
 世の中には凄い人達がいるもんだ、とつくづく思いました。

(参考) http://www.hvymetal.com/album/101.html http://www.xametal.net/impressions/view/264 http://yaplog.jp/lunaismy/archive/31#tb kreuzhakenさんのブログ 北の大地のBIGなお話 Taroさんのブログ

Filed under: RHAPSODY  タグ: , , , , , , , , , , , , ,   charlie432 23:55  Comments (0)
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