MARK BOALS ~ Ring of Fire

 Yngwie Malmsteen の『War To End All Wars』に不満を持っている人も、これなら満足できるのではないでしょうか。いかんせんインギーの『WTEAW』は音がこもっており、ギター、ベースの音が大きくてヴォーカルが押さえられているのが非常に残念でした。大方の意見に反し、私はあのアルバムは曲そのものは非常に好きなので、全くもって勿体ないと思います。
 一方、この『Ring of Fire』は、マークボールズのヴォーカルが十分に堪能できるのが嬉しい作品です。彼は後に RING OF FIRE というバンドで活動するので、ただ「リング・オブ・ファイア」と言っただけではややこしいのですが、これは2枚目のソロアルバムです。
 (1)「Ring of Fire」は、『WTEAW』に収録されていそうな曲で、(2)「Atlantis」は7分30秒という時間を忘れさせる魅力があると思います。(11)「Battle of the Titan」のスピード感は、ヴォーカルは違いますが『Magnum Opus』「Fire In The Sky」を思い出させる雰囲気があると思います。
 と、ついついイングヴェイのアルバムと比較してしまいたくなるのですが、ギターはTony MacAlpine、キーボードは ARTENSIONVitalij Kuprijと、こちらも聴き応えありです。もちろん、ギターとキーボードのソロのかけ合いは随所に聴かれます。 「ラフ派」のイングヴェイとすれば、トニーのギターは「きっちり派」といったところでしょうか。
 さすがに『Trilogy』の衝撃にはかないませんが、ファンの思っている「マーク・ボールズに歌って欲しい曲」そのもの、が収まった好盤ではないかと思います。何度聴いても飽きない1枚です。
 そんな訳で、勢いあまって他のアルバムからの曲も、下のリンクに貼ってしまいました。あ、あとトニー・マカパイン関係も。
Links: MySpace ハードロック/ヘヴィーメタル最高! RISING FORCE別館 RING OF FIRE 滋夢童の閑話休話 モノトーン ロック阿呆・ドイツ特派員の徒然放談(誰がために我は書く?我がために我は書く!) Group Projects/Non-Solo Discography このCDを買え!
Vengeance for Blood Circle of Time ↑ 共に『THE ORACLE』 The Oracle より
Tony Macalpine Guitar Techniques Tony MacAlpine Lesson Tony MacAlpine legato tune Tony MacAlpine Stream Dream Steve Vai Tony Macalpine solo Live @ the Astoria ← ここではキーボード

Track List: 1. Ring of Fire 2. Atlantis 3. Bringer of Pain 4. Betrayer 5. Keeper of the Flame 6. Hunted 7. Quest 8. Dreamer 9. Death Row 10. Alone 11. Battle of the Titan

VAI ~ Sex & Religion

「天才」という言葉がよく似合う人は誰か、といえば、私の場合はモーツァルトかスティーヴ・ヴァイがまず思い浮かびます。と同時に、この2人には「奇人」「変人」という言葉もピタッと当てはまると思います。冗談なのか本気なのか、真剣なのか流しているのか、真面目に馬鹿げたことをやっている中に高尚な芸術が見え隠れする……凡人には分からない超人的イメージがあります。かといって、一般人に理解不能なのかといえば、ご承知の通り、キャッチーでポピュラーな曲もたくさん残しており、その才能の奥深さに驚かされます。何と言いますか、知的で独特なオーラを音に乗せて放ち、聴き手を催眠術にかけてしまうような、そんな魅力を感じます。
 どなたの文章か分かりませんが、Wikipedia の以下の文、彼の人間性を良く表していると思います。実際に接したことはありませんが、創り出す音から「さもありなん」という内容に納得です。
スティーヴ・ヴァイ
性格
エキセントリックな作風とは裏腹に、冷静で物静かな人物である。議論や口論をする際にも、声を荒げることはない。彼の音楽を理解しようとしないインタビュアーや評論家に対しては、意見の相違を逆手にとり、巧みに言葉を使い分けて相手を混乱に陥れ、弄ぶこともある。争いを好まず、諍いがおこると自ら身を引いてしまう。バンド内で音楽性の衝突を感じた場合は、メンバーと戦うのではなく、脱退という道をとる。その後も言い訳じみた発言はせず、沈黙してしまうため、我がままな芸術家という印象を与えがちである。
誰もが認める一流のアーティストであるが、同時に頭も切れる人物である。(中略)ファンをとても大切にし、コンサート終了後に裏口で彼を待っているファンを必ず訪れ挨拶をする。サインや写真を頼めば快く承諾してくれる。また、プラチナチケットを買ったファンでなくとも公演後に時間があればひとりひとり話をする機会を設け、質問も受け付ける。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より
(5月25日23:45現在)
 さて、前置きが長くなってしまいましたが、Steve Vai の傑作といえば、『Passion and Warfare』を挙げる人が多いと思いますし同感ですが、次作となるこの『Sex & Religion』も好きなアルバムの一つです。何が良いかといえば、ギターは当然として、Devin Townsend のヴォーカルが非常に上手いと思うのです。ギタリストのソロアルバムで「ヴォーカルが足引っ張らなければ……」と残念な作品は少なくありませんが、この『Sex & Religion』ではギターのレベル相応の歌が聴けます。ドラムが Terry Bozzio というのも、ファンには嬉しいところでしょう。ギタープレイに関しては、⑬「Rescue Me or Bury Me」のいかにも Steve らしい、異次元空間へ誘われるような雰囲気は大好きです。  全体的に、カラッと爽やか、楽器を演らない人でも充分楽しめる作品だと思います。Steve Vai のソロではなく、バンド VAI のアルバムですから。

(関連) 映画・DVD・動画 おっさんのブログ VAI:「Sex & Religion」 カルトミュージックコレクション メタル馬鹿一代 ギターソロに酔いしれて Flak. Imagination From The Other Side VAI.COM このCDを買え!

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