ANGRA ~ Rebirth

Rebirth
アンドレ・マトスVIPER を脱退し、シューベルト「Carry On」で幕が開ける『Angels Cry』を発表したときは驚きましたが、この『Rebirth』が出たときも、衝撃的でした。中心人物でヴォーカルのアンドレだけでなく、ドラム、ベースまで抜けてしまい、「ANGRA もこれで解散か(ToT)」と思っていた矢先の、この充実のアルバムは、まさに嬉しい誤算!と手を叩いたものです。アルバムジャケット『Angels cry』の続編を思わせるデザインで、入魂の自信作、という意気込みを感じます。『Rebirth』というアルバム名も深い感慨を覚えずにおれません。
 最大の驚きは、曲の良さと同時に、後任ヴォーカリスト、エドゥ・ファラスキの上手さでしょう。「こんな人、良く見つけたね」と思いました。初めてジェイムズ・ラブリエの声を聞いたときと同じ感動でした。短い導入に続いて実質1曲目となる②「Nova Era」、続く③「Millenium Sun」、怒涛の④「Acid Rain」……、どれをとってもヴォーカルの上手さが際立っています。
 特に、⑨「Running Alone」は、曲、演奏、歌詞、どれをとっても感動を禁じえない名曲ではないでしょうか。苦難を乗り越えたキコラファエルの、ポジティヴな曲です。バンド分裂後、決してあきらめることなく、孤独に走っていたときに書き上げ、エドゥ採用時に課題曲とされた後、こうして『Rebirth』にて華々しく公開されるとは、何ともドラマを感じます。
Running Alone
When the brave fought On the land of freedom for the men Now the bells of hope are ringing Angels cry again
The goddess of wind was mad, oh no! Spreading the fire Rushing our destiny (and) from now Dividing us all. Visions of steady land Cheering the sight Orders to wait until the night
Answer me, What happned to your life? Answer me, what do you hide?
The storm made us angry, I don’t know! Spreading the fear Old friends like enemys, be strong! And hide all your tears Revolting the high command Don’t let it drown Captain took off before the dawn.
Answer me, What happened to your life? Answer me, what do you hide? Can’t you see Salvation without fight? Can’t you see it? That you are blind
Under the sun In a solitary world I am running alone Scars on my face Weary hands from digging dirt I was dying all alone
Am running? Where am I? Where has everyone gone this time? Left my future far behind I am nothing but the sole survivor
Under the sun I still see this world burning Scars on my face shows the eyes of a man running

 また、特筆すべきは日本盤ボーナストラックの⑪「Bleeding Heart」、こんな良い曲がどうしてボーナストラックなのか、と首を傾げたくなります。これがレコード会社の戦略だとすると、何ともさびしい話です。
 しかしこのアルバム、普通にメタルファンなら大絶賛して当然ですよね?次の『Temple of Shadows』と共に。

Bleeding Heart

(参考) kreuzhakenさんのブログ Metal Masaさんのブログ papiniさんのブログ NLIさんのブログ まっこりさんのブログ 羆の雑記 MUSIX 18!!! このCDを買え! (続きを読む…)

QUEENSRYCHE~Operation:mindcrime

operation:mindcrime
 私は、音楽を聴いて頭の中で映像を思い浮かべるのが好きなのですが、この作品はコンセプトアルバムだけあって、情景がよく浮かんでくる傑作だと思います。店頭での売り文句も「見る音楽!」とか「一本の映画を見たかのような感動!」などと絶賛されています。
 ストーリーが非常にリアリティに満ちていて、現代社会を鋭くついています。政治、マスコミ、宗教などに不信・不満を感じていた高校時代、英和辞典を片手に歌詞を調べたものでした。特に、③「Revolution Calling」の、
I used to trust the media To tell me the truth, tell us the truth But now I’ve seen the payoffs Everywhere I look Who do you trust when everyone’s a crook?
と歌い上げるあたりは我意を得たり、といった感じです。ストーリーは、http://www.hvymetal.com/artist/364.all.htmlの「発言3」に簡潔にまとまっていますので、ご覧頂ければと思います。
 主人公ニッキーが組織に翻弄され、信じていたものに裏切られ、人格が破壊されてゆく様が、音楽という媒体を通し、視覚的なイメージとして想像力を刺激してゆきます。特に、後半、⑫「I Don’t Believe in Love」以降、静かなクリアトーンのアルペジオをバックにスライドギターのソロ、時計のSEが重なり、ニッキーの叫び、そして終曲⑮「Eyes of a Stranger」への流れはスバラシイです。
 そして、最後、彼は自分自身をも見失ってしまうんですね。鏡に映る自分の視線を “eyes of a stranger” とは……「手術:精神犯罪」というタイトルに戦慄を覚えてしまいます。
 このアルバムは1988年の作品ですが、その18年後、「Operation:mindcrime II」が発表されます。18年間、刑務所で服役したニッキーが釈放され、今度は「復讐」に命をかける、という内容です。いやはや、恐ろしいものです。
 人は何かを信じて生きていますが、信じていたものに裏切られたとき、苦しみ悩むんですね。そして、深く信じていればいるほど、そのショックは大きく、果ては精神異常になったり、犯罪者になったりする人も出てくるのでしょう。心に、しっかりとした精神的支柱を築くことが非常に大切なのだと思いました。  ここでふと、高校の日本史(古文だったかな?)で習った親鸞聖人の言葉を思い出しました。(唐突でスミマセン)
 煩悩具足の凡夫、火宅無常の世界は万のこと皆もって空言・たわごと・真実あることなきに、ただ念仏のみぞまことにて在します。
「世の中、当てになるものなどないのだから、念仏を信じなさい」ということなのでしょうか?でも、念仏っていったい何だ……?? (^^;ゞ
(-人-) <(_ _)>
 まあ、でもある意味、当てになるものは一つもない、というのは真実かもしれませんね。だからこそこのアルバムは、時代を超越して人々の心を打つ、「名盤」として君臨しているのだと思います。

(参考) http://www.hvymetal.com/album/75.html http://rocknroll.yoshiten.com/100/i_dont_believe_in_love_queensr.html 鋼鉄龍の幻想伝説

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